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安倍首相(右)と石破幹事長が率いる自民党は、参院選で圧勝するのか
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20130515/plt1305150710002-n1.htm
2013.05.15 ZAKZAK
★鈴木哲夫の核心リポート
自民党が、参院選に向けた世論調査を封印している。安倍晋三首相が主導するアベノミクスの好調を受け、経済再生を熱望する人々の支持が集中。圧倒的勝利に対する緩みを警戒しているようなのだ。政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が徹底取材したところ、自民党は改選121議席の6割近い70議席前後に到達し、非改選の49議席を合わせて、単独で過半数(122議席)に限りなく近づくという。ささやかれ始めた「衆参ダブル選挙」にも影響するのか。
「一目見て『これは外に出すべきではない』と確信した。ただでさえ気の緩みが怖いのに、それを助長するだけだ」
自民党選対幹部議員は世論調査について、こう語った。3、4月と続けて実施したが、いずれも圧勝。特に、3月調査は選挙区と比例区を合わせて70議席超で、4月も同様だったという。
日経平均株価は13日、1万4800円台を回復し、円相場は1ドル=102円に突入。調査結果は、単独過半数も視野に入った安倍政権への評価の表れといえるが、石破茂幹事長や河村建夫選対委員長は手放しで喜ぶどころか、まったく逆。2回連続で結果を封印した。選対幹部はいう。
「野党候補が決まっていない選挙区もあり、選挙協力を模索しているところもある。そんなときに『誰に投票しますか?』と聞けば、『自民党』と答えるのは当然。参院選は風が吹きやすく、失言やスキャンダルで一気に情勢逆転となる。こんな結果を配ったら気が緩む」
確かに、現状では追い風だが、選対幹部は「データを細かく見ると、危険な兆候が出てきている」と明かす。
例えば、3月は31ある1人区は全勝だったが、4月は沖縄で敗れた。「米軍普天間飛行場問題や、主権回復の日の式典への対応に批判的な声が多い」(沖縄県連幹部)。また、もともと自民党が弱かった、岩手、山梨、三重、奈良では、拮抗しているという。
注目すべきは、共産党の政党支持が2、3ポイント上がる選挙区が出てきていること。別の選対幹部は「憲法改正が原因では」といい、続ける。
「安倍首相が、憲法改正を積極的に発言し始めたことで、これに反対する人々が野党に向き始めた。ただ、民主党は賛否が分かれており、他の野党も意見がバラバラ。改憲反対で一貫する共産党に流れているのでは」
油断大敵のようだ。
自民党の三役経験者も「安倍政権は当初、経済再生に全力投入し、参院選で勝って衆参多数を確保してから、最後に憲法改正に取り組むスケジュールだったはず。高い支持率で前のめりになっている」と警鐘を鳴らし、石破氏側近も「政治家は、自分の得意分野で失敗するもの」と語る。
巷の優勢ムードとは裏腹に、自民党内には危機感も広がり始めた。
候補の中には、選挙費用を抑えるため事務所開きを遅らせることを模索する向きもあったが、河村氏ら選対幹部は「勝ったつもりでいると、とんでもないことになる」「世論調査で『自民党』と答えても、投票用紙に名前を書き込むときには変わる」「ドブ板を徹底的にやれ!」と引き締めを図っているという。
参院選に合わせて、衆院を解散する「衆参ダブル選挙」の可能性もあるが、選対幹部は「ダブルという奇襲をやるなら普通は『やる、やる』とは言わない。現実的には可能性は低いかもしれないが、われわれは常在戦場で危機感をあおり続けるだけ」と語っている。
■鈴木哲夫(すずき・てつお)1958年生まれ。早大卒。テレビ西日本報道部、フジテレビ政治部などを経て、現在、日本BS放送報道局長。著書に「政党が操る選挙報道」(集英社新書)、「汚れ役」(講談社)など。
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