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2013/6/20 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
安倍内閣の支持率がジリジリと下がり始めている。ついに60%を割り込んだ。
時事通信の6月の調査では、支持率は2・8ポイント減の57・4%だった。これで支持率は2カ月連続のダウンである。朝日新聞の調査でも支持率は59%。政権発足後、毎月、支持率がアップしていたのが嘘のようだ。安倍首相が「政治は結果だ」と豪語していた頃の勢いは完全に消えている。
「アベノミクスの“化けの皮”がはがれ始めたのが原因でしょう。国民はアベノミクスに疑念を持ちながらも、株価の急騰に驚き、景気が良くなるかもしれないと支持していた。しかし、3週間で3000円も株価が暴落したのを見て、こりゃ話が違うぞとなったのでしょう。夢から覚めて冷静になってみれば、実体経済も自分の生活も良くなっていない。もともと、安倍内閣は株高しかウリがない“株価連動内閣”だけに、この先、株価が下落したら、さらに支持率は下がっていくはずです」(政治評論家・山口朝雄氏)
安倍内閣の人気は、もはやピークを過ぎたのではないか。5月23日に高値1万5942円をつけた株価と同じだ。
◆「内閣支持率24%、不支持50%」の衝撃
こうなるとガ然、面白くなってくるのが、7月末の参院選だ。どのメディアも自民大勝を予測しているが、本当に圧勝するのか、怪しくなってきた。
すでに「自民苦戦」の兆候は表れている。安倍自民党は、4月以降、地方選挙で負けつづけているのだ。さいたま市長選、名古屋市長選、八千代市長選……と敗北つづき、まったく勝てない。幹部がテコ入れしても有権者は反応しないのだ。
自民党の牙城である青森市長選、郡山市長選でも惨敗。6月16日に行われた静岡県知事選は、トリプルスコアの大差をつけられる大敗だった。
しかも、日を追うごとに自民党への“逆風”が強まっている。
「北海道の十勝毎日新聞が5月に行った世論調査が、自民党に衝撃を与えています。なんと〈内閣支持率24・2%、不支持率50・8%〉だった。畜産農家の多い北海道は、輸入しているトウモロコシなどの餌代が円安によって高騰し、負担ばかり増えている。地方はヘトヘトになっている。しかも、安倍首相は日本の農業を破壊しかねないTPPに参加することを決めた。これでは地方は支持できませんよ。こうした地域は、日本各地にある。TPPに反対している山形や宮城の農協は、すでに野党候補の支援を決めています。参院選を戦う自民党候補は困りきっているはずです」(政治ジャーナリスト・鈴木哲夫氏)
◆中小企業は「早く景気をよくしろ」と怒り
自民党への批判を強めているのは、農村だけじゃない。アベノミクスの恩恵が及ばない中小企業も、「いっこうに景気は良くならないじゃないか」と不満の声を上げ始めている。なにしろ、世論調査でも78%が「景気回復の実感がない」と答えている。
参院選まであと1カ月。「早く景気を良くしろ」という中小企業の怒りは、さらに強まっていくはずだ。
「アベノミクスの本質は“大企業”と“都市部”と“富裕層”を豊かにすることです。庶民は関係ない。アベノミクスのターゲットから外されていることに気づいたら、地方や貧困層は、参院選で黙っていないはずです」(政治評論家・本澤二郎氏)
いま自民党が恐れているのは、「ワタミ」の創業者・渡辺美樹(53)を参院選の公認候補にしたことに対する批判が広がることだという。ワタミは、労働者を安い賃金で酷使する“ブラック企業”の代名詞となっている会社だ。党本部には支持者から「なぜ、あんなヤツを公認したんだ」という抗議の電話が殺到しているという。
自民党関係者がこう言う。
「渡辺美樹を公認したのはまずかった。ただでさえ新自由主義を標榜する安倍首相は“格差拡大”を進める弱者の敵だと思われている。実際、格差を拡大させる“限定正社員制度”を導入するつもりです。もし“ブラック企業”や、安倍首相の労働者に対する考え方が選挙の争点になったら、サラリーマンの怒りを買って自民党は惨敗する恐れがあります」
どう見ても、安倍自民党が参院選で圧勝する状況じゃないのだ。
◆どんどん「数値目標」を上げる末期
さすがに安倍首相も危機感を強めているらしい。「国民の所得を150万円増やす」などと実現不可能な政策をブチ上げているのも、危機感の裏返しだ。国民の期待をつなぎ留めようと「数値目標」をどんどん高めている。
「安倍首相が7月の参院選に勝つためには、とにかく“安倍政権は何かやってくれそうだ”という国民の期待を煽(あお)るしかない。政権発足から半年たっても、株価が下がった今、有権者に誇れる実績は何もありませんからね。北方領土の解決を話し合うためにロシアの外相が秋に来日するとか、秋の臨時国会に“投資減税法案”を提出するなど、やたら参院選後の政治日程をアピールしているのも、そのためです」(鈴木哲夫氏=前出)
6年前も安倍首相は参院選で大敗して退陣している。二度あることは三度ある。再チャレンジなどと息巻いているが、また退陣に追い込まれる運命じゃないのか。
「参院選はちょっとしたことで政権与党が大敗しやすい。1998年の参院選では橋本首相の“恒久発言”が自民党の大敗を招き、3年前の2010年参院選は、菅首相の“消費税発言”によって民主党は惨敗しています。それでなくても、国民はこれ以上、自民党が大きくなることを望んでいない。71%が『自民党に対抗できる大きな政党があったほうがいい』と世論調査に答えています」(本澤二郎氏=前出)
それでも、安倍政権をつづけさせたい財界と官僚と大マスコミは、参院選前に安倍政権を応援する一大キャンペーンをしてくるだろう。もし、参院選で自民党を勝たせたら、安倍首相が暴走するのは目に見えている。国民はきちんと引導を渡さないといけない。
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