http://www.asyura2.com/13/senkyo148/msg/107.html
Tweet |
7・21 夏の参院選 この国はどこへ行くのか 全選挙区5000人調査ナマ数字をすべて出します!
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/35846
2013年05月21日(火)週刊現代 :現代ビジネス
●自民、選挙区で圧勝●日本維新は16議席●民主はわずか12議席 消滅へ
景気対策が効を奏し、安倍自民党は高支持率を維持している。このまま参院選に突入した場合、政界地図はどう塗り替えられるのか。5000人調査に基づく、どこよりも正確な「選挙予測」をお届けする。
■選挙の結果は確定した
7月の参院決戦―。わずか2ヵ月後に迫るこの選挙に尋常ではない執念を燃やす人物がいる。昨年の衆院選で敗北を喫した野党の議員ではない。政権支持率70%、表面的には圧倒的な人気を誇る安倍晋三首相である。
「参院選に完全勝利しなければ、安倍政権は本物にならない。だから何としてでも、400万~500万票獲得を狙える目玉候補を探して欲しい」
首相は石破茂幹事長、河村建夫選対委員長ら、党の選挙参謀たちにそう"厳命"しているのだ。
予定通りにいけば、今夏の参院選は通常国会閉会後の7月4日に公示され、7月21日に投開票が行われる可能性が高い。
安倍首相には、参院選に対して苦い思い出がある。第一次政権時の'07年、自民党は安倍首相の下で大敗を喫し、持病も悪化して政権は崩壊。'09年の衆院選で民主党に政権の座を明け渡すきっかけを作った。
そのため、このリターンマッチにかける安倍首相の気合はハンパではない。
「参院選の戦いは親の仇を討つようなものだ。これに勝たなければ死んでも死にきれない」
自らそう公言し、支持率がどれほど高かろうが、手綱を緩めることなくハッパをかけ続けているという。
表の見方:「次の参院選でどの政党の候補者に投票するか」という設問に対し「自民/民主/維新/公明/みんな/共産/生活/社民/みどり/その他」の選択肢を用意。回答をもとに当落予測を行った。原則として5月7日現在で党本部が公認発表している候補者名を、選挙区ごとに上位最大7名まで挙げた
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/f/4/590/img_f49bdff1f2123c5a51c158d19e7d17eb514845.jpg
自民党幹部の一人がこう証言する。
「4月から5月の連休にかけ、自民党では2回の選挙情勢調査を行ったが、いずれも圧勝という結果で、121の改選議席のうち約70議席を獲得、単独過半数が可能という結果も出ている。だが、それでも安倍首相は満足できないようで、『比例代表でもっと集票力のある候補を!』と、憑かれたように唱えている。ここまで執念深いタイプだったとは……と、正直、周りも驚いている状況だ」
6年越しに、ようやく"親の仇"を討てる。本人が言うとおり、そんな気持ちはもちろん強いだろう。しかしその一方で、安倍首相には「さらなる野心が見え隠れする」と語るのは、政治ジャーナリストの山田惠資氏だ。
「安倍首相の真の狙いは、『改憲』による政界再編だと思います。憲法改正のための手続きを規定する『96条』問題で民主党に踏み絵を踏ませ、民主党内の改憲派を離党に追い込み、政界再編を進めるつもりでいる。
※1、※2「自民党候補」としての票を各候補に振り分けている
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/9/4/590/img_945e965b8e00cfcbc3a2a33faae170d6518465.jpg
従来は公明党の存在がネックでしたが、もはや安倍首相は公明党に配慮するつもりはなく、彼らが改憲を容認せざるを得ない状況に追い込んでいます」
この安倍首相の超強気路線は、選挙において果たして吉と出るか凶と出るか。
本誌はこの参院選の結果を占うべく、今回約5000人に及ぶアンケート調査を行った。20代から70代までの幅広い層の男女を対象に行ったこの調査の結果は、衝撃的なものだった。
ズバリ結論から言おう。このままいけば、安倍自民党は"空前の圧勝"を果たすことが確実である。
参院選では、都道府県がひとつの選挙区となる。そのうち、当選者が一人だけの「1人区」が31あるが、なんと自民党はそのすべてで勝利。「2人区」(北海道、宮城、新潟など)、「3人区」(埼玉、千葉、愛知)、「4人区」(神奈川、大阪)、そして「5人区」(東京)のすべてで当選者を出す"完全勝利"の可能性が高く、選挙区当選者だけで49人に達する見込みだ。
※3「維新」の候補者が実質的に当選圏
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/b/4/590/img_b4c6584fde9fa72242eacd85abaa870a519036.jpg
そして比例代表のほうも、怒濤のような自民党の勢いは止まらない。今回の調査協力者のうち、32・1%が「自民党もしくはその候補者に投票する」と回答。これを昨年12月衆院選時の有権者数に割り当て、ドント式による議席配分を行うと、獲得議席数は28となる。比例代表の議席は48のため、まさに圧勝だ。
合計すると、自民党の推定獲得議席は77。今回の非改選組と合わせると参院での勢力は126に達し、安倍首相が目標とする「単独過半数」が可能となる。
これに対し、壊滅的としか言いようがないのが民主党だ。民主党は、各地で自民党候補にかなりの差をつけられており、選挙区で当選できそうなのは、複数人区で次点以下に滑り込む可能性がある8人のみ。
比例代表での支持率はわずか4・5%で、こちらの予想獲得議席もたった4。民主党の今回の改選組は43人もいるが、そのうち生き残れるのは12人、という悲惨な結果となった。
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/0/3/590/img_0378a3a14d07d320492209fec536f149527329.jpg
それぞれの有権者たちは、どんな理由で自民党とその候補を支持し、なぜ民主党に不満を持っているのか。その生の声を一部、紹介しよう。
「衆参のねじれを解消し、アベノミクスをはじめとした日本再生策を強力に推進してもらうため。もう試しに野党にやらせてみようという余裕は今の日本にないと思う」(福島県・会社員男性・47歳)
「一度民主党に政権が変わったが、今まで主導権を握ってきた政党ではないこともあり政策の進め方がイマイチだったイメージが強い。不慣れな政党が主導権を持つとデメリットが目立つ印象がある」(山梨県・会社員女性・26歳)
「民主党政権下で日本はボロボロになった。中国・韓国に土下座するだけでまったく日本としての主張がなかった。それに比べて今の安倍政権は日本を普通の国として世界に認めさせようとしている」(京都府・会社員男性・62歳)
「今の日本の情勢について言いたいことは沢山あるが、あれだけ期待された民主党があの体たらくである。他の野党に期待する気にはとてもなれず、自民党以外に投票先はないと思っている」(沖縄県・無職男性・55歳)
有権者が自民党に抱いている印象は、「安定感」。国民は政権がコロコロと変わり、混乱してきたこの数年間に、心底嫌気が差していることがよく分かる。
当然、その混乱の元凶だと見做されている民主党に対しては厳しい声が多い。
「今の政治にあまり期待できないが、民主党政権でのあのまずい政策を見れば、自民党政権のほうがよっぽどましである。世界各国もそれを歓迎しているのが、今現在の日本の経済状況であると思う」(山形県・会社員男性・55歳)
「民主党には期待したがまったくというほど結果を出せなかった。それどころか悪くなる一方だったと思う。しかし自民党に変わってから、少しでも景気回復の足がかりが見えている」(福井県・無職男性・29歳)
「民主党ではまったく指導力不足だったし、決断もにぶく、中国や韓国、北朝鮮等に対する態度もとても不満だった。きちんと発言できる政党は、今のところ自民党かと思われる」(熊本県・パート、アルバイト女性・47歳)
民主党に対しては、「裏切られた」「期待はずれ」という失望・非難の声が多い。何よりも政権を担った3年間で「日本の景気がますます悪化した」というイメージが強いようだ。
ただ、一部ではあるがこんな擁護の声もある。
「駄目な民主党だけど、前回の実力不足を素直に認めて成長することを期待したい」(民主党支持・愛知県・無職男性・63歳)
「戦後何十年も自民党が国民のことを考えず好き勝手してきたツケが今の日本をダメにしたので、民主党にもっとがんばってほしい」(民主党支持・長崎県・専業主婦・63歳)
■国民は何を望んでいるのか
こうした中で、自民党への対抗勢力として期待の声が多いのは、日本維新の会とみんなの党である。
とくに維新の会は、昨年の衆院選前の勢いはなくなっているものの、この安倍自民党一色と言うべき流れの中で、民主党を超える16議席(選挙区9、比例7)を獲得する見込みだ。
維新の会は候補者の選定が遅れ、「出れば当選圏」という選挙区もいくつも残っており、さらに議席を伸ばす可能性がある。
「自民党にも民主党にも裏切られるような気持ちになった。いま、また安倍政権で景気がよくなりつつあるといっても、地方に届くまでにはどれくらいかかるのか疑問がある。日本維新の会は、そういう点できちんと庶民に対して応えてくれそうな気がする」(日本維新の会支持・岩手県・会社員女性・38歳)
あなたは次の総理には誰が最も相応しいと思いますか?
あなたは次の参院選の比例区では、どの党に投票しますか?
獲得議席予測データ
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/1/8/322/img_183047d55e40f31b25db6dfd0ab34079180455.jpg
「どこに入れても期待はできない。どうせなら突拍子もない人のほうが、新しい事が始まる気がする。石原(慎太郎共同代表)は嫌い」(日本維新の会支持・静岡県・パート、アルバイト女性・52歳)
「とても現実的なことを言っている。他の党はいつも口ばかりでつまらない。消費税を上げるより国会議員の給料を下げるべきだ」(日本維新の会支持・島根県・自営業男性・49歳)
「若々しくて活気があるから。今すぐ何かを成し遂げなくても、今後に期待できそう」(日本維新の会支持・青森県・専業主婦・27歳)
「党首(渡辺喜美代表)にスタンドプレーが目立つが、真剣に官僚の腐敗と戦う姿勢が党全体に徹底されている」(みんなの党支持・山梨県・無職男性・68歳)
今回本誌は、選挙区・比例代表の投票先以外にも、「次の総理に相応しいと思う政治家」も聞いた。ここでも、圧倒的に強いのは現職の安倍晋三首相。全体の26・5%が、「次も安倍首相で」と考えていることが明らかになった。
「景気が上向きになってきているが、本当に回復するまで責任を持って欲しい。総理がコロコロ代わるのはもうやめてほしい」(北海道・会社員女性・47歳)
「今、現状がいいのだから違う人になるとまた一からはじめなければいけないと思う。長い期間が必要だと思う」(石川県・会社員男性・43歳)
やはり、1年おきに首相が代わる政治状況に、有権者の多くは飽き飽きしていることが窺える。一方、「次点」には橋下徹・日本維新の会共同代表が7%でランクインした。
「若くバイタリティがあり、しっかり自分を持っていてリーダーシップがある。彼の考え方や政策にも共感する」(長野県・自営業男性・47歳)
各党の比例区前候補(5月7日時点・順不同)
http://gendai.ismedia.jp/mwimgs/0/6/365/img_0656fb53c1c8c2c9c727f8e28f423439228173.jpg
「大阪府・大阪市での実績を鑑みて、現在の"税金の無駄使い"を抑止できる可能性が最も高い人物だと評価できるから」(香川県・会社員男性・48歳)
「決断力と実行力がある。変な支持母体の顔色を窺った政治じゃなく、庶民目線の政治をしてくれそう」(山口県・会社員男性・43歳)
特筆すべきは、3位の石破茂・自民党幹事長(6・3%)に続いて小泉進次郎・同青年局長が4位(5・4%)に食い込んでいること。永田町で"次の総理"と目されている麻生太郎副総理兼財務相が2・4%に止まっているのを見れば、その期待のほどが窺える。
「物事の分別を一番理解している人物だと思う。取り巻きや政治屋に利用されなければという条件付き。オヤジは相当なワルではあったが希望は持てた」(埼玉県・会社経営者・55歳)
「若いけれどしっかりと地に足のついた言動をしている。震災の被災地を自分の目で見て聞いている政治家なんてほとんどいない。地元の某議員は真っ先に逃げ出したのに」(島根県・パート、アルバイト女性・37歳)
■「憲法改正」はあるか
無残なのは、ここでも民主党である。同じ若さが売りのはずなのに、細野豪志幹事長は1・0%、前原誠司元代表が0・9%の支持。海江田万里現代表に至っては、たったの0・4%に止まった。「選挙の顔」になるはずの面々がこの不人気では、やはり壊滅的大敗は免れそうもない。「消滅」すらあり得る状況だ。
こうして調査結果を見ていくと、安倍自民党の勢いには一部の隙もないように思える。安倍首相が掲げる「改憲」に、公明党のほか日本維新の会などが賛同すれば、参議院でも「3分の2」確保が射程圏内で、いよいよ96条改正が現実味を帯びてきた。
ただし、期待を集めているアベノミクスに関し、今調査では景気回復を「実感している」のは、まだ19・3%に止まっている。8割以上の人は、"雰囲気"だけでなんの恩恵も受けていない。また、来春に予定される消費税のアップについても、消費税を上げるべきだと「思わない」が65%。有権者の3分の2は、増税に反感を示している。
つまり、安倍政権の人気と、実際の政策やその成果との間には、実は大きな乖離があるということだ。
参院選を圧勝して安定政権を手にした後も、現在の高支持率を保てるのか? そこから安倍首相の真の手腕が試されることになる。
「週刊現代」2013年5月25日号より
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK148掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。