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2013/5/11 日刊ゲンダイ :「日々担々」資料ブログ
毎朝通勤電車は超満員、サラリー族は500円の昼めしに耐え、仕事にこき使われ虐待され、親殺し子殺しが頻発している
やっぱり「おかしいヤツ」と思われていた。安倍首相が世界からどう見られているのか。よく分かったのが、米議会の報告書だ。
米議会調査局が提出した5月1日付の報告書では、安倍は「強硬な国粋主義者」として知られ、「地域の国際関係を混乱させ、米国の国益を害する恐れがあるとの懸念を生じさせた」と書かれた。
これに先立って、ワシントン・ポスト紙は社説で「(安倍は)歴史を直視していない」「自己破壊的」と断じているし、ウォールストリート・ジャーナル紙も「安倍首相の恥知らず発言で、外国の友人をひとりもつくれなくなる」と書いた。
英フィナンシャルタイムズ紙も、「右翼的な世界観が近隣諸国との関係を複雑にする」とケチョンケチョンだ。
◆救いがたいカン違いと危うい高揚
世界中が出戻りのナショナリストを“奇異”の目で見ているのだが、当の本人は、国内では「大宰相」気取りなのだからマイってしまう。
言うまでもなく、安倍は一度は政権を放り投げた身だし、今のところ株高以外に成果がない。それだって、欧州危機が一段落して世界中が株高基調に転じたからで、タイミングが良かっただけの話だ。偶然の産物なのに、安倍は大威張りで「自分のおかげで日本が明るくなった」と自画自賛する。
国会での答弁中に野党から野次られると、突然カメラ目線で「国民の皆さん、見てますか。総理がしゃべっている間にこんな汚い野次を飛ばしてるんですよ。いいんですか」などと言う。まるで全国民が自分を応援しているとでも思っているんじゃないか。
世界中から変人扱いなのに、高支持率に浮かれ、TVに出まくり、芸能人とたわむれ、健康アピールなのか、連日のように豪華な夕食を食らって、ヒマさえあればゴルフ三昧。この倨(きよ)傲(ごう)には呆れるのだ。
政治評論家の野上忠興氏は「安倍首相の過剰な自己アピールはコンプレックスを隠すための虚栄です。だから派手なパフォーマンスに走るのでしょうが、滑稽です」と指摘した。確かに、国民栄誉賞表彰式のハシャギ方、ハイテンションは“危うさ”すら感じるほどだった。
鹿児島大教授の木村朗氏(平和学・国際関係論)もこう言う。
「アベノミクスが評価されて高揚しているのかもしれませんが、主権回復の日の式典で『天皇陛下万歳!』とやったり、このところのパフォーマンスは度が過ぎます。こういう不見識を正すべきメディアが、こぞって安倍政権の応援団になって持ち上げているから、ますます勘違いするのです」
なぜ日本国民は、こんな危険で幼稚な人物に高い支持率を与えているのか。おそらく、世界は目を白黒させている。無批判のメディアにも、変人首相を受け入れ、支持している国民にも驚いている。世界中から冷笑、しのび笑いが聞こえてくるようだ。
◆人をダマしても自分さえ稼げばいいという醜怪な国
首相が浮かれ、はしゃいでいる間に、この国はどうなっているのか。
株高で潤うのは大企業と資産家だけ、サラリーマンの賃金は上がらない。それどころか、ユニクロの柳井社長は「世界同一賃金」なんて言い出し、政府の産業競争力会議では首切り法案が話し合われている。サラリーマンは今後、ますます虐げられる運命だ。
毎朝の通勤ラッシュ地獄に耐え、サービス残業は当たり前で、ランチ代も500円が限度。そんな生活から一生抜け出せないのかと絶望的な気分になってくる。この20年間でサラリーマンの年収は約100万円も減った。その一方で、経営者は何億円という報酬を懐に入れる。格差の拡大は固定化し、新自由主義者がそろった安倍政権は、それをさらに拡大させようとしているのである。
「経済人は目先のカネ勘定しか考えていないし、メディアは権力者にぶら下がって甘い汁を吸うだけ。今は、みんなが自分さえ良ければいいという発想になってしまいました。お年寄りをダマすオレオレ詐欺の横行なんて、その典型です。こういう考え方は、日本古来のものではない。中曽根元首相や小泉・竹中コンビに代表される自民党政権がアメリカから輸入し、国民に植えつけたのです。競争を煽(あお)り、“稼ぐが勝ち”で格差の拡大を助長してきた。日本人の美徳はすっかり失われ、マジメな正直者がバカを見る社会になってしまいました」(政治評論家・森田実氏)
こんな国のどこが「美しい国」なのか。腐臭が漂う醜悪な国だ。
それなのに、何を勘違いしたか、安倍ひとりが「美しい国」「強い日本」と騒いでいる。
「安倍首相が言う美しい国とは、集団的自衛権の行使に法的根拠を与え、『天皇陛下万歳』で戦争ができる国なのでしょう。国民が国家のために尽くす国です。9日に衆院を通過したマイナンバー法案も国民監視に使われるのだろうし、まるで戦前に逆戻りで、恐ろしくなってきます」(木村朗氏=前出)
◆安倍が文化を輸出するというお笑い
こういう政治家が、成長戦略だとか言っているのも、おぞましい話だ。
成長戦略なんて民間が考えること。ビジネスセンスのない政治家なんかスッ込んでいて欲しい。
しかし、日本では、世界から鼻つまみ者の極右政治家が「クールジャパン」などと言うのだ。日本文化を輸出して、成長戦略の柱にする腹づもりだ。バカも休み休み言え、ではないか。日本のアニメやポップカルチャーが世界で注目を集めているのは事実だが、官製のクールジャパンなんて笑い話だ。まして、安倍が語る文化ほど怪しげで、いかがわしいものはないのである。
「政治家連中がシャシャリ出てくると、途端にキナ臭くなって鼻白みますね。その一方で、安倍政権は原発輸出にもシャカリキです。安倍首相は連休中にトルコとUAE、麻生副総理はインドとスリランカ、甘利経済再生相はベトナムに行きましたが、すべて原発の売り込み行脚です。国内でこれだけの大事故を起こし、何十万人、何百万人の国民に影響が出ているのに、反省ゼロで原発推進が復活する。あまりに厚顔無恥な行為です」(森田実氏=前出)
日本文化の本質は、廉恥心と謙虚さだ。自己アピールしか能がない安倍には、死んでも理解できないだろう。そういう政治家が、日本文化と原発の輸出に邁進している。
世界中が驚き、呆れるのも無理はない。
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