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2013年06月16日 世相を斬る あいば達也
久々に小沢ネタのコラムを書いてみる。日刊ゲンダイまでが、小沢の復活は無理だと言い出したのでは身も蓋もないのだが、現実、そのような記事を平気で書くようになってしまった。そんな記事に触発された部分もあるが、“待てば海路の日和あり”なのではないかと思っている。その時期は、小沢一郎の年齢を考えると3年後がベストだが、そう都合よく政治の流れが出来るとは思えない。おそらく、5~7年後になって小沢一郎の出番が来るような気がする。
小沢支持者の中のは、今年の都議選から小沢の反転攻勢を願う思いを語る人もいるが、そう簡単に小沢一郎の存在価値が、もう一度必要とされる状況は生まれないだろう。マスメディアや評論家中心に人為的に作られた「世代交代の波」は未だしばらく続く。また、既得権益勢力が寄ってたかって、合法、不法に「小沢潰し」をされた後遺症は、未だ健在と見るべきだ。政治の世界は、正論ではなく、現実だけが結果を見せるわけだから、ここ1,2年が小沢の出番であるわけがない。
小沢の出番は、小沢が七十代後半になって訪れる。その理由は、おいおい書くとするが、グローバル世界の副作用が、7割の中間層以下の国民に、身に沁みて理解されるには、その程度の時間は必要だと考えられる。放射能の内部被ばくではないが、5年後、10年後に、グローバル化社会の弊害、副作用は生活者に襲いかかる。一部の国民が痛みを感じただけでは駄目なのだ。その痛みはメジャーなかたちで国民生活を圧迫しなければならない。これから起きるであろうことを、色々と推理していくと、どうしても痛みが蔓延するのに5年、10年かかってしまうからだ。
物理的痛みに近い痛みを感じない限り、日本人と云う民族は、変わることが怖いのである。嫌いだとも言える(笑)。読売新聞の論説委員橋本が日本人の好例である。つまり、背に腹替えられなくなるまで、そのまま座して死を待つ風情なのが日本民族なのである。人間であれば、痛みが接近していることに気づいても、尚且つ動かない事実は解せないと云う人々もいるだろうが、事実動かないのが日本人だ。右巻きにも、左巻きにも、噴き上がっている人々は存在するが、絶対にメジャーにはならない。尻に火がつくまで、日本人は動かない。仮説でモノを考えるのが不得手、否、怖い、否嫌いなのだ(笑)。
ゆえに、日本人が火だるまになるまで、ジッと待つのが正しい。ここで言う“火だるま”がどんな炎なのか、それは敢えて考えないことにしている。他国からの謂われなき支配かもしれないし、衣食住も儘ならなく生活かもしれないし、夫や子供を戦場に送りだすことかもしれない。或いは遺伝子組み換え食品による人類死滅のシナリオが作動する現実かもしれない。日本中の再稼働した原発が大爆発を起こすのかもしれない。ただ、人類の文明や文化の進歩が行き過ぎ、限界が来ているのに、尚且つニトロ燃料でエンジンを駆動させるようなものが20世紀後半から、21世紀初頭と続いているのだから、必ず何らかの形で破綻するのだ。現在でも、破綻は予期出来るが、予防原則の理が通じない哲学なき日本では、ゆで蛙の鍋に塩や調味料が入れられ、箸で摘まれるまで喰われるとは思わないだろう。
直近の参院選の展望も、安倍自民の大圧勝を予言している。現実、その通りになるだろう。先の衆院選の時点よりも、安倍自民は有利な戦いを行っている。これは最大野党・民主党が四分五裂状態を解消できず、ぐずぐずしているのも原因だが、未だ“アベノミクス・プロパガンダ”が有効に作用している要因が強いと云うことだろう。安倍自身が国会等の言動で「実体経済も上向きだ」と都合の良い(捏造も含む)統計や指標を持ち出し、マスメディアが喧伝するメカニズムはまだまだ続く。日経平均が10,000円台を切るとか、90円を切る円高にでもなれば、“アベノミクス・プロパガンダ”が失効するだろうが、参院選までに、そのような事が起きるとは思えない。
逆に、そんな早い時期に安倍自民が壊れてしまうのは、小沢にとって良い状況とは言えない。前述のように、小沢一郎の出番が来るのは、日本の状況が歴然と悲惨なものにならなければならない。その間は、自民党政治が継続し、日本破壊に拍車がかかる方がベターだ。日本人が、「米国依存は当然だろう」と云う自明的マインドコントロールから抜け出さない限り、何をやっても、日本は変われないし、独立もやって来ない。二度目の敗戦を、アメリカ式グローバル傘下で、再度味わう必要がある。TPPと云うものが、その速度を早めてくれるのはたしかなので、悪い経験は早目に済ます方が幸運だ。
少々破滅論と裏表の小沢復活のシナリオだが、それほど日本の統治機能は腐りながらも頑強だし、国民が押し並べて、政治から痛みを感じてはいない以上、そのような悪条件が整う必要性がある。筆者の小沢復活の条件は、もう一つある。それは、小沢の「自立と共生」の理念に呼応する若い世代(20~30代)からの共鳴が起きること。その世代の中から、次代を担う人材が生まれること。このような、大衆受けする要素が加わらないと、残念ながら「米国依存は当然だろう」と云う自明的マインド覆すことはないように思われる。
国家の不幸を経てからなどと云う論が邪道なのは百も承知だが、そのようなシナリオでしか治癒し難い程、日本人の感じる力、考える力、怒る力、人を愛する力が衰退していると云うことだ。その意味で、TPPと云う毒薬は、日本の破壊を助長し、日本人が自らの足で立たなければ、自分達を助ける道はないと気づく早道とは、言いたくはないが、どうも事実だ。どれほど国家の山河が汚染され、日本人が疲弊しても、日本人が日本で生きている限り、再生は可能なのだ。正論は正論として常に主張する必要はあるが、正論を正論たらしめる為に、蛇の道を選択するのも、処方箋の一つだろう。今日のコラムは異論が出そうだな(笑)。
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