http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/280.html
Tweet |
毎日新聞 2013年06月12日 地方版
http://senkyo.mainichi.jp/news/20130612ddlk13010201000c.html
◇元首相色、薄める民主
民主党最高顧問を務める菅直人元首相のお膝元・武蔵野市。衆院選(東京18区=武蔵野、小金井、府中市)では、武蔵野市長を6期22年務めた土屋正忠衆院議員と「土菅戦争」と呼ばれる激戦を繰り返してきた。3回目の対決となった昨年12月には土屋氏が初勝利し、菅氏は比例代表で復活当選した。今回の都議選武蔵野市選挙区(定数1)は、菅氏が選対本部長を務める松下玲子氏と、土屋氏が全面支援する島崎義司氏が「代理戦争」を展開。共産の小川明弘氏も絡んで激しい前哨戦となっている。
9日昼、JR吉祥寺駅北口で開かれた民主の街頭演説に菅氏が登場した。「あ、菅さんだ」「久しぶりに見た」「一から出直しじゃ大変だな」。道行く買い物客らが携帯電話で写真を撮影しながら通り過ぎていく。菅氏の隣の松下氏は「久しぶりに菅さんと街頭に立つことができてうれしい。『菅隠し』と書かれていますが、隠そうとはしておりません」と声を張り上げた。
菅氏が5月の松下氏の決起集会を欠席したため「菅隠し」と一部週刊誌などで報じられたことへの反論だった。しかし、陣営幹部は「『応援に来て』と要請しているが、菅さんが来てくれない。衆院選での敗北がよほどショックだったのか。菅さんの熱心なファンからは『恩知らず』と怒られるし、板挟みで困っている」と打ち明ける。事務所には多くの支持者から「菅さんが嫌になった」「松下さんが民主党を辞めたら応援する」との声が届き、逆風の強さを物語る。
菅氏は「ギリギリの厳しい戦いだ。党ではなく、個人としてどれだけ応援してもらうかにかかっている」と話す。実際、用意した約800のポスターやのぼり旗は、菅氏の指示ですべて細野豪志幹事長とのツーショット。街頭演説での応援も9日が初めてだった。
菅氏は表向き「前回は私が党の中心。今回は細野幹事長だ」と世代交代を強調するが、党名や政権与党時代の古参幹部を前面に出す選挙戦を避けているようにも見える。
◇自民は組織戦
5月21日に開かれた島崎氏の総決起大会。7月の参院選に立候補を予定する武見敬三、丸川珠代両参院議員が出席し、土屋氏があいさつした。
昨年の衆院選で土屋氏は菅氏に約1万票差をつけて勝ったが、武蔵野市だけでは約2600票差と小差だ。土屋氏としては都議選、参院選と自民が勝利を続け、地歩を固めたいとの思いが強い。
島崎氏は市議会議長の経験もあるが、知名度では松下氏に一歩後れを取るとの見方も。陣営は「一進一退の戦いだ」と気を引き締め、土屋氏、安倍晋三首相と撮影したポスター2000枚を張り出し、街頭演説を重ねて浸透を図る。土屋氏が全面支援し、自身の後援会と自民市議を中心にフル回転して組織票の積み重ねを図る。
菅氏のイメージを薄めて守りに徹する民主に対し、首相を前面に押し出して流れをつかもうとする自民。対照的な両陣営の戦術は、有権者にはどう映るだろうか。【森下功、林奈緒美】=つづく
==============
◇武蔵野市(1−3)
松下玲子 42 [元]会社員(2)民現
島崎義司 47 [元]市議長 自新
小川明弘 32 党地区役員 共新
◇一覧の見方◇
選挙区名簿の丸かっこ内は定数と立候補予定者数。予定者と年齢、肩書は11日現在。公認は各党の公表に基づく。敬称略。
かっこ内数字は当選回数。「民」は民主党、「自」は自民党、「共」は共産党。現は現職、新は新人。
〔都内版〕
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。