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2013-06-08 12:31:04NEW ! simatyan2のブログ
重量規制 5.7トン未満の八尾空港に16トンのオスプレイが着陸するのが無理
なことを橋下市長は知っていたのです。
それを百も承知の上で発言して多くの人を翻弄させています。
しかし上の理由以外でも冷静に橋下市長の発言を分析すれば多くの矛盾を発見
することが出来るのです。
例えば橋下市長は地方分権の立場から常に
「地方に権限を持たせろ」
と言ってますが、今回は八尾市長を無視して、知事と市長が勝手に菅官房長官
に面会したりしています。
言い訳として、
「知事と市長ではなく政党共同代表と幹事長の立場から沖縄の負担を軽減する
案を国に提示しただけ」
と言ってますが、それならなおさら今まで地方分権を唱えていた言動からはず
れてしまうことになります。
なぜなら地方(八尾市長と市民)を無視して政党代表が国に判断を委ねると今回
言ってるわけですから。
前にも紹介した『図説・心理戦で絶対に負けない交渉術』(日本文芸社)には
http://www.lifeshot.jp/files/photos/1306059992/1369190295_o.jpg
橋下自身がこう書いています。
「交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って
三通りの方法しかない。
“合法的に脅す” “利益を与える” “ひたすらお願いする”の三つだ。
そのなかで、最も有効なのは“利益を与える”ことである。
この場合の利益には二通りある。
一つは文字通り相手方の利益。
もう一つは、実際には存在しないレトリックによる利益だ。
不利益の回避によって感じさせる“実在しない利益”とも言える(6頁)」
橋下徹はここに書いている三通りの方法を過去に何度も駆使してきました。
・サラ金と遊郭の顧問弁護士時代は“合法的に脅す”を駆使しています。
・大阪府知事時代には赤字を黒字に誤魔化すために大阪都構想で架空の
“利益を与える”を前面に押し出し、反対され頓挫すると“ひたすらお願いする”
を使って泣きながら訴えかけていましたね。
この「実際には存在しないレトリックによる利益」を作為的に創出すること
によって、相手に要求を飲ませるべきであるというのが橋下の原点なのです。
そのためには一部前言の撤回をして譲歩するのです。
上の著書の10ページ目には下のように書いています。
「相手方に利益を与えるということはこちらの譲歩を示すということだ。
譲歩とそれに伴う苦労は、徹底的に強調し、演出すべきだ。
譲歩とはよべない些細なことであっても、さも大きな譲歩であるように
仕立て上げるのである。
そうすることで、相手方の得る利益が大きいものであると錯覚させることが
できるからだ。
これも交渉の技術である。
大きな利益を得た、と相手方に感じさせるように、こちら側の苦労を強調す
るのである。
その演出に、タフネゴシエーターは腕をふるっている。
詐欺にならない程度に、ではあるが(10頁)」
この手法は例の慰安婦発言問題では、発言の一部謝罪と撤回をしたことに
当てはまります。
そして、
「物々交換の基本にのっとって、自分の主張を絞り込んでいく。
どうしても通したい主張と、譲歩できる主張を明確に区別する必要がある。
できることならこの主張も通したい、交渉の流れのなかで判断しよう、
そんなグレーゾーンを持ったままで交渉に臨むことだけは避けたい。
それが交渉をこじらせ、長期化させる原因にもなるのだ(12頁)」
この部分も見事に慰安婦発言で実践してますね。
つまり、
「どうしても通したい主張と、譲歩できる主張を明確に区別する」は
米軍と沖縄の方に誤解をさせる発言をしたことは撤回するが、それ以外は
撤回はしないという部分ですね。
こうした悪徳弁護士が実践的に使っている言論術を踏まえれば、橋下市長の
言動がどの程度のものかわかってきます。
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