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2013/5/14 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
田植え機に乗ってみせればTPPに参加しても農業は守られると説得できると思っているのか
どんなに隠そうとしても、人間、ホンネは隠せないものだ。安倍首相が農民をバカにしていることがハッキリ分かった。
一昨日(12日)被災地の宮城県を視察した安倍首相。その表情は、まるでレクリエーションを楽しむ中学生のようだった。
まず、東松島市の航空自衛隊を訪れ、うれしそうに「ブルーインパルス」の操縦席に乗り込み、ポーズ。その足で農家に行って田植えを体験し、ケラケラと笑いながら「私は右に寄りやすい」と冗談を飛ばしていた。たっぷり休日を満喫した首相は、ご機嫌のまま帰京している。
しかし、これほど被災地や農家をバカにした話はないのではないか。よくもまあ、戦闘機に乗ったその足で田植え機を運転できたものだ。「農村の所得を倍増したい」「復興の大きな柱だ」と語っていたが、口先だけなのは明らかだ。
「首相はふざけていますよ。もし、本気で被災地の農家を心配しているなら、1日かけてじっくり農村を回り、農家から話を聞くのが当たり前です。首相の農村視察は、お笑い芸人がテレビの企画で田植えを手伝うのと変わらない。
だいたい、日本の農業を真剣に考えていたら、TPPにも参加しないはずです。嫌らしいのは、田植えのパフォーマンスでもしておけば、農家は喜ぶだろうと、農家をバカにしていることが透けて見えることです」(政治評論家・森田実氏)
もし、本気で被災地に心を寄せているなら、福島原発の地下水を海に流すようなこともさせないはずだ。なのに、ストップもかけない。東北の農民や漁民など、どうでもいいのだろう。
◆株価さえ上げておけばいい
安倍首相が心の底で、農民をバカにし、国民を侮っているのは明らかだ。
連日、EXILEのコンサートだ、南こうせつのリサイタルだ、長嶋茂雄の国民栄誉賞だと、仕事そっちのけで、目立つ場所に顔を出しているのも、国民を侮っている証拠。本来、一国のトップは、国民の支持を得るためにも、真摯な気持ちで政策に全力投球するものだ。
ところが、安倍首相は、支持率をアップさせるには、大衆が喜ぶようなパフォーマンスをしていればいいと国民をなめきっている。
最近の首相は「国民をコントロールするのは簡単」と自信を強めているそうだ。
国会で野党からヤジを飛ばされた時も、わざわざカメラ目線で「国民の皆さん、見ていますか。総理がしゃべっている時に、こんな汚いヤジを飛ばしているんですよ」と、呼びかけている。全国民が自分の支持者だと思っているらしい。
「70%近い支持率をキープしている首相は、株高さえ維持していれば支持率は下がらないと自信を強めています。日本の有権者は、その程度だと確信している。株価アップに必死になっているのもそのためです。もともと、3代目ボンボンの安倍首相は、選挙の苦労をしていないため、有権者を恐れる意識が薄かった。高い支持率がつづいていることで、ますます国民を侮りはじめています」(政界関係者)
被災地の農家も、EXILEも、しょせん安倍首相にとっては、支持率を上げるための道具にすぎないということだ。
◆本気で戦前回帰を狙う狂気
アベノミクスに浮かれている国民は、安倍首相に高い支持率を与えているが、このまま安倍内閣がつづいたらどうなるか、分かっていないのではないか。
安倍首相が狙っているのは、日本を戦前のような“国家主義体制”に変えることだ。この男がヤバイのは、本気で戦前の日本を素晴らしいと信じていることである。過去の植民地支配と侵略を謝罪した〈村山談話〉を、「そのまま継承しているわけではない」と言い放っている。なにを言われようが、日本の侵略戦争を否定し、美化するつもりだ。
アメリカの議会事務局に歴史認識を強く批判されたために、慌てて取り繕っているが、この男の本心は隠せない。立正大教授の金子勝氏(憲法)が言う。
「中国や韓国に批判されても強気だったのに、アメリカに国民の権利を弱めている。戦前のように、有無を言わさず、国家に従わせる体制をつくる狙いは明らかです。恐らく、安倍首相の心のなかには、愚かな大衆は選ばれたエリートに従っていればいいという“愚民思想”があるのでしょう」
◆もはや保守政治家とも呼べない
もし、参院選で自民党を大勝させたら、安倍首相が本性をムキ出しにしてくるのは間違いない。一気呵成に改憲を推し進めてくるはずだ。
国民の多くは、まさかこの時代に国家主義なんて、と思っているかもしれないが甘すぎる。安倍内閣は「消費税還元セール」を禁じるなど、すでに「国家主義」の一端を見せはじめている。
法大教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「国民は安倍首相のことを保守政治家だと思っているようですが、彼は本来の保守政治家とは異質です。保守政治家だと捉えると本質を見誤ると思う。たとえば、原発です。保守政治家だったら、国土を汚す原発には強く反対するはずですが、安倍首相は推進している。TPPにしても同じです。TPPに参加したら、日本の農業だけでなく、農村の共同体や地域の伝統芸能、祭りも消えてしまうでしょう。なぜ、国土と地域社会を崩壊させるようなことを、保守政治家が行うのか。なにより理解できないのは、新自由主義を標榜していることです。国家は国民の面倒を見ない、すべて自己責任という新自由主義は、日本の保守政治とは一番、遠いはず。安倍首相は保守政治家ではなく、ただ単に、中国や韓国に文句を言われたくないとか、敬愛する祖父・岸信介が戦犯扱いされるのは嫌だ、といった程度なのでしょう」
高い支持率に舞い上がり、国民をなめている安倍首相は、参院選の後、やりたい放題にやるつもりだ。株価が高ければそれでいいのか、国民はもう一度、よく考えるべきだ。
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