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★孫崎享氏の視点ー<2013/06/22>★ :本音言いまっせー!
自民党は20日、参院選公約を発表した。
TPPについては、多くの国民は自民党は「TPP反対」と思って投票した。
特に農村部ではその動きが顕著だった。
しかし、公約をみれば決して、TPPに反対と言っていない。
「聖域なき関税撤廃」を前提とする限りTPP交渉参加に反対。
「“聖域なき関税撤廃”」を前提とする限り』と、
「TPP交渉参加に反対」の2段構成になっている。
自民党の候補者は「TPP交渉参加に反対」を大きく叫んだ。
そして小さな声で、「“聖域なき関税撤廃”」を前提とする限り』を述べた。
もし交渉にあたって、「交渉しないわけでない」という言質をとれば、
「TPP交渉参加に賛成」と言っている。
国民はこういう詭弁には弱い。
官僚や一部小賢しい政治家がこういう詭弁に長けている。
そして今や、自民党はTPP参加にまっしぐらである。
そして今度も同じ手口を使っている。
{TPPは守るべきものは守り、攻めるものは攻め、
国益にかなう最善の道を追求}
「守るべきもの」とは何か、何の具体性もない。
単なる言葉遊びにすぎない。
「攻めるもの」は何か。これも具体性は全くない。
そして農業分野で農業関係者に「守るべきもの」に幻想を抱かせて選挙を
乗り切る。そして終われば「私達は具体的に言っていたわけでない。
皆さんが自分で解釈しただけ」と開き直る。
現実に交渉で、日本が自分の主張を貫ける余地はない。
まずTPPの交渉はすでに17ラウンド終わっている。のこり1−2回が
予定されている。米国などは交渉は後1ー2回と言っているのだから、
もう交渉の残りはほとんどない。
ついで後から参加する国はすでに合意された部分を変更する交渉は
許されない。そのまま合意するしかない。
こんな状況で、「守るべきものは守り、攻めるものは攻め」はペテンだ。
しかし、物事の本質は、多くの国民は騙されたいのだ。
騙されない選択をとれば、自民党を中心とする支配体制に反対することを
意味する。支配体制と距離を置きたくない。騙してくれればよい。
「私は騙された」と言えれば両親の呵責を求められることはない。
そして支配層に近い位置を保てる。
騙される材料を与えるのが、今回の自民党の公約だ。
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