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2013-06-12 21:44:18NEW ! Shimarnyのブログ
安倍政権は、「アフガニスタン紛争」の教訓を生かすことなく、「イラク戦争」の教訓を生かすことなく、「リビア内戦」の教訓を生かすことなく、「シリア内戦」でシリア反体制派を直接支援する方針を決定した。
これら紛争や戦争について、米国絶対正義の下で欧米諸国は軍事介入や軍事支援をしたが、結果的に当事国に平和や安定をもたらすことができたのだろうか。
欧米諸国の利益のために加担した結果、政府組織にしろ反政府組織にしろ住民にしろ、当事国の国民が欧米諸国の軍隊から被害を受けたのではなかったのか。
おそらく、政府組織も反政府組織も各々が正義のための戦いであり、欧米諸国は自国の利益のためでなく当事国の国民を保護するために行動すべきであろう。
「イラク戦争」で、参戦の根拠である大量破壊兵器は見つかったのだろうか。フセイン大統領が判決により処刑されてイラクに平和がもたらされたのだろうか。
「リビア内戦」で、参戦の根拠である国際人道法違反は事実だったのだろうか。カダフィ大佐が死亡したことでリビアに平和がもたらされたのだろうか。
自国の国益のため、他国の内戦に加担して勝敗を決することが正義なのだろうか。
今回も欧米諸国が自国の利益にため、シリアのアサド政権が化学兵器「サリン」を使用したことを名目に軍事行動に出ようとしているが、同じ結果となろう。
そして、日本が反政府組織に直接支援を行えば、アラブ圏において改めて日本が欧米諸国と同じく敵国と見なされて、「アルジェリア人質拘束事件」のような日本国民に被害が及ぶ事件も発生する可能性が高まるのである。
全ては、「イラク戦争」で米国の過失について総括ができないことが原因である。
イラク戦争で、イラク進攻の根拠であった大量破壊兵器は無いと報告を受けて、ブッシュ前大統領は「吐き気がするほどの嫌悪感を覚えた」と発言している。
これこそ、恐ろしいまで虚像に満ちた米国絶対正義の成れの果ての姿なのである。
しかも、これに対する一切の非難決議も採択できないのが国連の現状なのである。
[6月11日 日経新聞]政府、シリア反体制派を支援 米欧と協調
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1102V_R10C13A6PP8000/
政府は11日、内戦の続くシリアでアサド政権打倒を目指す反体制派を支援する方針を発表した。医薬品や水など保健分野を中心に物資を提供する。シリア情勢は17日から英国で開く主要国(G8)首脳会議の中心的な議題で、安倍晋三首相は反体制派の支援方針を表明し、米欧との連携を強調する。シリア支援について菅義偉官房長官は11日の記者会見で「軍事的用途に転用されず、紛争の助長につながらないような分野に限って検討している」と指摘。岸田文雄外相は「シリア政府や国際機関の支援が及ばない地域に支援する」と説明した。これまでシリアの難民や避難民に約8千万ドルの人道支援をしてきたが、反政府勢力が支配する地域には届きにくかった。
おそらく、これから新興国を中心に反米勢力が台頭することは間違いないだろう。
これを踏まえれば、日本も米国偏重を脱却しなければ敵国が増殖することになる。
日本は、米国一強時代が終焉した事実を受け入れて戦略を考えなければならない。
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