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http://31634308.at.webry.info/201305/article_18.html
2013/05/18 22:09 かっちの言い分
昨年末の衆議院選挙においては脱原発が大きな争点の一つであったが、自公の脱原発のカモフラージュによって上手に争点隠しが行われ、それを最大に主張していた未来の党は無残にも大敗してしまった。そこで大勝した自公は、今度は手のひらを返して原発推進を打ち出し、自民党に至っては原発再稼働を公約にする始末である。これは国民を騙したということである。
マスコミの中で脱原発方向の論調は東京新聞だけかと思っていたが、今まで生活の小沢代表のことになると先頭を切って非難していた毎日新聞が、逆に驚いてしまうほど原発に関して批判的な論調の社説を掲げだした。
その一つが「もんじゅ」を止めろ言い出したことである。核廃棄物であるプルトニュウムの再利用のための「もんじゅ」に、今まで1兆円のお金を注ぎ込んだ。しかし、運転実験中に金属ナトリュウムが配管から漏れて以来、維持費だけは使っているが運転が出来ていないしその目処も立たない。世界では全て撤退しており、日本だけが一応開発しているフリをしている。維持するだけで年間200億円かかる。
先日、点検不備個所が1000以上あるとして、日本原子力研究開発機構理事長の鈴木篤之氏が辞任した。突然の辞任というが、個人的には明らかに逃げたと思っている。個人的感想だが、動いていない設備なので点検のしようがなく、点検記録を作れないのではないかと考えている。
つまり、実際に動いていれば、各種計器の数値を読み取ることが出来るが、動いていないものの記録は出来ないのではないか。点検のため普段動いてない設備を動かすにも、一部だけの動作確認が出来ない個所も随分あるのではないかと考えている。そもそも何年も動かしていない設備が動く保障はない。それも超危険な金属ナトリュウムなどは、少しでも水に触れれば大爆発する。ナトリュウムは塩であるNaClのNaで、非常に危険な物質である。こんなことは一部の科学者、技術者しか知らない。況や、一般国民は何故そんなに運転出来ないのかわからないであろう。何年も動かしていないと、今までの金属ナトリュウムが配管の中で固まっているだろう。どんな化学変化を起こしているかわからない。
こんな役立たずの「もんじゅ」について、毎日新聞が社説で以下のように述べた。こんなことを毎日新聞が言うとは思っても見なかったので、逆にその真っ当さに驚かされた。毎日もこんな社説を書くのだと。
社説:もんじゅ もはや廃炉しかない
http://mainichi.jp/opinion/news/20130516k0000m070132000c.html
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)について、原子力規制委員会が運営元の日本原子力研究開発機構に対し、運転再開準備を進めないよう命じることを決めた。
原子力機構は昨年11月、もんじゅで約1万個に及ぶ機器の点検漏れがあったと公表。その後の規制委の検査で、非常用ディーゼル発電機など重要な機器の点検漏れが新たに発覚し、「安全確保を行う体制が整っていない」と判断した。原子力を扱う組織としてあってはならない事態であり、規制委の命令は当然だ。
私たちは、使用済み核燃料からプルトニウムを取り出し、高速増殖炉で燃やす核燃料サイクル政策は破綻していると主張してきた。今回、その要の施設となる「もんじゅ」を担う組織の安全文化の劣化も明らかになった。安倍晋三首相は核燃サイクルの継続を明言しているが、政府はもんじゅを速やかに廃炉にするとともに、核燃サイクルの幕引きを急ぐべきである。
上記の記事は、単なるポーズかと思ったが、今日の社説でダメ押しの社説を書いている。
社説:敦賀原発2号機 廃炉の環境整備を急げ
http://mainichi.jp/opinion/news/20130517k0000m070108000c.html
原子力規制委員会の調査団が、日本原子力発電敦賀原発2号機(福井県)直下を「耐震設計上考慮すべき活断層」が走っていると認定した。原電は納得せず、現地調査を続けて再検討を求める方針だが、これまでの規制委の議論を踏まえれば、結論が覆る可能性は極めて低い。
原発の安全性を確保する立場から、調査団の結論を支持したい。規制委の島崎邦彦・委員長代理は「これまで事故がなかったのは幸いと言うしかない」と述べている。廃炉は不可避だ。敦賀2号機の建屋には、使用済み核燃料が保管されている。運転停止中でも、活断層が動けば大事故につながる恐れがある。
マスコミの中で、東京新聞以外に正当な意見を言う新聞社が増えることはいいことだ。自民党が外国にまで原発を売ることに前のめりになっている中、もう一度脱原発の機運を高めていかなければならない。それが今の節目に生きている我々が、未来の世代に対して負う責任である。
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