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グローバル化した金融資本主義が世界を席捲し、民衆を欺瞞し分断する。民主主義と一体であったはずの資本主義が本来の姿と逆行する事態となっている。こう云う時代に生きるには、複雑化した政治経済を「原理原則」に立ち戻って考えることが重要ではないか?
以下は毎日新聞5月21日朝刊の記事だ。
フランシスコ・ローマ法王が、現代社会の「拝金主義」を戒め倫理に基づく金融市場改革を断行するよう世界各国の指導者に呼びかけた。バチカン(ローマ法王庁)を担当する外国大使の16日の新任式で「カネは人間に奉仕するべきであり、人間を支配してはならない」と語ったもの。
法王は、現代社会で暴力や貧困が増えている理由の一つに「カネの力を受け入れる」人々の態度があると指摘し、「カネの崇拝、経済の独裁」を倫理・神の拒絶だと批判した。
その上で「市場の独立と金融投機の自由を絶対視する考えから貧富の格差拡大が生まれた」と述べ、「倫理にのっとり、すべての人々に利益をもたらす金融・経済改革」を実施するよう政治指導者に促した。
バチカンはこれまでもグローバル経済の弊害や、金融資本主義の行き過ぎに警鐘を鳴らしてきた。前法王ベネディクト16世も退位前の新年ミサで、世界に緊張をもたらす要因の一つとして「規制なき資本主義」を批判した。
以上、「金融市場に倫理を」法王拝金主義戒める。と云う見出しの記事(原文のまま)
このようにフランシスコ新法王は、前法王の発言を更に踏み込んだ発言をしている。
先進国の超金融緩和競争で世界に起きた金余りとそれに伴う行き過ぎたマネーゲーム、ヘッジファンドが行なっている超速電子取引に代表される異常な金融市場に対処するには、このように根源的なところで議論しないと、容易に拝金主義者に取り込まれてしまう。
ローマ法王を引き合いに出したのは、アベノミクスの結果、株価や為替相場に一喜一憂する現状に警鐘を鳴らすことが必要だと考えたからだ。アベノミクスの本来の意図はともかく、超金融緩和がカネ余りとマネーゲームの激化をもたらしたことは紛れもない事実だ。
平気で嘘をつく政治家や学者・マスコミが大手を振ってまかり通る風潮は人々を「カネ・カネ・カネ」と狂奔させ自分のことしか考えない歪んだ社会を作っている。
フランシスコ・ローマ法王の発言はアベノミクスに対する警鐘と云っても過言ではない。
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