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Brainwash Justified Propaganda [独りファシズム]
Author:Yukino 2013/05/10
http://alisonn.blog106.fc2.com/blog-entry-427.html
<引用開始>
この国の錯乱とは、立法権が他国へ譲渡されていることに起因するのだろう。
ACTA批准、TPP加盟、原発推進、消費税率引上、社会・教育・福祉・年金などの全面的な削減、資本規制撤廃(外資による日本企業買収)、労働者の非正規化など、これらは国家の最高議会で成立したものではなく、その原型は「対日改革要望書」、「日米経済調和対話」、あるいは「日本経団連政党評価表」のアジェンダ(要求項目)として記されていたのであり、つまり主要な国内法は外国人投資家によって起草されているのであり、CSISやヘリテージ財団など米国のシンクタンクによって策定されているわけだ。
圧倒的マネーを武力とする対日戦略は、橋本政権下の「金融ビッグバン」において先鋭化したのだが、山一證券が資本規制解除による過激な空売りによって廃業となり、8兆円もの公的資金を投じられた長銀が、僅か10億円でリップルウッドに売却され、さらにGEが東邦生命を取得、AIGが千代田生命を取得するなど、90年代後半には金融・保険分野における侵食が加速し、あらたな構造の再編成が引き起こされている。
2001年に発足した小泉政権は、時価会計制度を強行し、1万4千円台であった東証株価を7千円台まで下落させた後、主要企業の過半数株式を外資に取得させ、つまり経済市場におけるイニシアティブをグローバル資本に譲渡したわけだ。
アベノミクスなどと浮かれているが、自国通貨を希釈して株高を引き起こし、株式を底値で取得していた外国人投資家に莫大な売買益を提供しているだけであり、どれほど馬鹿げたことなのか、もはや説明するまでもないだろう。
繰り返すが、時価会計制度とは、企業資産を取得原価ではなく期末時点の時価で算定するシステムであり、デフレ環境においては資産劣化によってバランスシート(決算書)が暗転し、これにより大量の株式が一斉売りとなるという破滅をもたらすのだが、政権は同期して35兆円もの為替介入を行い、すなわち東証株の買い取り資金を、国家資源から米国系ファンドへ拠出していたわけだ。
さらに小泉政権は外資比率50%を超える企業による献金を解禁するのだが、つまり彼らは「金銭の代価として、外国人投資家に有利な制度を法案化する行為」を合法化し、政策そのものを市場取引するというビジネスモデルを構築したのであり、売国によって金を稼ぐという背徳を公然化したのだが、この国は絶望的に民度が低劣であり、これらの情報群をいまだ意味化することすらできない。
あいかわらず自称愛国者は「小泉さん」なのだが、連中の知性はこの程度の理解を忌避するほどに狭隘なのであり、むしろ単純な世界観と強権者への従属を好むという彼らの性向は、メディア装置型政党による蒙昧主義と親和性が高いのだと思う。
安部内閣においては市場原理主義の第三世代改革が推進されているのだが、その中核がTPPによる自由貿易であり、あらゆる参入障壁の撤廃であり、インフラストラクチャの全面的な民営化という新たな次元展開であり、つまるところ本質とは「勝者総取り」というイデオロギーの純粋な表明に他ならない。
繰り返すが、この国において政治者は、外国資本が要求する制度改革の達成度によってインセンティブ(成果報酬)を授与されるシステムであり、つまり全ての法案は国民の福祉や利益ではなく、資本利潤の最大化を目的として制度化されると捉えなくてはならない。
売国者は水道事業の民営化すら付託されているのだが、それによりフィリピンやボリビアでは料金が5倍にまで引き上げられ、アフリカ諸国では上水道から締め出された市民が河川水の飲料を強いられ、コレラ、赤痢が蔓延した挙句、数千人が死亡する事態となっている。
代替のない水道は独占事業であり、しかも競争原理に晒されることがない必需品であるのだから、民営化による暴騰は必死であり、「市場が完全なものに近づくほど、市場の力は暴力性を帯びる」という法則が発動するわけだ。いずれにしろIMFの債務国でないにも関わらず、この時代に自国の水資源を他国へ譲渡するのは日本国だけであり、それはすなわちコンプラドール(売国)市場が過熱している証左なのだろう。
原子炉事故によって東北・関東圏の水源が絶望的に汚染される最中に、残された水源が外国資本に譲渡され、爆発的な疾患が予示されながら、彼らの教唆によってガン保険すら縮減されるのだから、我々の人権原理が「地球的ハイパークラス」というエリートよって解体されていると考えるべきだ。
あらためてイラクと日本国においては、同期してグローバリストによる侵略が進行しているのだが、前者においては2500万人国民を制圧するにあたり、3万発もの爆撃弾と、2万もの精密誘導ミサイルを要したのとは対照的に、後者においては1億2000万人を制圧するにあたり、報道とバラエティ番組というコンテンツ群によって達成されたと言えるだろう。
つまり、モボクラシー(衆愚主義)を原理とする壮大なプロジェクトが結実したのであり、周到に精神を空洞化された我々は、太平洋戦争をしのぐ災禍と犠牲をもってそれに気付くのだろうけども、その時には再生すら叶わないのであり、あまりにも全てが手遅れなのかもしれない。
<Picture>
SLAUGHTERHOUSE <グローバル資本は国家と人間を解体する>に多くのダウンロードを頂き、あらためてお礼を申し上げます。
あたかも憑依されたかのように、19万文字に迫る論文を書き綴った没入の根源とは、論理体系やアカデミズムなどではなく、ましてやイデオロギー的情熱でもなく、ある種の初期衝動であるのだと思います。
日本民族という「群れ」であるこの体系には、超国家企業という「外敵」が迫っているのですが、草食動物のコロニーに捕食動物が侵入した際、それを最初に感知した一頭が、咆哮して危険を全体に伝えるかのように、情報発信(警報行動)は自由意志であると同時に、社会動物のDNAに刻まれたプログラムの発現なのかもしれません。
しかしながら、戦慄すべきは脅威よりむしろ脅威を感知するという野生本能が、執拗なAnti-intellectualism(反知識主義)によって磨耗し、文字通りSLAUGHTERHOUSE(屠殺場)に搬送された家禽動物が、自身を切り刻まれる瞬間まで状況理解ができないという、つまり生物種としての退行性なのであり、すなわち我々の知的機能が、論理領域だけでなくノンバーバル(非言語的)な直感の領域まで、劣化せしめられていることに他なりません。
コンテンツは決して心地よいものではなく、むしろ現実認識との間に著しく齟齬を生じさせ、激しく不協和音をかき鳴らすのですが、それはおそらく「プラトン洞窟」から脱出した「生まれながらの奴隷」が、初めて目にする太陽光に眩暈を覚えつつ、実存であると信じて疑うことのなかった「壁面に投射された影絵」が幻想であると知り、外部世界の圧倒的本質に対峙するという寓話のとおり、一過的な不快は、覚醒(さとり)へ到達するために避けられないプロセスであると考えます。
あらためて我々はデカルトの言葉どおり、「信じて疑わないものを疑うことから始めなくてはならない」のであり、メディアの言説を疑う以上に、自身の認識を疑わなくてはならないのであり、認知的枠組みをリノベイティブ(常に改修可能)に保ちながら、社会現象や経済現象の背後にある殺意を洞察しなければなりません。
情報はいつの時代においてもマネーと同義であり、普遍的に絶対の価値性を孕むのですが、この時代におけるリテラシー(情報の読力)はむしろ生存率とパラレルなのであり、ゆえに本書は汎用的なソリューション(解決策)やオルタナティブ(代替思想)を説くことよりも、膨大な思考材料の提供を目的としています。
完全な独り作業の編集により、また電子書籍というフォーマットのため、いくぶん読みづらい点もあるかと存じますが、おそらく最高レベルの社会科学書が上梓できたと確信しております。ぜひ一度、ご覧下さいませ。
<引用終了>
[コメント]:上記考察は多くのコンテンツを含み、その何れもが現状認識のための重要なアジェンダ(項目)を析出して余りあるように思います。斯かる認識を経たときに如何なる展望が拓かれ得るのか、しかしながら筆者も指摘しているように事態は全く予断を許さないところまでに到っているのかも知れません。
それでもなお、我々は幾分かのもどかしさを携えながら、筆者も後半の部分で触れられているように、洞窟の壁面に映し出された影に潜む虚実を穿ち、そこから醸し出されている現実と対峙することから始めなければならないのだと考える次第です。
Auf Wiedersehen.
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