http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/609.html
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橋下発言のすべてを見聞きしていないので、記事に依拠した感想になるが....
国家が「慰安婦制度」を構築しなければならないほど戦線を拡大させたあげく、300万人を超える同胞の犠牲者を出して敗戦、その結果、6年半以上の占領支配を受けるに至った「アジア太平洋戦争」の総括が何より求められていると思っている。
それを前提に、「謝るところは謝って、いわれなき評価については、言うべきことは言わなきゃいけない」や「敗戦の結果として、侵略だとしっかり受け止めなければいけない」という橋下氏の発言は、安倍首相の言動に比すと、示唆に富んでいると言える。
政府や軍が見えない99%民営の「慰安婦制度」であれば、問題がこれほどこじれることはなかったであろう。
軍規維持や現地治安の面からすぐれていたとも言える官民一体の「慰安婦制度」ゆえに、今なお、日本政府が矢面に立たされているとも言える。
橋下氏の「慰安婦制度は必要だった」の論や気持ちは理解できるが、法的には売春防止法も施行されている現在の日本ということを考えたら、せめて、“必要悪”だとか、“国家の行き過ぎた配慮”といった表現にして欲しかった。
今日の橋下氏の発言のなかで大きく取り上げるべきものは、「敗戦の結果として、侵略だとしっかり受け止めなければいけない」という部分だと思う。
橋下氏は「侵略の定義が学術上ないことは、安倍晋三首相の言われているとおり」と言っているが、侵略の定義は、“武力をもって他国に入り込み、その国の主権をおびやかし、土地や財貨を手に入れる”というレベルで決着は付いている。
ただし、この定義は、事実の説明であり、善悪や罪の有無についての(価値)判断が含まれているわけではない。
単純に侵略が罪悪であり、侵略した国家はその罪を未来永劫背負わなければならないというのなら、世界の多くの国がそのような存在にあると言えるだろう。
問題となるは、ある歴史的“侵略”行動が、歴史学的ないし国政政治学的に、“悪”ないし“処罰対象”と認定できるのかということである。むろん、それはできないと考えている。
一方、学術ではなく、現実の国際政治として、サンフランシスコ講和条約を受け容れた日本の政府は、ある時期“処罰される侵略を行った”と対外的には認めるしかない。
それは、歴史学的真実とか国家の名誉とかの問題ではなく、「敗戦の結果」として政治的に受け容れなければならない問題なのである。
このようなことが理解できず(わかっていながらだろうが)、サ講和条約発効の祝典を初めて開催しながら、日本国民を68年前の世界まで引きずり戻すような言動を繰り返している安倍政権は、百害あって一利なしである。
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維新・橋下共同代表:「慰安婦制度は必要だった」
毎日新聞 2013年05月13日 13時19分(最終更新 05月13日 15時43分)
日本維新の会の橋下徹共同代表は13日、第二次大戦中の従軍慰安婦について、「銃弾が飛び交う中で、精神的にも高ぶっている集団に休息をさせてあげようと思ったら、慰安婦制度が必要なのは誰でも分かる」と述べ、慰安婦制度は必要だったとの認識を示した。
橋下氏は大阪市役所で記者団に、「日本軍だけじゃなくて、いろんな(国の)軍で慰安婦制度を活用していた。韓国とかいろんなところの宣伝の効果があって、(日本が)レイプ国家だと見られてしまっているところが一番問題」と主張。「謝るところは謝って、いわれなき評価については、言うべきことは言わなきゃいけない」と持論を展開した。
日本の植民地支配と侵略を謝罪した村山談話については「侵略の定義が学術上ないことは、安倍晋三首相の言われているとおり」とした上で、「敗戦の結果として、侵略だとしっかり受け止めなければいけない」と話した。【林由紀子】
http://mainichi.jp/select/news/20130513k0000e010170000c.html
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