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日本維新の会・石原共同代表(左)、同・橋下共同代表(右)と握手するアントニオ猪木=東京都渋谷区渋谷駅前(撮影・西岡 正)
http://daily.co.jp/gossip/2013/06/07/0006056199.shtml
2013年6月7日 デイリースポーツ
日本維新の会から参院選比例代表で出馬を表明した元プロレスラーでプロレス団体IGF会長のアントニオ猪木(70)=本名・猪木寛至=が6日、東京・渋谷ハチ公前で街頭演説を行った。
日本維新の会の共同代表、石原慎太郎氏(80)、橋下徹大阪市長(43)とガッチリ握手を交わし、“初合体”を果たすと「元気ですか〜!!」とおなじみのフレーズで“第一声”。有権者に投票を呼びかけるなど闘魂全開で臨んだが、若者の街・渋谷の反応はいまひとつだった。
石原共同代表にソフトビンタで闘魂を注入した参院選出馬表明会見から一夜明け。猪木が表明後初の街頭演説を行ったが、闘魂が空回りした。
午後4時25分ごろ、猪木氏の登場を告げる入場曲「炎のファイター〜INOKI BOM‐BA‐YE〜」が響きわたると、聴衆から笑い声が漏れた。赤いマフラー姿で姿を見せると、両代表とガッチリ握手。「元気ですか〜。元気があれば維新に新しい風を吹かせることができる」とあいさつした。
演説の予定はなかったという猪木だが、95年の参院選落選以来、18年ぶりに国政復帰を目指し、約3分間、有権者に熱く訴えた。98年に自身の引退試合で残したスピーチをもじり、「その一足が維新となる。行けば、フフッ、わかる」と声を上げ、「投票しましょう」と呼びかけた。続けて「選挙って規制ばっかり。俺は怒ってるぞ!!怒っている人、手を挙げろ!!」と賛同を得ようとしたが、聴衆から反応はなく「怒ってないんだ、あんまり…」と苦笑いだった。
今月4日、渋谷は日本サッカー代表のW杯出場決定で“無法地帯”と化したばかり。警備隊が配置されたが、猪木の登場にも、大きな混乱はなし。有権者ではない女子高生が「ヤバイ、猪木、選挙、出るんだけど」と関心を示していた。
とはいえ、橋下氏の従軍慰安婦発言などで逆風が吹く維新にとって猪木の存在は大きい。演説後に都内で行われた、日本維新の会のパーティーに猪木が登場すると、「猪木〜」と大歓迎を受けた。“猪木効果”で活気を取り戻しつつあることに石原共同代表は、「うれしいね。感謝してます」と期待を寄せていた。
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