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橋下氏の発言で、維新支持は激減している
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130523/plt1305231545006-n1.htm
2013.05.23 ZAKZAK
日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)による慰安婦・風俗業発言を受け、夏の参院選の構図が変わってきた。アベノミクスで独走する自民党を追っていた維新が脱落危機にあるため、野党各党は維新から離れる票の収奪を虎視眈々と狙っているのだ。各党の驚くべき皮算用とは。
「維新が候補を立てるなら、潔く受けて立つ」
みんなの党の渡辺喜美代表は22日、参院愛知選挙区に同党公認で立候補する女性候補とともに愛知県庁で記者会見し、選挙協力を前日解消した維新を挑発した。みんな内では「維新の獲得議席数は当初予想の3分の1程度に落ち込む」との見方もあるという。
現に厳しい結果も出ている。報道各社の世論調査で維新支持が激減しているうえ、19日投開票のさいたま市長選の出口調査で、大手メディアが「参院選の投票政党」も同時に聞いたところ、「維新支持はゼロに近かった」(関係者)。こうしたなか、野党各党は“維新票分捕り”のソロバンを弾き始めている。
みんなの中堅議員は「維新とみんなは、道州制や一院制など政策が似ているため、維新を支持していた人も受け入れやすいはず。橋下氏の舌禍を受け、渡辺代表がすぐ協力解消を打ち出し、距離を置いたのも良かった。維新から離れた票の半分はみんなの党に流れるのでは」と分析した。
野党第1党の民主党は4月早々、維新との選挙協力を断念した。海江田万里代表は「(自分たちの判断は)間違っていなかった」と胸を張っている。
党関係者も「国政での民主党は元気がないが、6月23日投開票の都議選の手応えは悪くない。維新が大コケしてくれたおかげで、参院選でも民主党への逆風が弱まる」と分析する。
参院選について、民主党内では選挙区と比例を合わせて10議席台との悲観論が支配的だったが、ここにきて「20議席以上も視野に入った」(党幹部)と強気ものぞく。
このほか、生活の党の小沢一郎代表は、維新抜きの野党共闘を視野に入れている。
ただ、維新も諦めてはいない。「橋下代表の発言直後はともかく、いまでは抗議の電話もかかってこないし、街宣での嫌がらせもない。選挙には影響しないと思う」(維新関係者)
維新支持票が「野党は頼りない」と自民党に流れる可能性もある。各党とも、捕らぬ狸の…にならなければいいが。
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