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橋下氏は厳しい立場に追い込まれたのか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130515/plt1305151140003-n1.htm
2013.05.15
日本維新の会で、橋下徹共同代表(大阪市長)の「慰安婦は必要」「米海兵隊は風俗業者を利用して」とする発言に対し、衝撃が広がっている。支持率低迷に危機感を持った国会議員団は、夏の参院選の切り札として橋下氏に出馬を要請しているが、この問題がダメージとなって“出馬不能”に追い込まれる可能性が高そうなのだ。
橋下氏は14日、自身のツイッターで持論を展開した。慰安婦制度について「当時の世界各国の軍が、軍人の性的欲求の解消策を講じていた」とつぶやき、風俗発言への批判には「法律上認められている風俗業を否定することこそ、当該女性に対する差別だ」と述べた。
維新の石原慎太郎共同代表も同日、「軍と売春はつきものだ。それが歴史の原理だ」と、橋下氏を擁護した。
しかし、閣僚からは「あえて発言をする意味があるのか。党を代表する人の発言ではない。その辺のおじさんではない」(下村博文文科相)などと、橋下氏の政治センスを疑う声が相次いだ。
こうした事態を受け、維新内では参院選の悲観論が広がりつつある。
在阪ジャーナリストは「維新議員は参院選について、当初は『20議席はいける』とみていたが、読売新聞の最新世論調査で、比例投票先が民主党に並ぶ8%になるなど急落したのを見て、『10議席台前半ではないか』と嘆いていた。橋下氏は今回の発言で支持率アップと思っていたようだが、逆に女性票が逃げたほか、外交・安全保障政策に疑問符がついた。橋下氏が参院選に出馬しても大きなインパクトにならないだろう」と語った。
橋下氏の出馬にはリスクもある。党是といえる「大阪都構想」を投げ出せば、おひざ元の大阪市民からソッポを向かれる。有力な後任候補を見つけられないまま参院選に出馬した場合、次期大阪市長選で「反維新勢力」に市長ポストを奪われかねないのだ。
もともと、橋下氏は「僕が国会議員になってもクソの役にも立たない」と参院選出馬を否定している。ともかく、維新がかつてない逆境にあるのは間違いない。
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