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陽光堂主人の読書日記
シリアのアサド政権が崩壊するのは時間の問題と見られていましたが、次第に勢力を盛り返し、反政府軍に侵食されていた首都ダマスカスは政府軍により制圧された模様です。ロシアのバックアップによるもので、NATO諸国は焦りの色を見せ始めています。
アサド大統領は形式的であれ民主的手続きによって選ばれていますが、NATO諸国は独裁弾圧国家として指弾しています。欧米はこうした言い掛かりをつけるのが得意ですが、もちろん真意は別にあって、中東の資源(取り分けシリア沖の天然ガス)の利権を確保するのが狙いです。
イスラエルが1948年に建国されたのも同様で、アラブ諸国の中に楔を打ち込むべく強引に割り込み、以来、この地は戦乱が絶えません。その裏にはロスチャイルドを始めとする金融ユダヤ人がいて、利権を貪っています。
東地中海の天然資源の一部は、首尾よくイスラエルが獲得しました。しかし、レバノン・シリア沖の海底資源までは手が出せません。シリアの「内戦」がレバノンのヒズボラを巻き込む形で展開しているのは、このためです。近隣のキプロスの金融破綻も、もちろん関係しています。
シリアの反体制派を間接的に支援しているトルコで反政府デモが拡大していますが、これも無関係とは思えません。トルコは、オリンピック誘致どころではなくなって来ました。NATOに参加したのが間違いのもとです。
NATO諸国の遣り口はいつも悪辣ですが、情けないことに我国政府も彼らの悪巧みに手を貸すそうです。日経は、本日付で次のように報じています。
(http://www.nikkei.com/article/DGXNASFS1102V_R10C13A6PP8000/)
政府、シリア反体制派を支援 米欧と協調
政府は11日、内戦の続くシリアでアサド政権打倒を目指す反体制派を支援する方針を発表した。医薬品や水など保健分野を中心に物資を提供する。シリア情勢は17日から英国で開く主要国(G8)首脳会議の中心的な議題で、安倍晋三首相は反体制派の支援方針を表明し、米欧との連携を強調する。
シリア支援について菅義偉官房長官は11日の記者会見で「軍事的用途に転用されず、紛争の助長につながらないような分野に限って検討している」と指摘。岸田文雄外相は「シリア政府や国際機関の支援が及ばない地域に支援する」と説明した。これまでシリアの難民や避難民に約8千万ドルの人道支援をしてきたが、反政府勢力が支配する地域には届きにくかった。
反政府軍の主力がアルカイダであることは今や公然の秘密ですが、日本政府は彼らと連携するわけです。「アルカイダってテロ組織じゃないですか? そんな人たちを援助するんですか?」 こういう真っ当な質問を投げかける議員はいないのでしょうか?
米国隷従CIA内閣は間違っても批判できないですから、訊いたところで「反政府軍がアルカイダと繋がっているという話は承知していません」と答えるだけでしょうが…。最近はCIAに代わってイスラエルのモサドが日本を管理しているという話もありますが、今回の政府方針はイスラエルを利するものですから、一概に否定できません。
アサド政権を打倒すべく湾岸独裁諸国も反体制派を支援しており、これらの国にエネルギー資源の大半を依存している我国としては、外に選択肢がないという面も確かにあります。しかし、資源の供給先が偏っているのは失策で、米国の誘導があったのでしょうが、それを唯々諾々と受け入れた当局の責任は重大です。
ロシアはアサド政権を支援していますから、日本が反体制派支援を明確にしたことで北方領土問題解決は困難となりました。米国としてはしてやったりで、安倍ら従米イエスマンがトップに居座っている限り、この国に未来はありません。
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