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日中共同研究の成果を忘れたのか(朝の風)
「しんぶん赤旗」 2013年6月11日 10面「文化欄」
安倍首相は「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」(4月23日の参議院予算委員会)と述べ、戦後世界の原点を否定した。国際的に定まっていることは「赤旗」日曜版5月19日号で明らかにされているので、ここでは学界での事実を一つ紹介しておく。
第1次安倍内閣の2006年に日中歴史共同研究を行うことが合意された。2010年1月に公表された報告書は、時期ごとに日中関係を軸にしたテーマを設定し、日中の研究者がそれぞれ執筆した論文を併載している。
日中戦争を扱う近現代史第2部第2章のタイトルは、日本側の論文が「日中戦争−日本軍の侵略と中国の抗戦」、中国側の論文が「日本の中国に対する全面的侵略戦争と中国の全面的抗日戦争」となっている。表現に違いはあるが、日本または日本軍の「侵略」としている点は共通している。この章では、平頂山事件、南京虐殺事件、重慶爆撃、三光作戦、強制連行などの具体的史実についても、日中双方がかなり詳しく記述している。
日本側研究者の人選は政府主導で進められたので、座長は北岡伸一氏が務めたが、それでも日中戦争を中国への侵略とみる点では一致している。安倍首相は自分がはじめた共同研究の成果を忘れたのだろうか。 (比)
【関連記事】
「しんぶん赤旗」 2013年5月12日(日)
成り立たない 安倍首相「侵略の定義」否定発言/国際社会で生きる道なくなる
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik13/2013-05-12/2013051203_01_1.html
言葉の定義とは? 安倍晋三・橋下徹の暗愚
2013・5・17 須田 稔
http://homepage2.nifty.com/hikaku-kyoto/suda_teigi20130517.pdf
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