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2013-06-05 陽光堂主人の読書日記
老害・野中広務が尖閣問題を一層こじらせる発言をして顰蹙を買っていますが、撤回するつもりはないそうです。全く困った男です。東京新聞は、本日付でこう報じています。
(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060502000129.html)
「日中が尖閣棚上げ」発言 野中氏「撤回しない」
野中広務元官房長官は四日、帰国後に関西空港で記者団の取材に応じ、沖縄県・尖閣諸島をめぐり「領土問題を棚上げする日中合意があった」とした自身の発言について「私はそれを言うために(中国に)行ったのだから、発言の撤回などしません」と話した。
野中氏は「尖閣諸島をめぐるわが国と中国の対立は国民に異常な不安感を与えている」と主張。「政府がそれ(棚上げ)を無視しているから対立がある」と述べた。発言が中国に利用されるのではとの指摘については「利用されたくないし、中国もそうは思っていないと思う」と反論した。
<日中国交正常化交渉と尖閣問題> 1972年9月、当時の田中角栄首相は北京を訪問し、中国の周恩来首相と国交正常化交渉に臨んだ。日本側の記録によると、田中氏が沖縄県・尖閣諸島に言及したのに対し、周氏は「尖閣問題は今回話したくない」と提案。これに続く田中氏の発言は記載されていない。一方の中国は田中氏が提案に「分かった」と返答したとして「領有権問題の棚上げ合意は存在する」と主張している。
棚上げ合意については存在したと思いますが、これはあくまで首脳同士の暗黙の了解事項。日本政府としては、「そんなものは存在しない」としか言えません。
野中は自民党の中枢にいて権力を振るったことのある人間ですから、政府が困ることを承知で言っているのです。中国を利する目的で動いたとしか思えません。
尖閣問題がこじれてしまったのは、暴走老人・石原慎太郎が東京都による買取をぶち上げたためで、当時の野田内閣は国有化せざるを得なくなりました。東京都が買うよりはマシだろうと考えての行動でしたが、問題を沈静化させることはできませんでした。
中国も中国で、1992年に領海法を改定して勝手に尖閣諸島を領土に含めていますから、日本を批判することはできません。むしろ向こうの方が悪質で、尖閣を自国領にしておきながら今更「棚上げがあった」なんて言うんですから無茶苦茶です。
仮に日本政府が「棚上げの合意」を認めた場合、国有化を取り下げることになりますが、そんなことをしたら中国が勢いづくだけです。「それ見ろ、尖閣は中国領だぞ」と世界中に宣伝するに決まっています。
ここのところ、尖閣の問題についてマスコミは余り報じておらず、やや沈静化しているように受け取られていますが、中国船は領海侵犯を繰り返しています。野中の発言によって、再びこの問題が注目を集め、対立が激化する懸念があります。
中国側が「核心的利益」として尖閣を獲りに来ている以上、最終的には戦火を交えざるを得ません。困った展開ですが、日本が尖閣を放棄しない限り、戦いは避けられないでしょう。今は未だ、その機が熟していないだけです。
今回の訪中には、古賀誠や仙谷由人らも同行しており、碌でもない連中が企画したようです。救いなのは中国側が序列第5位の人間に応対させていることで、中国政府も今は事を荒立てたくないのでしょう。真に困った人たちで、直ぐ様政界から追放すべきです。
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