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2013/5/30 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「維新」は陥没「みんな」は怪しい「民主」「生活」も「自民・公明」も何か混沌としてきた参院選事情
夏の参院選まで2カ月を切った。選挙日程は「7月4日公示、21日投開票」が有力で、各党とも「目玉候補」の擁立に躍起だが、安倍自民党には「一体どういう神経をしているのか」とクビをかしげてしまう。公認リストを見ると、国民をナメているとしか思えない「キワモノ候補」ばかりなのだ。
比例区公認の田島みわ氏は「大妻女子大講師」という肩書を名乗っているが、かつて「麻生真宮子」という芸名で緊縛ヘアヌード写真集を出版した元女優だ。一部週刊誌で「暴力団組長の愛人だった」とスキャンダルを報じられたが、自民党に公認を見直すつもりはない。
比例区には「東京プリン」という無名の2人組歌手の伊藤洋介氏も公認されている。
「なぜ、わざわざ誰も知らないような歌手を擁立するのかと思いますよね。実は彼、下関のコミュニティーFMで首相夫人の昭恵さんと共演し、その縁で昭恵さんが夫である首相に推薦したそうです。昭恵さんは今回の参院候補に、やたらと自分の息の掛かった知人を比例候補に押し込もうとしている。体操金メダリストの塚原光男氏や、ドッグトレーナーの田辺久人氏も彼女の人脈です」(自民党関係者)
そりゃあ、ファーストレディーにはそれなりの人脈があるのだろう。とはいえ、自民党に追い風が吹いている時、つまり出れば当選しそうな時に、トップの嫁さんがしゃしゃり出てくるのは違和感がある。権力の私物化の疑念があるのだ。
◆ヤクザの愛人からブラック経営者まで擁立
自民党はその他にも、元K―1ファイターの佐竹雅昭氏や、2期目を狙う元女子アナの丸川珠代氏、タレント弁護士の丸山和也氏ら“有名人”を擁立する。
実に7つもの政党を渡り歩いた大江康弘氏は比例区にもぐり込ませ、大阪府知事時代に酷評された太田房江氏にも、公認を出す。
“名前”が売れてりゃいいのかといいたくなるし、中でもア然とするのが、居酒屋チェーン「ワタミ」の渡辺美樹会長を比例区に出すことだ。
昨年夏、労働環境が劣悪な企業の頂点を決める「ブラック企業大賞」のネット一般投票で、ワタミはぶっちぎりで1位に“輝いて”いるのである。
社員をモノ扱いする企業の増殖が社会問題化する中、そのシンボルを擁立するなんて、サラリーマンへの挑戦だ。安倍自民党はブラック企業の味方を宣言したのも同然だ。
「人物本位なんて口先だけで、実態は違う。とにかく有名人の候補をジャンジャン立てて、1万票でも2万票でも稼いでくれれば御の字という発想なのでしょう。そうやって比例票をカキ集め、改選48議席の比例枠を独占し、憲法改正に邁進する。そんな魂胆が透けて見えます」(政治評論家・森田実氏)
数こそ命で、ヤクザの元愛人からブラック企業経営者まで擁立するなんて、国民をナメている。「有権者をバカにするな!」である。
◆野党はリベラル派の重鎮を口説き落とせ
こんなふうにいい加減な選挙戦術が許されるのも、野党があまりにダラシないからだろう。
民主党は存在感ゼロだし、維新の会は橋下共同代表の慰安婦発言で完全に自滅。みんなの党も、ひと皮むけば新自由主義者の集まりで、「大企業の株価がすべて」というアベノミクスを容認している。渡辺代表は「維新は安倍自民党の補完勢力」と批判するが、自分たちだって怪しいものだ。骨があるのは社・共や生活、みどりの風だが、てんで浸透できていない。
こうなりゃ、安倍自民党は楽チンだ。だから大勝ムードに浮かれているのだが、このまま野党は指をくわえたままでいいのか。今こそ大同団結し、軽佻浮薄な安倍自民党に一泡吹かせる策を練り上げるべきだろう。
前出の森田実氏はこう言った。
「政治家が有権者をナメ過ぎると、必ず痛いシッペ返しが待っています。1974年の参院選もそうでした。当時の田中内閣のド派手な大金権選挙が、有権者の反発を招き、自民党は議席を減らした。今の安倍政権のツケ上がり方は、田中政権とダブります。つまり、首相の浮かれる姿に有権者は『調子に乗るな』と反感を抱き出しているのです。自民がフザケた候補を立てている今は絶好のチャンスです。有権者は野党には良識を望んでいる。野党が総力を挙げ、反安倍票の受け皿をしっかりと構築すれば、勝ち目は出てくる。そのためにも『この人なら』と思える重厚な布陣を結集させなければいけません」
例えば、安倍政権を〈アメリカの超富裕層から支持を受ける戦後最も親米的な政権〉と喝破した神戸女学院大名誉教授の内田樹氏はどうか。日本の憲法学の権威で「9条の会」呼びかけ人の奥平康弘氏(東大名誉教授)や、アベノミクス批判を展開している、みずほ証券チーフエコノミストの上野泰也氏もいい。
タレント候補でも、実際に農業に携わる立場から日本のTPP参加を批判している俳優の菅原文太氏や、脱原発運動に熱心に取り組む作曲家の坂本龍一氏が思い浮かぶ。スズキ会長・社長で「現場第一」の鈴木修氏を担ぎ出せば、安倍政権のブラック企業促進策に「待った」をかけることができる。
こうした良識ある人々を三顧の礼で迎え、担ぎ出すことに成功すれば、ドン底野党にも自然と勝機が芽生えるというものだ。この国の行く先は野党が有力候補の説得にどれだけ汗をかき、心血を注ぐかに掛かっているのだ。
◆アベノミクスの頓挫も勝機となる
安倍政権の前途に暗雲が垂れこめつつあることも、野党にとってはチャンスだ。
「安倍内閣の高支持率は〈アベノミクスで景気は良くなる〉という幻想がつくり上げたバブルです。その頼みの綱のアベノミクスは今、日に日に高まる国債暴落リスクと株価の乱高下で、化けの皮が剥がれつつある。庶民に恩恵がないまま、選挙戦に突入すれば、たちまち安倍政権のバブル人気ははじけます。一気に逆風が吹き荒れ、参院選は乱戦になる。安倍自民党が4月以降、各地の首長選で負けているのは、その兆候だと思います」(政治評論家・山口朝雄氏)
参院選情勢が混沌とする中、野党は今が踏ん張りどころだ。自民大勝を許せば、安倍はますますツケ上がり、暴走に歯止めが利かなくなる。
デタラメ安倍政権の国民無視政治を食い止めるラストチャンスが参院選なのだ。野党は腹を固め、良識ある人材探しに邁進しなければ、逆に有権者にサジを投げられることになる。
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