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未来の党の分党で会見する嘉田知事(左)と小沢一郎氏=昨年12月28日、大津市
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20130512/dms1305121919008-n1.htm
2013.05.12 ZAKZAK
昨年暮れの衆院選に絡む“新党騒動”でミソをつけた嘉田由紀子・滋賀県知事の求心力低下が止まらない。選挙での惨敗がこたえたのか、看板の「卒原発」は“封印”。四面楚歌の県議会では対立する自民党にすり寄り、今年度予算編成で「道路」「河川」といったコンクリ・インフラの整備で増額を決めた。環境派・リベラルの旗手ともてはやされたかつての存在感はなく、今年夏の参院選、来年夏の知事選が迫る中、進退に関する憶測も飛び交う。
嘉田氏は昨年の衆院選の直前、小沢一郎氏(現・生活の党代表)と共闘して日本未来の党を旗揚げし、代表に就いた。このことで県議会や支持者から激しい反発を受け、「絶大」とされた県内基盤が大きく揺らいだ。県議会からは、国政政党代表と知事職の兼務解消を求める決議を突きつけられ、今年1月4日、結党から約40日で代表辞任に追い込まれた。
一連の新党騒動が県政に落とした影は大きく、今年度の当初予算編成をめぐり、県議会で過半数を占める自民会派が態度を硬化。嘉田氏は対立を避け、河川整備や道路改修、交番や駐在所の建て替えなど自民が求める項目を次々と増額した。
こうして苦労してこぎつけた予算編成だが、評判はいまひとつだ。編成当時の佐野高典・県議会議長は「紋切り型で嘉田カラーが出ていない。新党立ち上げで予算編成に早くから携わっていなかったからか、何がしたいのかわからない」と指摘。支持者からも「嘉田氏の持ち味である環境面でのアピールが少ない。持論の『卒原発』はどうなったのか」と失望の声が聞かれた。
予算案を審議した県議会で嘉田氏は低姿勢を貫き、政治姿勢を問う質問には県政重視の姿勢を強調するなど、事態の打開を模索している。
分党し、政治団体となった未来の党。嘉田氏はその政策アドバイザーを務めるが、「未来には知事として現場の声を届けたい。その上で団体内で議論を尽くし政策を決定してもらうと考えている」とし、距離を置く意向を示している。
ある政党関係者は「新党騒動の影響はまだしばらく尾を引きそうだ。嘉田氏のイメージが悪化して県民人気が大きく低下しており、厳しい県政運営は続くだろう」とみる。
嘉田氏は今年4月、支援母体だった地域政党「対話でつなごう滋賀の会」(対話の会)の相談役も外された。対話の会としては、新党騒動をめぐる混乱の責任をとった形だ。
同会には小沢氏の政治手法を嫌う“小沢アレルギー”があり、未来結成以降、退会者が続出していた。このため衆院選で自主投票を決めるなど、未来と距離を置いたが、衆院選後も会員から厳しい声が相次いだため、ついに「親離れ」を決意した。
対話の会の清水鉄次代表は「県民のための地域政党でありたいと、原点に返ることにした。われわれも生き残るためには独自性が必要ではないかと思った」と述べる。
一方、嘉田氏は「(相談役としては)実質は何もやっていない。自分としては、国政に対してはより独立的に動けるようになる。本来の姿に戻ったと思う」と話した。これが何を意味するのか。
嘉田氏の国政再進出を取り沙汰する声は今も多い。衆院選に未来から出馬し、落選した元衆院議員は「嘉田氏はまた動き出すのでは」と、参院選出馬の可能性を指摘する。嘉田氏は衆院選後にインターネット交流サイト「フェイスブック」を始めたが、このこともインターネット選挙解禁に向けた動きとみる向きがある。
当の嘉田氏は2月、報道陣とのやり取りの中で参院選出馬を否定し、来夏までの知事の任期をまっとうする考えを強調した。しかし、昨年の衆院選での唐突な新党結成−国政参加という前例があるだけに、関係者は気をもむ。
3期目の知事選への態度も明確にしておらず、周辺からは「新党騒動以降、嘉田氏は県政への意欲が以前より薄らいでいるようにみえる」との声も出ている。
自民党関係者は「いまは県内地盤を固め直すのが先決との判断があるのだろう。しかし、参院選前の動きには注視する必要がある」といい、求心力が落ちたとはいえ、その動向からは目が離せないところだ。(藤原直樹)
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