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2013-06-16 陽光堂主人の読書日記
村木厚子さんは労働官僚で、郵便不正事件に巻き込まれた悲劇のヒロインとして知られています。例の前田検事らによる証拠改竄事件の犠牲者ですが、この度、厚生労働省の事務方トップである事務次官に就任するそうです。
女性の事務次官就任は、97年の松原亘子・旧労働事務次官以来2人目ということで、お目出度い限りです。村木さんは地方国立大学出身で、しかも厚労省では少数派である旧労働省出身ということで、異例の抜擢と言えます。
官僚の評価は減点主義ですから、不祥事に巻き込まれるとその時点で出世コースから外れてしまうのが通常ですが、彼女の場合、そのマイナスを克服するどころか、却ってプラスに働いたようです。真に強運の持ち主です。
しかも真面目で低姿勢、敵を作らない調整型ということですから、今回の処遇は当然とも言えます。しかし事件では部下に公印を使われていますから上司としての責任は免れず、昨年2月、訓告処分を受けています。単なる犠牲者と見るわけには行かないのです。
村木さんは障害者問題をライフワークとしているそうですから、弱者に優しいというイメージがあります。しかし実際はそうでもないようで、「日刊ゲンダイ」は昨日付記事の中で真の姿を暴いています。
(http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-9066.html)
悲劇のヒロイン村木厚子・事務次官を喜んではいけない 実は危険なオンナ…
政府はきのう(14日)、厚労省の金子順一次官を退任させ、後任に村木厚子社会・援護局長を充てる人事を固めた。
女性の事務次官就任は、97年の松原亘子・旧労働事務次官以来2人目。
村木氏といえば、09年の郵便不正事件で大阪地検特捜部に逮捕、起訴されたものの、後に証拠品が改ざんされていたことが発覚。裁判で無罪が確定した。
新聞テレビは、村木次官誕生について「女性の登用」を掲げる安倍政権の象徴のように報じているが、だまされちゃダメだ。村木氏は、冤罪事件の被害者ということで、霞が関でも“アンタッチャブル”の存在だが、そこは“したたかな”高級官僚だ。これまでも財政難を錦の御旗に数々の「弱者イジメ」の政策に携わってきた猛女である。
「05年に成立した悪名高き『障害者自立支援法』はその代表例です。社会保障費を抑えるために導入された法律で、障害者に応益負担の原則を求める内容です。中心になって関わったのが、当時、社会・援護局障害保健福祉部企画課長だった村木氏。この法律の問題は、障害者に提供されるサービスを社会保障ではなく、保険と考えていること。つまり、サービスを利用するなら相応のカネを払え――ということです。しかし、生まれつきや不慮の事故、病気などで障害者になった人の多くは働くことができず、無収入です。『応益負担』などムリな話で、本来、そういう社会弱者に対する社会保障制度を充実させるのが国の役目。それなのに村木氏は正反対の法律を作ったのです」(障害者団体関係者)
◆裏にシタタカな政府の深謀
障害者自立支援法は08年から09年にかけて全国で違憲訴訟が続出。10年に原告と政府・与党の間で「和解」となったものの、結局、法律の「一部改正」でウヤムヤに。そのころ、村木氏は逮捕→無罪で「時の人」になったが、職場復帰すると社会・援護局長に就き、これまた「改悪」と批判噴出の「生活保護法改正」に走り回っている。
「今国会で審議された法案の中でも、改正生活保護法は侃(かん)々(かん)諤(がく)々(がく)となった。露骨な弱者切りだからです。ま、この法案は村木さんが作ったのではなく、たまたま国会審議中に局長になって、答弁の役回りになっただけのこと。とはいえ、“アンタッチャブル”な存在の村木氏を登用し、野党や国民からの反発をかわそうという下心は見えます。今回の事務次官起用人事も、今後の焦点となる社会保障費抑制の世論からの批判を避けたい狙いがあるのではないか」(野党国会議員)
いつまでも悲劇のヒロイン扱いしていると、国民は痛い目に遭うかもしれない。 (下線は引用者による)
障害者団体の関係者は、冷酷な厚労省キャリアとしての顔を知っているわけです。一般の人たちは、「冤罪事件の犠牲者となった可哀想な人」というイメージしかなく、かなりギャップが存在します。厚労省は、村木さんの好イメージを利用して中央突破を図ろうとしているのです。真に悪賢い連中てす。
安倍政権になって田村憲久厚労大臣の下、弱者切り捨て政策が推進されています。村木さんは事務次官としてこの悪政を支えるわけで、いずれ怨嗟の的となることでしょう。
官僚の出世の秘訣は省益を確保することで、国民の利益を考えていたら出世などおぼつきません。感覚的に物事を捉えているとしてやられますから、充分な注意が必要です。
トルコでは反政府デモが拡大していますが、その原因はエルドアン首相らが利権を私していることにあります。これを改めずに力づくで押さえ込もうとしているので、余計に反発を買っています。ブラジルでもデモ騒ぎが起きていますが、こちらは物価の上昇が原因です。
日本でも事態は同様あるいはそれ以上なのですが、皆大人しく我慢しています。国民が政府の無策を論うと、役人がツイッターで暴言を吐く始末ですから、何とも酷い有様で、国民の権利は縮小圧殺の一途を辿っています。
諸外国に見られるような暴力的なデモを引き起こすことには反対ですが、もっと抗議の声を上げてゆく必要があります。羊のように大人しくしていると、身ぐるみ剥がれて奴隷以下の境遇に叩き落されてしまうことになります。
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