人間の基本的な感情、人間関係のアヤというのは、どういう文化でも共通している部分はあるから、真剣に見てくれる人にはわかるのよ。俺、この映画について、外国人とネットで議論しているとき、「あのお婆さんが、話をするときに、片方の手をいつも、もむようにしているのは、脳梗塞の前兆という意味の演出では・・・」と指摘されて、驚いた。確かに、そうしているのよな、見直すと。

小津映画の解説としては、高橋治の「絢爛たる影絵」が抜群。それでは。

で爺

・・・シーンなども挙げている外国人投稿者が驚いた→・・・シーンなども上げている外国人投稿者がいて驚いた

訂正、失礼

私、この映画のファンだから、もっちょっと書かせてもらうけど、「手を揉む動作」のことを指摘した人、こういう映画を評価しそうなフランス人のインテリかなんかではなくて、ニュージーランド出身の学生なのね。よくそんなこと気づいたねと聞くと、自分の祖母が死ぬ前そうだったからって。これには、ちょっと恥ずかしい気がしたね。映画の細部を見逃したからではなくて、自分の祖母も死ぬ前同じ兆候があったかも知れないのに、それに気づかなかった、なんというか、自分の冷淡さ、酷薄さを突きつけられたような、ちょっと大袈裟だけど、そいうい種類の恥ずかしさね。小津映画の細部には、こういう凄みあるのですわ。外国人にもそれは伝わると思いますよ。

「たそがれ」も良い映画だし、十分、外国人に伝わると思いますよ。地味だとは言え、極めて正統なラブストーリだし、真田ひろゆきのラストの殺陣も迫力あるしね。

それでは