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株式日記と経済展望
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飯島元秘書官の動きもからめて考えると、米中日(しかし韓国抜き)で色々と事態
が動いている。橋下市長の「失言」というのはいいカモフラージュになっている。
2013年5月17日 金曜日
◆中国のチェス遊戯 By ロビン・メレディス 5月15日 地政学を英国で学んだ
http://geopoli.exblog.jp/20445876/
●北朝鮮にたいする外交での駆け引きでの選択肢は限られており、影響力を行使できるのは中国だけだ。したがって、アメリカをはじめとする世界の国々は、核武装してはしゃぎ回る平壌をたしなめる役割を北京政府に期待している。
●ところが中国は北朝鮮との貿易を遮断しようとしてしていないし、石油の運搬を止めていないし、軍事的な依存状態をカットしていないため、北朝鮮が脅威を煽っている責任を北京のせいであると非難しているのだ。
●ところが北京側からすれば、事情はもっと複雑だ。中国のトップたちは平壌への圧力をかける代わりにその見返りを欲しいのであり、中国はアメリカとの北朝鮮問題の議論に、日本も加えてきたのだ。中国にとって、米中北の「三角」関係は「四角」関係に変形してきたのだ。
●国連は三月から北朝鮮の核実験のあとに制裁を加えているのだが、それ以降の金正恩政権は主にアメリカと韓国にたいして激しい口調の声明を連発し、5万人の北朝鮮人が働いている韓国との大規模な開城での唯一の共同プロジェクトも終了させている。
●北朝鮮問題は、先月北京で開催されたアメリカ側の政府高官を招いた会議で議題に上がっている。この時に来たのはジョン・ケリー国務長官や統幕長のマーティン・デンプシー将軍である。
●ところが今回アメリカは、北京官僚たちから新しいメッセージを聞いた。それは「アメリカさん、あなたの同盟国である日本に圧力をかけて、日中関係を緩和するようにして下さい」というものだった。
●中国が北朝鮮の問題に対処する際に見返りを求めるというのは当然であろう。アメリカと中国は意見が異なること問題に関して、かなり異なる別々のアプローチをするものだからだ。
●アメリカ側はほとんど法務的なアプローチを個別のケースとして扱いながら使う。その反対に北京は数多くの問題をまとめて扱う傾向があり、他国同士を争わせることができればなお良いという考え方をする。
●国際危機グループ(IGS)のソウルに拠点を置く北東アジア副プロジェクトディレクターのダニエル・ピンクストンは「中国ではこのような問題のリンケージは非常にポピュラーなやり方です」と述べている。
●中国の急速な台頭により、ワシントン政府は北京の複雑な見返りを求める外交のやり方に早く慣れる必要があるかもしれない。
●日本はこの地域における最強の同盟国であろう。しかし中国は日本のことを「波乱に富んだ過去を持つトラブルメーカーだ」と見なしており、この見方は去年の12月に安倍首相が政権についてからとくに強まっている。
●安倍政権は閣僚が靖国神社に参拝したことで中国の怒りを買っている。また、中国にとって領土の保全を冒すという意味で尖閣を購入しているのだ(もちろん日本は別の見解をもっているが、それはそれだ)。
●中国は日本のこのような行動の責任の一旦がアメリカにあると考えており、米国の「アジア回帰」が東京や他のアジアの同盟国を勇気づけて北京に反抗させることになったと信じているのだ。
●ところが米中間の長期的な利益にとって最も重要なことを、米国が同盟国をけしかけたという前例がある。それは台湾だ。
●十年ほど前のことだが、台湾の元総統である陳水辺が中国との緊張関係を増加させていた時に、アメリカの外交官たちは台北政府にたいして「もし台湾が何もしていないのに中国に攻められたらアメリカは台湾を軍事的に守りる」と約束してしまったのである
●ところがアメリカの外交官たちは非公式な場では「もし台湾が独立宣言をして攻撃を引き起こすようなことをしたら助けませんよ」と言っている。これは実質的にアメリカが同盟国よりも中国を選んだということだ。
●もちろん中国は常にこのように得をするわけではないし、それはアメリカも同じだ。
●ところがアメリカが今後も中国と良い関係を続けたいのであれば、アメリカ式のチェッカーではなく、中国式のチェスを行うべきなのだ。
●先週の火曜日に中国はアメリカが長年待ち望んでいたことを実行した。それは中国の国営銀行が北朝鮮の金融機関との取引を停止したことだ。同じ日に日本の二人の政府高官が中国側の長年の望みをかなえた。それは安倍首相が河野談話を見直さないと宣言したことである。
●この二つが単なる「偶然の一致」か「駆け引き」なのかはわからないが、この二つはアジアの緊張を緩和する役割を果たしたのだ。
●超大国が急速に台頭する新興国と協力することができるとすれば、これは米中関係のもう一つの基礎となるのであり、世界はより安定的になるのである。
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ある意味で新しい「G-2」論ともいえますが、飯島元秘書官の動きもからめて考えると、米中日(しかし韓国抜き)で色々と事態が動いているということもあるかもしれません。
そういう意味で、橋下市長の「失言」というのはいいカモフラージュになっているという分析もできますね。
(私のコメント)
極東アジア情勢は、中国の台頭とアメリカの対応をめぐって流動的な動きですが、北朝鮮をめぐる米中の駆け引きが続いている。アメリカが北朝鮮の核を止めさせろと言っても、なかなか中国は思いどうりに動かない。中国は、ならば日本の動きを止めてくれとアメリカに交換条件を出してきたようだ。
日本の動きとは、円安もあるし中国包囲網などの動きもあるし歴史カードもあるし尖閣問題もある。日本が対中国外交への強硬路線は、中国の反日のお返しですが、アメリカは一つ一つ日本カードを切りながら中国を動かそうとしているようだ。中国や北朝鮮を動かすには見返りが必要であり、日本を少し大人しくさせてくれと言うのだろう。
中国にとっては、日本は目の上のたんこぶであり、日本を動かすにはアメリカに頼むしかない。最近の日本の強硬な態度の原因はアメリカのアジアシフトが影響しているのですが、安倍内閣が「河野談話」を継承する見返りに、中国は国営銀行と北朝鮮の金融機関の取引を停止させた。橋下発言も日本からの逆歴史カードになるのかもしれませんが、日本と中韓の対立でアメリカが主導権を取れる。
飯島官房参与の北朝鮮訪問は、北京から北朝鮮入りしたものであり、米中韓が手詰まり状態で日本が動いた。北朝鮮も孤立化していますが、食糧支援で安倍総理はモンゴルに訪問した。北朝鮮も食糧支援の見返りにおみあげがあるのだろうか? 拉致被害者を数人でも帰させれば安部外交の勝利になる。
アメリカにとっては日本は使い勝手のいい子分であり、アメリカは中国と日本を使い分けながら東アジアに関与してくる。日本も中国や北朝鮮と言う悪役がいることでアメリカと手を組むことができる。それは本来は韓国が目指してきた事ですが、韓国では中国に対抗が出来ない。韓国は北朝鮮に対しても哨戒艦撃沈事件にしてもヨンビョン島砲撃事件にしても有効な反撃が出来なかった。
韓国はアメリカの関与が無ければ何も出来ませんが、日本は中国に対して歴史カードや経済カードや軍事カードなどで中国を揺さぶることが出来る。だから中国はアメリカに泣き付いて日本を押さえてもらう。だからアメリカはなかなか日本を手放す事ができず、中国に対する番犬の役割を日本は果たしている。
これは明治維新以来の米英の戦略でしたが、大東亜戦争では勝手なまねをしすぎてお灸を据えられましたが、アメリカの対アジア政策は日本抜きでは成り立たない。ロビン・メルディス氏も、『日本はこの地域における最強の同盟国であろう。しかし中国は日本のことを「波乱に富んだ過去を持つトラブルメーカーだ」と見なしており、この見方は去年の12月に安倍首相が政権についてからとくに強まっている。』と書いているように、中国は日本を押さえるにはアメリカしかない事を知っている。
台湾問題も、韓国と同じくアメリカ抜きでは何も出来ませんが、韓国も台湾もアメリカに抜きでは何も出来ないから、中国に取り込まれるようになってしまう。オバマ大統領は当初、米中のG2で話を進めようとしましたが、鳩山首相は日米中の等距離外交を打ち出した。日米が手を組まなければASEANを始めとして中国の周辺国は取り込まれてしまう現実を認識した。
韓国は米中韓の三カ国で北朝鮮問題を図ろうとして露骨な日本外しをした。しかし中国は北朝鮮に制裁を加える見返りとして日本に大人しくさせる事を要求した。この時点で極東アジアは日米中の三カ国で動く事が明らかになった。突然の日朝の秘密会談は、何を目的としたものか分かりませんが、北朝鮮のナンバー2と会談しているのだから、話が進んでいる事がわかる。
日本のマスコミは、橋下大阪市長の発言に食いついてアメリカ政府を煽っていますが、たかが大阪市長を吊るし上げても意味が無い。韓国のパククネ大統領もアメリカ議会で日本非難と思える演説をしていますが、オバマにしてもパククネにしても日本無視がどのような結果をもたらすか、鳩山民主党政権誕生のようなしっぺ返しがあるまで気がつかない。
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