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都議選、参院選に向けての街頭演説を終え、手を取り合ってあいさつをする(左から)菅直人・元首相、野田佳彦・前首相、海江田万里・民主党代表、岡田克也・前副総理=東京都港区で2013年6月12日午後6時47分、宮間俊樹撮影
毎日新聞 2013年06月12日 21時19分(最終更新 06月12日 23時21分)
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130613k0000m010064000c.html
民主党は12日、東京都港区のJR新橋駅前で、東京都議選と参院選に向けた街頭演説会を開き、海江田万里代表と野田佳彦前首相、菅直人元首相、岡田克也前副総理の歴代代表がそろってマイクを握った。乱高下を繰り返す株式市場を踏まえ、各代表は安倍政権の経済政策「アベノミクス」などを批判。しかし、代表経験者頼みの演説には党内の世代交代が進まず、かつての「党の顔」に頼らざるを得ない党内事情も見え隠れしている。
野田、菅両氏が並んで街頭に立つのは野党転落後初めて。野田氏はアベノミクスについて「経済の目的となる的をちゃんと狙っていない。的外れだ」と批判。菅氏は原発輸出に前向きな安倍政権の姿勢について「世界に危険な原発をばらまくのか。再生可能なエネルギーに変えていくのか。この選択をするのが、原発事故を経験した日本国民の責任だ」と呼びかけた。
株式相場の乱高下について、市場では安倍政権の成長戦略に対する低評価が一因との見方が根強い。アベノミクス批判を強めたい野党側は12日、衆参両院での予算委員会の集中審議の開催を要求。しかし、国会閉会を26日に控え、与党側は応じない構えで、民主党の街頭演説には国会で論戦の舞台を見いだせない「焦り」ものぞく。
「安倍晋三首相はテレビに出て話すが、どうして国会の場で議論できないのか」
岡田氏は12日の街頭演説で、予算委開催に慎重な与党側の対応を激しく批判した。昨年12月の衆院選で若手・中堅議員が大量に落選した民主党の選挙戦は依然、代表経験者頼み。ただし、菅、野田両氏ら代表経験者を前面に押し出せば、政権担当時の混乱ぶりを改めて思い起こさせるジレンマもある。【笈田直樹、光田宗義】
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