http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/117.html
Tweet |
共産党が、アベノミクス=安倍自民党政権“憎し”の思いからか、投機家の言動まで持ち出して、安倍政権の経済政策を批判しているようだ。
※ 対象スレッド
「日本株の暴落前に売り抜けた世界的投機家ジム・ロジャーズ氏:「アベノミクス」によって日本の経済システムはいずれ崩壊する」
http://www.asyura2.com/13/senkyo149/msg/109.html
落ち着きを見せ始めたが、一本調子の急激な「円高」は、ユーロ債務危機で日本円に逃避した外国の資金がECB(欧州中央銀行)の“無制限買い取り”宣言に反応して相対的高金利のユーロに向かった“巻き戻し”現象と「超金融緩和」政策を掲げる安倍政権の誕生が軌を一にしたことで生じた経済事象である。
安倍政権やグローバル企業は、円安への期待を強く抱いていたが、ことさら100円を超えるような円安水準をめざしていたわけではない。勝手に推測すると、90円〜95円を“適正水準”と考えていただろうし考えているだろう。
家電業界の場合、収益に及ぼす為替レートの影響は、ユーロは別だが、ほぼ中立であり、自動車業界と違い円安ドル高のメリットをほとんど受けない。(但し、円安ユーロ高は収益に大きく影響)
円安に大きなメリットがある自動車業界でさえ、下請けが輸入部材を利用しており、一時的には下請けにデメリットを被らせることでやり過ごせるが、下請け企業の疲弊を考えると長い期間そうするわけにはいかない。
ロジャーズ氏は、「(経済)「円は25%も価値が下がり、輸出関連産業は息を吹き返しました。しかし、日本は食料、石油、銅、綿など、多くのものを輸入に頼っている国家です。円安が止まらなくなれば、それらの輸入物価がどんどん上がっていく」とロジャーズ氏。そして(続
https://twitter.com/akahataseiji/status/343149755926474752)」
と語ったそうだが、輸出関連企業でさえ100円を超えるような円水準が長く続くことを好ましくは思っていないのである。
原材料だけでなく、鉄鋼を含む部材から完成品まで、広く深く国際的な水平分業が進んでいる。だからこそ、日本の産業は空洞化したのである。
ロジャーズ氏は、さらに、「(経済)「インフレが起こり、物価が上がって日本国民の生活はどんどん苦しくなる」「借金とインフレに基づいた経済システムは、いずれ崩壊するでしょう」とロジャーズ氏は言い切った(了
https://twitter.com/akahataseiji/status/343149983517773824」
と語っているが、賃金が上昇しないなかでのインフレはスタグフレーションを招き、企業もそれを望まない。スタグフレーションは、国民生活を困窮化させるが、企業経営も困難に陥らせるものである。
国民生活の困窮は、海外という逃げ場があるグローバル企業は打撃を弱めることもできるが、やはり企業の経営を弱体化させる。
ロジャーズ氏が言うように、「借金とインフレに基づいた経済システムは、いずれ崩壊する」というのなら、日本より先に米国のほうが崩壊しているはずである。
「借金とインフレに基づいた経済システム」は、第二次世界大戦で実質的に一人勝ちだったと言える米国が戦後一貫して歩んだ道である。
この15年間そして現状も、日本はともかくデフレ状況なのである(笑)。
記事が転載されている日刊ゲンダイ(赤旗もだが)は最初から反安倍政権・反アベノミクスだから文句を付けないが、多くの軽佻浮薄なメディアは、経済事象の変化を受けて、わけもなく称賛しわけもなく貶めるという不様な姿をさらしている。
株価のアップダウンや“管理された長期金利の上昇”という動きに反応して、アベノミクスをあれこれ評価する態度は愚である。
日刊ゲンダイは、「長期金利は急騰し、平均株価はアッという間に2000円も急落した。景気回復どころか、アベノミクスの化けの皮がはがれてきたのに、大メディアの礼賛報道には呆れてしまう」と書いているが、10年物国債の利回り上昇は、国債サイクル維持と銀行(生保)の経営健全化の兼ね合いで“意図的に”行われたものである。
株価上昇も、ガイジンや国内投機家が勝手に期待を膨らませて資金を投じたことで起きたことであり、アベノミクスの問題とは関係ない話である。
ガイジンが取引の過半を占めているのだから、単純に、円レートが25%安くなったら、株価が25%上がるのは自然だと言える。
(これは、GDPデータについても言えることで、第一四半期のGDPが年率3.5%アップともてはやされたが、ドルベース換算ではほとんどアップしていないはず。きちんと計算していないので直観で失礼)
アベノミクスは、来年・再来年とスケジュール化されている消費税増税で生じる経済社会の弊害を緩和することを第一に、「国債サイクルの平穏な持続性」・「銀行経営の健全性維持」・「グローバル企業の経営強化」を目的とした政策でしかしない。
経済成長は、それを唱えるラッパや笛や太鼓の大きさとは異なり、“できれば、そうなればラッキー”という思いはあるにしても、建前やお飾りの域を超える目的ではない。
アベノミクス批判は重要だと思っているが、ミソもクソも一緒くたにしたような批判はほとんど意味を持たない。
※ 関連投稿
「安倍首相の3本目の矢 参院選を狙い撃ち:新自由主義的共産国家中国が自由化政策が不十分と喝」
http://www.asyura2.com/13/hasan80/msg/337.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。