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http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130528-00010005-bjournal-bus_all
Business Journal 5月28日(火)21時13分配信
今年夏に迫る参議院選挙の前哨戦ともされる東京都議会議員選挙の告示が、6月14日に迫っている。橋下徹共同代表の「慰安婦」をめぐる一連の発言で、昨年の衆議院総選挙で54議席を獲得し、一気に党勢拡大した「日本維新の会」の人気は凋落。5月27日、橋下代表は日本外国特派員協会で会見を行い、騒動の発端は「メディアの誤報」にあると責任転嫁ともとれる発言を行ったが、各国記者はほとんど問題にせず、むしろ慰安婦に対する国や軍の関与や強制性の有無に質問は集中した。
しかし、橋下代表の説明に納得できる部分は少なく、むしろ女性有権者の「怒り」に火を注ぐことになったのではないか。産経新聞とFNNが合同で行った調査では、橋下氏の慰安婦発言を女性の79.3%が「不適切」だと回答し、沖縄駐留米軍の風俗業活用発言には女性の82.4%が「不適切」だと回答している。
この経緯を見た民主党議員のひとりは、こうほくそ笑んだ。
「相変わらず自民党の勢いに陰りはないのですが、維新の自滅で、我が党に復調傾向が出るかもしれない」
東京都議会の定数は127人。現在、民主党43人、自民党39人、公明党23人、共産党8名と続いており、民主党がトップだ。
ここは党内一致団結して、都議選で勝利し、引き続き都議会第一党の地位を確保する--と表看板通りにはいかないのが民主党である。橋下会見の翌日である本日28日、肝心の民主党の東京都総支部連合会(東京都連)で「女性蔑視」ともとれる内ゲバが発覚したのだった。
●3期連続トップ当選でも非公認?
この日、東京都庁で大津ひろ子民主党都議会議員(渋谷区選出)が記者会見を開いた。
大津議員は平成15年の補欠選挙で初当選し、現在3期目。過去3回の選挙はいずれもトップ当選している。渋谷区支部長のほか、厚生委員会委員長の肩書きも持っている。
その大津議員が会見に臨んだ理由を要約すると、次のようになる。
「この1年間、色々な理由により民主党“公認”が棚上げにされた挙げ句、現職にもかかわらず“公認”を外された。その過程では、いくつもの不透明な出来事があった。現在公認再申請、推薦申請をしている。現状では、党籍は民主党にあるが、無所属で出馬せざるを得ない」
大津都議が自分の「非公認」を知ったのは、5月8日の新聞報道だったという。たまたま朝刊を全紙チェックしないまま議会に向かった都議は、控え室に入った瞬間、他議員から一斉に注がれる「憐れみの視線」を感じたという。
大津都議はその日のことをこう振り返る。
「いつもはいくつもの会派に分かれているのが、その時だけ一致団結しているような不思議な空気が流れていた」
そして、朝日新聞と毎日新聞に掲載されている自らの非公認記事を目にしたのだった。
●長妻の不可解な行動
もちろん、予兆はあった。
2月25日、渋谷区支部常任幹事会は、大津都議の公認申請に関して採決を行い、参加者の過半数をもって可決していた。
さらに、公認候補の選定基準として区市町村議員団(7人)の3分の1以上の推薦を得る必要があったのだが、その後協議の場で2名は署名したが、5名はかたくなに署名を拒否し、お互いがお互いを「除名しろ」と罵り合う事態となる。
その上、東京7区(渋谷区、中野区)総支部長で民主党幹事長代行の長妻昭議員までも、「待った」をかけた。3月に長妻議員が、
「大津さんについては審議中。しかし、大津さんは推薦を確保していない。浜田(ひろき)さんの公認申請について審議しましょう。どうでしょう。書面は3人以上揃っているので、浜田さんで」
と提案すると、次々と手が挙がり、渋谷区支部の決定を無視する形で都連に上がったという。
「区議の浜田さんに公認が下りたので、いま議員団は6人です。つまり、この時点で私も推薦を確保したことになるのですが」と、大津都議は憤りを隠せないといった様子で語ったが、最終的に公認は浜田区議に下りた。
それにしても、なぜ長妻議員は浜田区議に肩入れしたのか?
昨年の衆議院選挙でも渋谷区での「長妻人気」は異様で、4万票をたたき出している。民主党や労組の票をのぞいた約2万票が「長妻票」と見られている。
「長妻議員の支援が得られれば、都議選の当選は確実と踏んだ浜田陣営が、大津都議の公認をひっくり返した。年内にも再度の衆議院解散総選挙があると見られている。浜田区議らはこれまで長妻議員に選挙協力は行わなかったが、今回は協力を約束したと聞いています。自らの選挙に備えて、大津都議を切り捨てたというのが本当のところではないか。正直、浜田区議には女性議員を下に見ている雰囲気もあったと思う」
と、民主党関係者は語る。民主党という政党が、かねてより女性票を取り込めなかったのは周知の事実だ。都連常任幹事会では長島昭久議員(21区)もこの大津都議非公認に異を唱え、海江田万里代表も「現職の議員を(年齢などの理由以外で)公認しないのは全国でも初のケース」と認めたが、決定が覆る様相は今のところ見えない。
大津都議は、会見をこう締めくくった。
「民主党は沈み行く船。その船の中で、今も内ゲバを繰り返している。内向きの内紛や内ゲバが国民からの信頼をさらに低下させている」
5月23日、海江田代表は「都議会で人を大事にする政治の継続」を都内3カ所で訴えたが、「人を大事にする政治」からはほど遠い騒動ではないか。歴史的な大敗から半年が過ぎたが、相も変わらず内ゲバ合戦を続ける民主党。前哨戦の都議選ですでにこの有様では、来る参議院選挙での巻き返しなど、夢のまた夢だろう。
横田由美子/ジャーナリスト
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