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シャングリラ会議(昨日終了)……日本マスコミ報道の奇怪
http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/720.html
投稿者 SukiyakiSong 日時 2013 年 6 月 03 日 15:06:13: miC3wGKJ4Z/nE
 

◆(日本語)人民日報「アジア安全保障会議:中米による新型の大国間関係の構築が焦点」
http://j.people.com.cn/94474/8267509.html
(中国語)環球時報「专家:中美领导人意识到需建更紧密两军关系」
http://world.huanqiu.com/regions/2013-06/3993146.html

年に一度のアジア安全保障会議(シャングリラH:シンガポール)が5月31日から6月2日の日程で開催され、30カ国の国防相と政府要人が率直な意見交換を行なった。

衝突や論戦もあるが、基調は『戦略面の相互信頼』の強化による地域平和の構築である。6月7・8日に行なわれる中米首脳会談と、『両国による新型の大国間関係』の構築も焦点。

【ベトナムのグエン・タン・ズン首相基調演説(議長当番国)】
➊『戦略面の相互信頼の構築』
➋『米中はより重要な共同的役割』を果たすべきだ。

【ヘーゲル米国防長官演説】
➊『積極的・建設的な米中協力関係』を構築する
➋『繁栄する中国』を歓迎し、支持する
➌中国の成功は地域的・世界的問題の解決に資するものである
➍米国と中国がより協力して、地域と世界の平和・安定に寄与したい
➎それは米国の「アジア太平洋リバランス」戦略にとって不可欠
➏米国の「アジア太平洋リバランス戦略」は対立ではなく、協力を図るものだと強調する
➐中国と米国の両国首脳は『より緊密な両軍関係』を構築する必要性を共通認識している
➑両軍間の多岐にわたる直接対話による人間関係の構築が進んでいる

黄靖(シンガポール国立大学アジア・グローバル化研究所長);
@南中国海問題を絶えず煽り立てる人(比国)はいるものの、議長国ベトナム首相の基調演説も、ヘーゲル長官の演説も、日本の小野寺防衛相の演説も、南中国海問題を重点にしなかった。

Aヘーゲル長官は演説で米国の『アジア太平洋リバランス戦略』は対立ではなく、協力を図るものだと繰り返し強調した。これは米国が『アジア太平洋リバランス戦略』を少し調整したことを示しており、積極的な意義を持つ。

B中国は中米による新型の大国間関係(Win-Win実現に共同歩調)の構築を提言している。ヘーゲル長官演説は中国指導者の提言にある程度呼応するもので、習主席訪米に向けて良好な雰囲気がつくられた。

C戚建国副総参謀長が中国人民解放軍代表団の団長として派遣され、演説を行なった。これは、中国が対外問題において受動から主導へと転換しつつあることをはっきりと示す。

◆CRI「ヘーゲル米国防長官、アジア安全保障会議でアジア太平洋重視戦略を強調」
http://japanese.cri.cn/881/2013/06/02/145s209148.htm

【アジア太平洋地域へのリバランス】(2020年までに)
➊米海軍艦船の6割をアジア太平洋地域に振り向ける。
➋米国本土以外の6割の空軍も同地域に配備する予定。

【サイバー攻撃防御】
➊そのソース識別は誤認が多い。誤認防止に各国が共同すべきだ。
➋中国をはじめとする国々との連携を強める。

【中米軍事関係】
➊軍隊間交流の強化は両国の指導者の間で合意済み。
➋米中両軍の対話は着実に改善している。これまでの1年間の交流実績;
・バネッタ国防長官が3日間にわたって中国軍中に滞在
・中国国家副主席と国防部長がペンタゴン訪問、米国国防長官と米軍参謀長と合同会議
・米軍太平洋司令官が南中国海艦隊を訪問。
➌両軍の間で誤解やミスジャッジが生じたり事実を誤認したりすることを望んでいない。
それは参謀多将校レベルの対話を通じてこそ実現できることだろう。
➍今年は米国防総省が中国軍の長官を招待する。
(以上はヘーゲル米国防長官の講演骨子)

(質問)
中国軍事科学院の姚雲竹研究員「軍事力の60%をアジア太平洋にシフトするという状況の中で、米国の戦略が中国封じ込めではないとどうやって中国を説得するのか」

ヘーゲル長官「米中両国がより緊密な軍事関係を築く必要がある本当の理由はまさにそこにある。われわれは誤った判断や誤解を望まない。これらを防ぐ唯一の道が意思疎通を保つと同時に、互いの懸念に直接向き合うことだ。我々は進展を得つつあると考えている」

◆米軍と中国軍の直接交流が盛んにおこなわれている。昨年9月には米国防長官が3日間中国陸海軍の現場に入り込んで兵士と交流している。この写真は米国太平洋艦隊司令官が中国の南中国艦隊の基地とミサイル駆逐艦に招待された写真。
http://mil.huanqiu.com/china/2013-06/3992109.html

◆昨年9月に米国防長官が中国軍に招待された。今度は米国防総省が中国軍長官を招待。
環球時報「美防长期待中国国防部长访问五角大楼」
http://world.huanqiu.com/regions/2013-06/3993651.html


∽∽∽∽日本報道は全く奇怪で、何処からこんな判断が?∽∽∽∽

◆共同通信の相変わらずの中国無憎し丸出し。「米・ASEAN 「中国包囲網」に厚み 太平洋地域 影響力拡大けん制」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013060202000101.html

共同記者「ヘーゲル米国防長官はベトナムとフィリピンに加えてインドネシアも中国包囲網に加えることに成功し、中国包囲網は一段と厚みを増した。同長官は海空軍の6割をアジアに集めて、海上パトロール頻度を上げると宣言し、ASEAN各国が称賛」というようなニュアンス。

共同「三十一日にはベトナムのグエン・タン・ズン首相が基調講演した。南シナ海や東シナ海で領有権問題が複雑化しつつあると指摘した上で「関係当事国は武力や脅しに訴えるべきではない」と主張。名指しこそ避けたものの中国を念頭に置いた発言とみられている」

◆「日米豪で中国けん制 尖閣「現状変更に反対」で三国が一致」
http://www.47news.jp/CN/201306/CN2013060101001966.html
これは三国防衛大臣会議の結果を小野寺が記者に披露したと言う話。

「現状」の定義は、日中台どこが実効支配しているかと言う話で、現状は中国。皮肉ると、米国も豪州も日本による実効支配取り戻し行動に反対とも取れる。特に豪州は首相以下中国牽制に反対で、日本に対して同盟不参加を伝えている。

日米豪合同軍事演習も中国牽制とか島嶼奪還作戦とか日本マスコミは煽ったが、実際には豪州が拒否して、インド洋を豪州に向かう難民の救助演習だけだった。インドも同じで2月に同盟不参加を正式回答している。

◆小野寺防衛大臣は『右傾化危険視に対する自己弁護と自己正当化で手一杯』
http://mainichi.jp/select/news/20130601k0000e010207000c.html
日本の「右傾化」批判に対して「まったくの誤解だ」と反論した。
・・・日本右傾化の認識はとっくに固定化している。

橋下徹発言についても「安倍政権はそのような野党党首の発言や歴史認識にくみしない」。
国際社会で広がりつつある日本の右傾化への懸念に対し、異例の釈明を行った。
・・・小野寺の発言は橋下の詭弁と全く同質。

※橋下は『慰安婦発言を誤解された』と主張し撤回を拒否。
※小野寺防衛大臣は『侵略認識や右傾化は誤解』と主張し、意見を撤回せず、中国憎しを“滲ませた”。
 

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コメント
 
01. 2013年6月03日 15:56:15 : kry0i3A7vM

日本のメディアは、全く独自の取材はしない。


役所のブリーフィングの垂れ流し。


今回は、外務省、防衛省の広報役です。


.


02. 2013年6月03日 16:17:19 : vefASIBzDY
日本が孤立しているのではない、
日本のバカ(裸の王様)だけが世界から孤立しているのだ。
世界中は、そのバカを笑っている。
アフリカから司法土人に認定されたバカどもよ、
いつまでバカを続けるのか!
バカが消えたら、日本は再び世界から認められる国になる!

03. 2013年6月03日 18:21:16 : YASZgsJt3o
>「現状」の定義は、日中台どこが実効支配しているかと言う話で、現状は中国。皮肉ると、米国も豪州も日本による実効支配取り戻し行動に反対とも取れる。

つまり、SukiyakiSong=中国人or中国の犬ということだな。


04. 2013年6月03日 19:07:35 : T6eSynl8as
「中国の犬」は言い過ぎですが、さすがに「尖閣諸島を実行支配しているのは中国」というのは違うと思います。竹島とは違います。

05. 2013年6月03日 20:34:24 : EGFY7zcmP1
外交における言葉の解釈はとても複雑です。
単純なのは安倍首相だけかも。

ヘーゲル長官のいう「積極的・建設的な米中協力関係の構築」という表現に含まれる現実とは、
(1)米国の軍事力の6割をアジア太平洋地域に振り向ける。
(2)米中軍事交流を積極的に推進すると共に不測事態が起きないようにする。
の2点に集約される。
6割をアジア太平洋地域に振り向ける現実とは誰が考えても中国に対する軍事的威圧行為である。
その一方で両国の軍人交流をより積極的に行い不測の事態による軍事衝突を回避するチャネルを確保しておこうとしている。
米国の意図はベトナム・インドネシア・比国一帯の経済地区への中国の軍事的支配権を阻止する為に6割の軍事力を当該地域に振り向け中国軍を牽制しつつそれにともなう中国との軍事的な衝突を避けるために両国の外交的な努力と軍事交流を推進することにあるといえよう。
中国は米国との本格的な戦争は避けたい一方当該地域への支配権を確保したいという欲望もあり米国との水面下でのセメギアイを選択することになる。
さて日本はどうするべきかですが、戦後自主外交をする経験がなかったため政治家・外務省・国民は無色透明な思考しかありません。
米国の軍事的な下請けだけは逃げてまわることが当面(数年)の選択ではないでしょうか。


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