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2013/5/21 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
「他の国々は拉致問題を主体的にやってはくれない」――。安倍首相が国会で吠えた。
拉致問題解決には思い入れが強い。官房副長官として小泉訪朝に同行し、対北強硬派として名を売った。飯島内閣官房参与の訪朝後も、「拉致問題は安倍政権で解決しなければならない」と強調している。意気込みは相当だ。
それだけに危なっかしい。
往々にして人間は、得意な分野で足をすくわれる。「原子力には詳しい」と自負した菅元首相は、原発事故対応を誤った。「拉致は自分が」と力む首相は、果たして大丈夫なのか。
安倍は2年前、訪朝を計画していた衛藤征士郎衆院副議長(当時)を「騙され続けた事実から学ぶべきだ」と批判。先月はケリー米国務長官に「交渉のたびに裏切られたことを忘れないで欲しい」と忠告している。
それなのに、飯島訪朝にゴーサインを出した。円安・株高と高い支持率に舞い上がり、「自分は騙されない」「何でもやれる」と勘違いしているのだろうか。
瀬戸際で生き残ってきた北朝鮮の外交力は侮れない。世間知らずの坊ちゃん政治家に比べると、一枚も二枚も上手だ。まんまと出し抜かれ、すべてをパーにしてしまう。そんなリスクは高いし、実際、これまでは完全に北朝鮮ベースで進んでいる。
◆米韓は同調していない
元外交官の天木直人氏が言う。
「飯島氏の訪朝はあくまで非公式なもの。だから米韓にも事前に伝えなかった。それなのに北朝鮮は、非公式訪朝を大々的に宣伝し、米韓両国が日本への不信感を強めるように仕向けている。安倍政権の北朝鮮政策が、米韓の同意を得るのは難しい状況です」
ただでさえ従軍慰安婦や歴史認識をめぐり、米韓とはギクシャクしている。その上、北朝鮮をめぐっても、すきま風が吹くようでは、お先真っ暗だ。日本は国際的に孤立し、拉致問題も進展なし。そんな最悪の事態を招く恐れも強い。
一方、打つ手なしの崖っぷちに追い込まれていた金正恩は、飯島訪朝で息を吹き返した。3日連続でミサイルをぶっ放し、存在感をアピールだ。日米韓を分断して足並みを乱せば、自国への圧力は弱まる。してやったり、といったところだろう。
日本にとっては最悪の展開だ。
「最終的に問われるのは安倍首相の覚悟。本気で拉致問題を解決する気があるのなら、容疑者の引き渡しや真相の究明を叫ぶべきではない。どんなに批判されても、まずは国交正常化を図り、自由な往来が可能になってから、追及を強めていくべき。正常化が実現できなければ小泉訪朝のときと同じです。数人が帰国して終わりになる。これでは真の拉致問題解決にならないし、国民も納得しません」(天木直人氏)
単なる人気取りや選挙目当てのパフォーマンスでないのなら、やるべきことは決まっているのだ。
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