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2013/6/7 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「安全保障」でパフォーマンス
◆八尾は猛反発、米軍はノーサンキュー
新型輸送機「オスプレイ」の訓練の一部を、八尾空港(大阪府八尾市)で受け入れるとブチ上げた橋下徹・大阪市長。維新の会の松井一郎・大阪府知事らと官邸に乗り込み、TVカメラに囲まれていたが、これほどフザけた男は見たことがない。
実現性は「ゼロ」で、ただのパフォーマンスなのである。
まず、八尾空港の滑走路は1490メートルで手狭。離発着するのはセスナと小型ヘリがほとんどだ。そもそもオスプレイのような中型機や大型機の受け入れを想定していないし、セスナとオスプレイは燃料が違うため、給油施設も新設しなければならない。格納庫の確保も困難だ。
おまけに空港周辺は住宅密集地。半径1キロに小・中学校が11校もある。墜落事故もこの5年間に数件発生していて、市民は口をそろえて「受け入れNO」と猛反対だ。
米軍にしたって、八尾空港でオスプレイの訓練をする気はまったくない。米軍はオスプレイの訓練先として沖縄の普天間のほかに、山口の岩国基地を確保している。新たな拠点をつくるなら東日本なのだ。
「米軍は本土全域でオスプレイの飛行訓練を行う計画です。岩国基地で四国―紀伊半島に設定された低空飛行経路『オレンジシート』をカバーできます。今、強化したいのは日本アルプスを抜けて東北の出羽山地に向かうルート。それには関東の横田基地あたりにオスプレイを受け入れてもらいたい。手狭で住宅密集地の八尾空港を“どうぞ”と差し出されても米軍にメリットはありません」(軍事ジャーナリストの世良光弘氏)
政治評論家の伊藤達美氏がこう言う。
「橋下氏の唐突な受け入れ発言は、『慰安婦発言』と『風俗発言』から世間の目をそらしたいという一心から出た言葉でしょう。しかし、安全保障のパフォーマンス利用は政治家として絶対にやってはいけない禁じ手です。また、他の自治体に先駆けて受け入れを表明したことで、他の自治体の首長は“余計なことをしてくれた”と橋下氏に反感を抱いたはず。地方レベルで他党との選挙協力に支障が生じ、今度の選挙で維新の会はさらに逆風にさらされそうです」
悪あがきすればするほど、裏目に出るのが今の橋下。今回のパフォーマンスは致命傷だ。
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