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2013年06月04日 天木直人のブログ
ここ数日間の外交ニュースは横浜で開かれていたアフリカ開発会議の事ばかりだ。それほど重要な会議なのか。誰もが抱くこの疑問に答えたい。これは外交に行き詰った外務省が、カネに任せて好き勝手に外交を自作自演した底の浅い国際会議に過ぎない。それを外務省の言いなりになってメディアが垂れ流すからこんな馬鹿騒ぎになるのだ。私は35年の外務省勤務のスタートをナイジェリアという旧英領アフリカから始めた。1980年代の後半の3年間をアフリカ担当課長として過ごした。その間には、長く経済協力を担当してアフリカ援助にも関与した。その私がいうのだから間違いない。
考えてみるがいい。50か国以上ものアフリカ諸国の元首を遠い日本に集め、日本の首相がマラソンよろしく首脳会談を行う。こんな傲慢でアフリカを差別した外交があるだろうか。笑ってしまったのはその首脳会談を報じるきょう6月4日の毎日新聞の報道ぶりだ。「(安倍)首相はベナンのヤイ大統領と『シンゾー』『トマ・ボニ』とファーストネームで呼び合うなど各国首脳との信頼関係構築につとめた・・・」
ファーストネームで呼び合うことで信頼関係が構築できるなら外交は要らない。そもそも安倍首相はベナンという国がどういう国か知っているのか。どこにあるのか知っているのか。
中国外務省の報道官が、「日本はアフリカ開発会議で中国に対抗しているのではないか」という問いに答えてこう語ったという(6月4日朝日)。「中国は長いこと、力の及ぶ範囲でアフリカに無私の支援を提供してきた。これからも続けていく」と。中国に私心がないかといえばウソだろう。しかし、中国がまだ国力がないその昔から、日本に先駆けてアフリカに進出してきたことは事実だ。40年前のナイジェリアがそうだった。80年代にアフリカ課長として管轄地域を回った時、どんな辺鄙なところにも中国が進出している事に驚かされた。日本はアフリカを軽視し、私がアフリカ課長としてアフリカ支援を行おうとしても相手にされなかった。そんな日本外交がアフリカ開発会議を言い出したのは国連安保理常任理事国入りのためにアフリカの支持を必要とした1990年代からだ。開催地を毎年日本と決めつけてアフリカ開発会議を自分のものと宣伝する。それを証拠にTICADのTは東京のTである。どちらがより下心があるか。それは一目瞭然である(了)
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20130604-00025429/
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