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2013/6/18 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
英国・北アイルランドで開催されている主要8カ国(G8)首脳会議の前、ポーランドを訪れていた安倍首相。原発売り込みと同時にやっていたのが、日本の食文化の紹介だ。
15日夜には地元の財界人ら要人200人を集めて、レセプションを開催。昭恵夫人らと一緒に、寿司や天ぷらを振る舞っていた。
もちろん、日本食や農産物の“うまさ”をアピールするのは大いに結構。しかし、そのために日本から一流の料理人を同行し、大量の高級食材を政府専用機で運んだとなると、話は別だ。しかも、料理人同行の“大名行列”は4月の訪ロに続いて2度目なのだ。当然、巨額の税金を使っているわけで、だったら、もっとPR効果が見込める方法があるだろう。企画のコンペでもすれば、代理店がワンサカだろうし、そもそも、これが総理大臣の仕事なのか。これが疑問だ。
安倍はレセプションの様子をさっそく、フェイスブックにアップしていた。夫人も晩餐会などの写真をしょっちゅうアップしていて、「セレブ気取りか」とささやかれている。
今度も一緒で、自分たちはさぞや、気持ちよかっただろう。なにしろ、安倍に同行したのはミシュランで三つ星を獲得した「銀座久兵衛」や料亭「菊乃井」(京都)の料理人ら8人で、素材だけでなく、料理人が普段使っている鍋釜の類いまで、日本から空輸したのである。
銀座久兵衛によると「ポーランドへは、旦那(今田洋輔氏)と助手役の若い衆が2人で行っています。もちろん、大間のマグロなどもすべて日本から空輸しました」。
へぇー、ここまでやりますかね……。大メディアは「首相のトップセールス」を礼賛していたが、一般の国民感情は違う。
作家の増田晶文氏はこう言った。
「私は恥ずかしながら久兵衛には一度も足を運んだことはございませんし、多くの庶民も同じでしょう。その高級店の味を外国の方々が理解できたかはさておき、首相がここまでして日本食をPRする必要があるのか。広告代理店に任せればいいのです。周りのブレーンも悪いのか、最近の安倍首相はやることの度が過ぎています」
はしゃぎすぎ、浮かれすぎ。中世の王様よろしく、「お抱え料理人」に食事を作らせ、外国の要人に「どう? うまいでしょ」と自慢しているようなものだ。権力というものをはき違えているのではないか、安倍は。そんな勘違い男のために、血税が使われるなんて、冗談じゃない。
農水省は「予算や同行人数は担当者不在のため、お答えできません」とスットボケたが、野党は総額を追及し、国民に是非を問うて欲しい。
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