http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/865.html
Tweet |
朝鮮半島情勢は、北朝鮮が韓国に会談を提案し、韓国もそれを受け入れるという急展開を見せた。しかも、まもなく、米中首脳会談が開催されるという時機にである。
日朝関係・南北関係・米朝関係のいずれも、報じられる苛烈で軍事的緊張感あふれる対立状況とは違い、お互いが“原則的自己主張”と“役回り”を演じているだけの政治劇の一コマだと思っている。
様々な関係があるなかで、最大のトゲが日朝関係である。
6ヶ国協議という“大がかり”な交渉の舞台が用意されたこと自体が、02年9月の日朝平壌宣言の履行が滞ったことに起因し、その後の6ヶ国協議が停滞しまくってきたのも、日朝交渉の前進にメドがつかなかったからである。
かたちは日朝国交正常化にともなう日本からの経済協力だが、北朝鮮の中長距離ミサイル輸出停止や核兵器廃棄に対する“補償”(見返り)が日本からのお金で賄われるようになっている限り、日朝交渉の進展が北朝鮮の「ミサイルと核兵器」の決着を左右するのである。
安倍内閣は、何度も書いてきたように、「日朝国交正常化」を外交の第一優先課題として誕生した政権である。
安倍内閣は、今年とは言わないが、来年中には「日朝国交正常化」のめどをつけるだろう。
そのような政治的意志を背負った飯島氏が訪朝から帰国するや、間を置かずに、北朝鮮の実質的No.2崔竜海朝鮮人民軍総政治局長が、訪中し、習国家主席らと会談を行った。
それに続き、今度は韓国の鄭承兆合同参謀本部議長が訪中し、中国共産党中央軍事委員会の范長竜副主席と会談した。
注目すべきは、中韓の軍事部門の実務的最高責任者が「北朝鮮の核武装」について意見を交換した翌(々)日に、頭越しで行われた中韓軍事当局者間による「北朝鮮核武装」論議に激怒して当然の北朝鮮が、「南北当局間会談」を提案するという信じられない対応を見せたことである。
このような流れを考えると、先行して訪中した北朝鮮の崔竜海朝鮮人民軍総政治局長が、日朝交渉の進展見通しを示し、条件付きながら「核兵器放棄」の“約束”をした可能性が高いように思える。
いずれにしろ、飯島訪朝→崔竜海訪中→鄭承兆訪中→南北会談提案・受け入れという活発な動きは、7日からの米中首脳会談に合わせたスケジュールであることは間違いないだろう。
米中首脳会談の議題には朝鮮半島問題を含まれており、両者のあいだでどのような話がなされるのか、南北の会談がいつどのレベルで開催されるのか、要注目である。
==============================================================================================================================
北朝鮮が南北当局間会談提案 共同行事にも言及
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は6日、韓国に対し操業停止中の開城工業団地の正常化と金剛山観光再開に向けた南北当局間会談の開催を提案した。
北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」は同日、報道官特別談話文を発表し、南北当局間会談の開催を提案したほか、必要であれば離散家族再会など人道的問題も協議する用意があるとした。
同委員会は、特別談話文が「委任」に基づくものだと明らかにし、最高指導者である金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の指示があったことを示唆した。会談の場所や日時については、韓国側の都合で決めるよう伝えた。
また、南北共同宣言(6・15宣言)13周年を記念する南北合同行事の実現のほか、南北共同声明(7・4共同声明)41周年を南北当局が合同で記念することも提案した。南北当局が民間団体と共に出席し6・15宣言と7・4共同声明の発表を記念することは意味が大きいとした上で、「北南(南北)関係改善に寄与するだろう」と伝えた。
北朝鮮が1972年に当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領と金日成(キム・イルソン)主席が調印した7・4共同声明に言及したのは、朴正煕元大統領が朴槿恵(パク・クンヘ)現大統領の父親であることを踏まえ、韓国から前向きな反応を引き出そうとする意図があると解釈される。
談話文は、これまで断絶していた南北赤十字を結ぶ板門店の直通電話回線を再開する意思があることも明確に示した。
韓国政府に対しては、開城工業団地正常化や金剛山観光再開に向け、韓国側企業の訪朝を認めるようあらためて求めた。
さらに、韓国当局が真の信頼構築と南北関係改善を望むなら今回の機会を逃すべきではないと主張し、「われわれの大きな勇断と誠意ある提案に積極的に応えるべきだ」と強調した。
聯合ニュース
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/06/06/2013060601120.html
韓国政府 北朝鮮の会談提案を受け入れ
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の金炯錫(キム・ヒョンソク)報道官は6日、北朝鮮の対韓国窓口機関「祖国平和統一委員会」が提案した南北当局間会談を受け入れる考えを明らかにした。
金報道官は「会談が、これまで『朝鮮半島信頼プロセス』(対話や人道支援を通じ南北の信頼構築を目指す政策)という名で政府が幾度も強調してきた南北間の信頼を築くチャンスになるよう願う」と述べた。会談の時期や議題などは追って発表するとした。
南北当局間の会談は2011年2月の南北軍事実務会談以来となる。
北朝鮮は同日昼に祖国平和統一委員会報道官の特別談話を発表し、南北経済協力事業の開城工業団地正常化、金剛山観光事業の再開などを話し合う南北当局間会談の開催を提案した。
青瓦台(大統領府)をはじめ統一部、外交部など関係官庁は同日、祖国平和統一委員会が報道官特別談話文を発表した直後、協議に着手した。
統一部は同日午後、同部の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官主宰の幹部会議を開催し北朝鮮の意図を分析する一方、会談開催に関連し北朝鮮に提案する会談の議題と時期、場所など具体的な対応策を話し合った。
韓国政府は先月14日、開城工業団地に入居する韓国企業の資材や製品搬出などの問題を話し合うため南北当局間実務会談開催を提案していた。
聯合ニュース
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/06/06/2013060601126.html
韓国が南北長官級会談を提案 12日にソウルで
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の柳吉在(リュ・ギルジェ)長官は6日に緊急会見し、開城工業団地や金剛山観光、離散家族問題などの南北間の懸案解決に向け、北朝鮮に対し南北長官級会談を12日にソウルで開催することを公式に提案したと明らかにした。
また、南北会談開催に向けた実務的問題を協議するため、北朝鮮が遮断した板門店連絡事務所など南北間の通信を明日から復旧するよう求めた。
柳長官は「韓国政府が提案し続けてきた南北当局間会談を北朝鮮が受け入れたことを肯定的に評価する」と述べた。ただ、会談の議題などについては言及しなかった。
北朝鮮は同日昼に祖国平和統一委員会報道官の特別談話を発表し、南北経済協力事業の開城工業団地正常化、金剛山観光事業の再開などを話し合う南北当局間会談の開催を提案した。韓国政府は提案を受け入れる考えを明らかにし、会談の時期や議題などは追って発表するとしていた。
聯合ニュース
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/06/06/2013060601302.html
韓中軍首脳部「北朝鮮の核武装に断固反対」
【北京聯合ニュース】韓国軍消息筋は5日、北京で開かれた韓中軍事会談に出席した中国人民解放軍の幹部らが朝鮮半島非核化を強調し、「北朝鮮の核武装に断固反対する」との意見を示したと明らかにした。
韓国軍も軍事会談などに出席した中国軍幹部らに北朝鮮の核武装は容認できないとの立場を伝え、中国側は共感を示したという。
中国を訪問中の韓国軍制服組トップの鄭承兆(チョン・スンジョ)合同参謀本部議長は同日午前、中国共産党中央軍事委員会の范長竜副主席との会談でも非核化に関する韓国側の立場を説明した。鄭議長は「北朝鮮の非核化は必ず実現すべきだ。北朝鮮が核を開発することは朝鮮半島の安定を脅かす大きな脅威」と強調した。
合同参謀本部関係者によると、范副主席は朝鮮半島や北東アジアの安定に向けた北朝鮮の非核化の重要性に共感を示した。鄭議長は約1時間15分間行われた会談で、数回にわたり「北朝鮮の非核化」に言及した。
両氏は軍事部門で交流を拡大し、活発な人的交流を拡大する必要があることで一致した。鄭議長は金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官の親書を渡したという。
前日に開催された韓中軍事会談で房峰輝総参謀長も強い口調で「北東アジアの平和と安定のため、朝鮮半島非核化は必要」との考えを何度も強調した。「北朝鮮」を名指ししてはいないが事実上、北朝鮮の核開発を強く批判したものとみられる。
一方、鄭議長は訪中の最後の日程として青島にある中国海軍北海艦隊司令部を訪れた。中国軍が提供した専用機を利用して青島に移動した鄭議長は北海艦隊の田中司令官との昼食会に出席した後、韓国海軍第2艦隊との直通電話(ホットライン)を点検した。
中国海軍の3艦隊のうち、最も遅い1960年に創設された北海艦隊は中国のすべての原子力潜水艦を運用する基地。今年2月には中国初の空母「遼寧」が配備された。
北海艦隊は原子力潜水艦5隻を含む潜水艦29隻、駆逐艦10隻、護衛艦9隻などで構成されている。鴨緑江河口から山東半島南部に及ぶ約5800キロが作戦区域。韓米両国が黄海で合同訓練を実施すると偵察や潜水艦訓練などで対応しているとされる。
韓国海軍第2艦隊と北海艦隊は2008年から直通電話を開設している。
聯合ニュース
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/06/05/2013060501559.html
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK148掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。