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2013年06月08日 天木直人のブログ
日本維新の会の橋下徹大阪市長がオスプレイの一部訓練を大阪府八尾市にある八尾空港で受け入れると突然表明した。
しかしその発言は、慰安婦問題の暴言で窮地に立たされた橋下氏が、国民の関心を慰安婦問題から沖縄問題に向けようとして思いついた起死回生の発言だと見透かされている。
そんな橋下発言を安倍自民党政権の副総裁である麻生太郎氏が一蹴したというのだ。
すなわち今朝6月8日の毎日新聞が一段の小さなベタ記事で書いている。
「大阪市長が八尾市長に『やれといえるのか』」と。
なるほど。私は気づかなかったのだがその通りである。
八尾市長が受け入れると言ったのなら、その当否は別として、まだわかる。
しかしなぜ大阪市長である橋下氏が、八尾市長を差し置いてそんな発言を唐突に言う権利があるのか。
しかも肝心の八尾市長は反対している。
メディアもまたそんな橋下氏の越権発言を当たり前のように報じている。
麻生副総裁もたまにはいい事を言う。
ついでに言えば橋下氏の思いつきの八尾空港受け入れ発言を安倍首相は評価して検討するなどと真顔で言っている。
麻生副総裁のほうがそんな安倍首相よりもまだマシだと言うことだ。
もっとも麻生副総裁はあたりまえの事を言っているだけである(了)
◇
「大阪市長が八尾市長にやれといえるの」麻生副総理が苦言
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130607/plc13060711410007-n1.htm
2013.6.7 11:40
麻生太郎副総理兼財務相は7日の閣議後の会見で、日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)に配備されている垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの一部訓練を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れる提案をしたことについて「八尾は住宅密集地。住民のOKが取り付けられるという前提はあるのか」と疑問を呈した。
麻生氏は「あの人(橋下市長)は市長で、知事じゃないだろう。府知事なら、まだ少しは権限があるのかもしれないが、大阪市長が八尾市長に言えるのか」と批判した。
また、「あの人の話にはマスコミはワーッと飛びつく話だけど、きちんと最後まで決着がつけられるかどうかまでみないと、何ともいえない。打ち上げ花火みたいな話。(参院)選挙前にわからんことはないが、あんまり飛びついて、煽っていると、みっともないことになるんじゃないか」とマスコミの報道を牽制(けんせい)した。
さらに「八尾って聞いたから沖縄にも八尾って場所があるのかと思ったぐらい。大阪の八尾というから『ヘー』というのが実感」とも語った。
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