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誤ったタッグパートナーを選んだことが、橋下氏の失敗につながった(撮影:尾形文繁)
燃える闘魂・猪木と組む、消えた闘魂・橋下徹 消えゆく維新に延髄切り
http://toyokeizai.net/articles/-/14200
2013年06月05日 ムーギー・キム:プライベートエクイティ投資家 :東洋経済オンライン
グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
元気ですかー!!!
さて、先ほど読んだオンラインのニュースによると、維新がアントニオ猪木氏を擁立するらしい。私は燃える闘魂・アントニオ猪木氏を尊敬しているだけに、明らかに”客寄せパンダ”扱いで擁立されることが残念でならない。猪木氏が“維新への客寄せ”以外で政治に貢献するとしたら北朝鮮とのパイプを生かした外交だが、橋下氏や石原氏の一連の言動と、北朝鮮とゆかりの深い猪木氏の考えは、相容れないはずである。
維新は以前にも、美人モデルや諸々タレント候補の擁立で失笑を買ってきたが、石原氏との連携といい、“たちあがれ日本(そういえば苦し紛れに中畑監督などを擁立していた)”との合併といい、改革路線と正反対の極端な右派層を寄せ集め、思想的に悪影響を受けて現在の窮地に繋がっている。
■維新八策と完全に乖離したその後の展開
橋下氏は今や世界中から女性と人権と歴史の敵として極端な思想の持ち主扱いの大批判を受け、安倍氏と同じくアメリカだけに苦しい弁明と謝罪を繰り返して日本の恥のような位置づけになってしまったわけだが、あなたが本来やりたかったのはこれではないだろうと、肩をがっしりつかんで申し上げたい。
地方分権、道州制、議員の大幅削減、企業・団体献金の禁止、原発廃止といった大改革を“明治維新”のイメージと重ね合わせて国民は熱狂したわけだが、石原氏というポイズンピルを受け入れ、立ち上がれなかった人たちを起こした(落選していたはずの“たちあがれ”議員を延命させた)だけで、守旧派に散々利用されてしまった。
これだけ維新を混乱させ自民を助けている姿を見ると、長男想いのお爺さんが最後にひと肌脱いで、維新つぶしのために自らポイズンピルとなり太陽・維新の合併を実現したのでは、と勘繰ってしまう。
■繰り返された組織マネジメントの失敗
政党を立ち上げて間もないグループだけに、政党としてのアイデンテティや政策の優先順位で一枚岩でなければならなかった。それなのに、短期間“維新塾”に通っただけの一般人から候補を擁立し、考えが正反対の部分も多い守旧派の象徴みたいな人達と連合してしまった。さらに悲惨だったのが石原氏との双頭態勢にしたことだ。
また朱に交われば赤くなるもので、問題発言で物議を醸してきた西村慎吾氏のような人が巣食うプラットフォームになってしまった。加えて大阪からの遠隔操作で東京の古くからのベテラン議員をマネジメントできるわけもなく、案の定、衆院選直後から解党論が取りざたされてきた。組織行動論を学んだ人や、マネジメントの経験がある人からすれば、これが機能するわけがないのは明らかだった。
■自民党を利した維新の失策の数々
自民党にとって、維新ほどありがたい政党はないだろう。“たちあがれ”が消滅するのが目に見えていた時、安倍氏と平沼氏の関係を思えば、もし復党を希望された場合、受け入れざるを得ない面もあったが、これを改革政党として自民党を脅かしていた維新に引き受けてもらえた。
これで厄介で口うるさいが働けない老齢議員を引き受けずにすんだだけでなくポイズンピルよろしく、維新の求心力が一気に下がった。私が昨年末のコラムで予言したよう、この間違った合併と人事が維新崩壊の原点なわけだが、その後引き入れた西村氏(最近、韓国人を見たら慰安婦と言ってやれ、という発言で物議を醸し除名された)のような保守というか、単に極端な人達が集まるようになり、維新の会の専門外の歴史認識分野で、橋下氏に大いに影響を与えたと考えられる。
そもそも守旧派の象徴みたいな人たちに囲まれていると、改革の焦点が政策から乖離せざるを得ない。橋下氏に有権者が託した“維新八策”とは、何だったのだろうか。
そして本来安倍氏が行ってきた言動を引き継ぎ、安倍内閣の閣議決定をもとに橋下氏が慰安婦発言を繰り返したわけだが、国際社会、とくにアメリカからの反発を見るや否や、自民は「我々は村山談話を引き継ぎ、橋下氏の考えとは一切相容れない」と逆に維新の歴史認識を批判する側にまわるようになった。自民党は二枚舌だと橋下氏は批判するが、橋下氏は自身が散々利用されていることにいい加減、気付くべきだろう。
なにはともあれ、自民を活かし、落選して政界から消えるはずだった“たちあがれ”を再選させ、そして維新を潰した石原氏の手腕に、残念な気持ちとともに敬服する次第である。
■アントニオ猪木氏に期待すること
橋下氏が真面目にグローバルエリートは見た!年末コラムでの私の予想と助言を読んでいたらこんなことにならなかったはずなのは間違いないが(グローバルエリートにも延髄切り一発!)、結果的に、有権者が橋下氏に託したことと無関係のところで頓挫し、維新のバブルが終焉を迎えようとしている。多くの国民の期待を裏切り、“維新”という日本が誇る改革の象徴的な言葉に泥を塗ってしまった責任は重い。
まずはアントニオ猪木氏の怒りの鉄拳制裁と延髄切りで橋下氏には是非、目を覚ましていただき、まずは間違ったタッグパートナーの解消(石原氏・たちががれの皆さん)が再起の第一歩となるだろう。
なお“たちあがれ”の皆さんは、スリーパーホールドで眠っていただくのが、維新のためにも国民のためにも最善の展開である。日本には自分が必要だ、と思っているのはご本人だけであり、政界のリングから静かに引退されることを、フランスの彼方からご進言申し上げたい。
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