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2013.06.11
今週ようやく、衆院小選挙区定数を「0増5減」する公職選挙法改正案が、参院で審議入りした。ストップしていた他の法案審議も再開されたが、再生医療の実用化を目指した「再生医療推進法案」や、海外でテロに遭った日本人の陸上移送を可能にする自衛隊法改正案は時間切れのため、今国会で成立の見通しはなくなった。これに自民党の三原じゅん子参院議員が憤然としている。
「命にかかわる法案もあるのに、何ということでしょう。そもそも野党が審議入りに応じたのは、衆参ダブル選挙の可能性がなくなったから。彼らは政局で国会審議を止めていたのです」
三原氏はこう語る。高支持率を誇る安倍晋三首相がダブル選挙に踏み切れば、野党は壊滅する。それこそ野党が強く抵抗した背景という指摘だ。
それを裏付けるのか、日本を取りまく国際情勢が激動するなか、参院外交防衛委員会での岸田文雄外相の所信表明が、つい最近に行われるという異常事態も生じた。
三原氏は「もし、1月のアルジェリア人質事件が再び発生したらどうするのでしょう。再生医療では多くの命が救えるうえ、日本の成長戦略にもつながる。どうか野党には国益を考えてほしい」と語っている。(安積明子)
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