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2013/5/16 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
彼が尊敬する祖父岸信介は米CIAの協力者として売国的政治家であり改憲は悲願の家訓であるらしい
世界中が呆れた橋下徹・大阪市長の妄言に対し、安倍首相はきのうの国会で「まったく違う」と答弁した。安倍内閣の閣僚もいっせいに橋下発言を批判しており、「俺たちは違う!」と必死なのだが、さあ、世間や世界はどう見るか。
安倍だって橋下と同じ穴のムジナではないか。
「従軍慰安婦は必要」という橋下レベルではないにせよ、過去の歴史を直視せず、アジア諸国に謝罪することを「屈辱」「国辱」とみなしている点はソックリだろう。
侵略を認めず、慰安婦の強制連行も否定し、その“勇ましさ”を売り物にする政治家。それがこれまでの安倍だったし、これは再登板後もちっとも変わっちゃいないのだ。
だから、橋下発言を報じる世界のメディアはこう書いた。
〈日本の政治家たちの妄言が絶えない〉(韓国MBC)、〈日本政界の妄言がここまでひどいかという水準だ。侵略否定の妄言に続き、今回は極言が飛び出した〉(韓国KBS)、〈橋下発言は(日本の過去の戦争を美化する)一連の日本人政治家の発言に続くものだ〉(ニューヨーク・タイムズ)
橋下発言は、安倍や彼の“お友達”の言動とセットで報じられ、「一連の動き」と見られたのである。
◆世界は安倍と橋下を同一視
それも無理なくて、安倍はインタビューで「村山談話と河野談話を見直す」趣旨の発言をしているし、参院予算委員会では「(村山談話を)安倍内閣として、そのまま継承しているわけではない」「侵略の定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と明言した。安倍シンパの高市政調会長は「侵略という文言を入れている村山談話はしっくりきていない」「国家観、歴史観については安倍晋三首相自身、(歴代政権と)違った点もある」とまで言い切っている。加えて、麻生副総理ら複数の閣僚が靖国参拝し、主権回復の日の式典では「天皇陛下万歳」などとやったものだから、世界中が驚いた。とりわけ、中国、韓国は怒り、米国も呆れた。
そこに橋下妄言が重なったわけで、こりゃ、いくら安倍が火の粉を振り払おうとしても無駄だ。世界は2人を一緒に見る。何ちゅう政治家、何ちゅう国だ、と驚く。「国辱モノ」というなら、こちらの方がよっぽど「国辱モノ」である。
◆日本は奇異の目で見られ孤立の道へ 元外交官の天木直人氏はこう言う。
「安倍首相の歴史認識に対して、米議会調査局は今月1日、報告書を作成、安倍氏が〈日本の侵略の史実を直視することを拒否する歴史観を持っている〉ことを問題視、〈韓国や他の国々と日本の関係を傷つける動きだ〉と批判しました。ところが、安倍首相は『米議会の公式見解を示したものではない』として、きちんと受け止めなかった。まったく、事態の深刻さが分かっていないと思います。世界中が安倍氏の歴史観を奇異な目で見ているのです。橋下氏も同じで、そんな政治家が権力を握っている日本は危険で特殊な国だと思っている。安倍首相がいくら橋下氏と自分は違うといっても、自民党総裁選に勝つ前は橋下氏との連携を模索していたじゃないですか。総理就任後も憲法改正のパートナーとして、維新の会の協力を得ようとしている。歴史を直視できない政治家が幅を利かせている日本は世界の中で孤立化していくと思います」
〈橋下はバカ!〉で済む話じゃないのである。
◆ぶっ飛んだ安倍の歴史観を示す妄言の数々
実際、安倍のおかしな歴史観を示す過去の発言を列挙するとキリがない。安倍は若い頃、「日本の前途と歴史教育を考える会」の事務局長をやっていて、1997年に従軍慰安婦についてこう言っている。
「韓国にはキーセン・ハウスがあって、そういうことをたくさんの人たちが日常どんどんやってる。ですから、それはとんでもない行為ではなくて、かなり生活の中に溶け込んでいる」
橋下もぶっ飛ぶ売春容認発言だ。ロクに調べもせず、「慰安婦だと(賠償)要求をしている人たちの中には、明らかにウソをついている人たちがかなりいる」と決めつけたこともある。当事者はTVに出て証言しているのに、安倍は根拠も示さず、ウソだと言う。あまりにも乱暴な物言いが話題になった。
官房副長官時代は「原子爆弾だって問題ないですからね、憲法上は」「日本は非核の原則がありますからやりませんけども、戦術核を使うことは昭和35年の岸(信介)総理答弁で、違憲ではない、という答弁がされている」と言ったこともある。
これには専門家も仰天して、「いつから憲法で核武装が認められたのでしょうか。少なくとも私は聞いたことがない。きちんとした説明が欲しいものです」と九大名誉教授の斎藤文男氏(憲法)は目をむいていた。
◆「君が代をみんなで歌いましょう」
もちろん、こんな安倍だから、「自衛隊が海外で活動することをためらいません」と公言。これがまた東アジアから警戒されているのだが、もうひとつ、安倍の発言の特徴はアナクロというか、前時代的な美意識や思想信条を押し付けることだ。何が「美しい」か、何が「誇り」かは個人の勝手だ。しかし、安倍は自分のそれを教育改革を通じて押し付けようとする。余計なお世話だと言いたくなるが、前政権でも「美しい国」を連呼、「日本人は恥を知る国民だ」「日本人として生まれたことに誇りを持てる日本にする」とアホみたいに強調していた。
「教育現場では単に『国歌は君が代です』とだけ教えて合唱もさせずに授業を終わらせてしまう無責任な教師もいる。誇らしく君が代を合唱しようじゃありませんか」(2009年6月)と言い、「美しい人づくりを目指す」とも言った。
今度は「美しい国」を「瑞穂の国」と言い換えているだけで、ホント、危なっかしいったらありゃしない。
◆安倍に流れている米国ベッタリのDNA
しかし、それじゃあ、安倍が信念を持った保守政治家であり、バリバリの右翼なのかというと、ちょっと違う。TPPが象徴だが、「君が代を歌いましょう」と言う一方で、米国には擦り寄り、国を売るようなことを平気でやるからだ。
安倍の祖父・岸信介はCIAのエージェントだったとされる。ニューヨーク・タイムズ記者でピュリツァー賞を受賞したティム・ウィナー氏が〈岸信介はCIAの助けを借りて日本の首相となり、与党の総裁になった〉と暴露した。著者はアル・ウルマー元CIA極東部長ら関係者300人以上に話を聞き、資料を揃えた。つまり、これは歴史的事実なのだが、この血が安倍に引き継がれている。その岸は「もう一遍私が総理になって、憲法改正を政府としてやりたい」と言ってたらしい。安倍は、その意思を受け継いでいる気かもしれないが、引き継いだのは売国奴的な血の方じゃないか、とも言いたくなるのだ。
橋下の人権感覚、国家観、歴史観もおかしいが、安倍のそれも歪んでいる。いびつな保守、異様な保守、偏った保守、米国とアジアで使い分ける保守。そんなところだ。だからこそ、よけいに安倍の言動、妄言はグロテスクで、世界から奇異に見られるのである。
政治評論家の野上忠興氏は「安倍首相の保守は、ちょっと調子がいいところがある。保守は彼の信念というより、売り物に見えるときがある。自民党関係者の中にも『安倍さんは口先右翼』と言う人がいますね」と言った。
信念ではなく、政治活動の道具としての保守。卑しい保守だ。だとすると、米国にはシッポを振り、東アジアには高飛車なのもよく分かる。岸の血が透けて見えるが、肝心の米国は安倍の二面性を警戒し、危険視している。恐らく、卑しい性根を見透かされているのだろう。
アベノミクスに浮かれている安倍は、株さえ上げておけば、万事、うまくいくと思っているのかもしれないが甘すぎる。国際社会は完全にドン引きだし、他の日本人も安倍や橋下と同じように見られているのだから、やりきれない。
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