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2013/5/15 晴耕雨読
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官僚主導から政治主導への転換は米国と官僚との支配関係を断ち切ることを意味した。
だから09年の政権交代に危機感を覚えた米国は、政治主導をとなえた小沢一郎を、司法官僚を使って政治裁判にかけ、鳩山政権を潰したのである。
選挙のある、政治家による政治主導の政治。
これを復活させねばならない。
自公両党は、すでに切っても切れない構造的な関係になっている。
消費税増税にも公明党は賛成している。
公明党が憲法改悪をめぐって自民党から離れて行くこともない、と私は見ている。
それが権力の旨味であり、この旨味をいちど知ったからには、現世利益の公明党が離れて行くことはないだろう。
党勢急落の中、橋下徹は<性>を切り口に夏に向けて走り出した。
忘れられて敗北するよりはスキャンダルでも起こしてライトを浴び続けること。
つまり芸能のノリをそのまま政治の世界に持ち込むわけだ。
彼が分かっていないのは、この手法が、彼の出自への侮蔑と、日本人全体への侮蔑を呼び寄せることだ。
20年の開催を目指す東京五輪招致委員会は、オリンピック開催の経済効果を東京都だけで約1兆6,700億円,全国的には約2兆9,600万円になると公表している。
こんな数字を信用する国民はよほどのお人好しである。
オリンピック招致はそれほど儲かるものではなくなっている。
2004年アテネ五輪開催後に、ギリシャは財政危機となっている。
また、ロンドンオリンピックでは、開催後4年間の経済効果を130億ポンド(約1兆6000億円)と見積もっていたが、開催費用の93億ポンド(約1兆1400億円)の元が取れるのかという話にトーンダウンしている。
猪瀬と違って、他国の立候補都市の首長は賢く、かつ紳士であるので、東京都の放射能汚染などは口にしない。
しかしこのままずるずると最終決定まで行って、東京都が選から漏れると、誰もが放射能汚染との因果関係を考える。
猪瀬にアドバイスするとしたら、むしろ自分から辞退した方が賢明だろう。
日本では、安倍晋三、麻生太郎、菅直人、野田佳彦と暗愚な政治家ばかりがもてはやされる。
利口で、まなじりを決する政治家は、米国と官僚に嫌われるのである。
橋下徹が、今や世界のバカな政治家の代名詞になってきた。
橋下にも総理の可能性があるかもしれない。
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