http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/481.html
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日本の政府や国会議員や大騒ぎしている「人民日報:馬関条約と釣魚島問題を論じる」
http://j.people.com.cn/94474/8237288.html・・・その論旨は以下の通り;
➊明時代の日本国への宣諭使や、清時代の巡台御史の政府記録から、「琉球は独立国」であり、黒潮本流で琉球から遮られた「釣魚は福建省管轄の台湾の一部」であったが、「1879年の琉球処分で琉球が、1895年馬関条約(日清戦争終結の下関条約)で釣魚を含む台湾が日本に奪い去られた」
➋「しかし、1941年に中国政府は対日宣戦し、馬関条約を破棄し、1945年に日本はカイロ宣言とポツダム宣言の日本の戦後処理に関する規定を受諾した」
➌ポツダム宣言の第8条は日本領の規定であり「カイロ宣言の条項(近代の戦争で日本が奪い取った領土の返還)は履行されるべき。又日本国の主権は本州、北海道、九州及び四国ならびに吾等の決定する諸小島に限られなければならない」と明記されている。
➍「これらの規定に基づき、台湾及びその附属諸島、澎湖諸島が中国に復帰するのみならず、歴史上懸案のまま未解決だった琉球問題も再議できる時が到来したのである」人民日報
※この論文は釣魚(尖閣)主権を決める権利は日本にはなく、連合国(国連常任理事国)にのみ決定権があると主張。日本政府が釣魚を軍事的に実効支配するなら、中国には琉球列島そのものにすら主権問題を連合国に提起する権利があることを日本政府は認識すべきだ、となります。
従って、この論文は日本政府向けというよりも米国政府に向けた問題提起と言うべきでしょう。日本の内閣や国会が騒ごうと無関係で、騒ぐ権利もなく、日本と軍事演習を繰り返す米軍に対する警告でもあります。
その意味で、米国務省の見解『沖縄の「日本の主権は承認している」。ただし尖閣諸島の主権問題については、立場を取らない=人民日報の論文受け−米』は正解に近い。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051000087
ただし、沖縄返還時に、中国と台湾からの抗議を無視して、釣魚(尖閣)施政権のみを日本に委譲した米国の誤りを中国は糾弾しており、その問題から米国は逃げています。
(補足)ポツダム宣言第8項の冒頭にある「カイロ宣言の履行」に対して無効論を唱える日本学者がいますが、ポツダム宣言を無条件に受諾する降伏文書に調印した日本にはそのような議論をする権利すらありません。
(参考)
「沖縄領有権示唆、中国に抗議=政府」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013050900358
「中国政府、日本の抗議を拒否=人民日報の沖縄主権論文」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_date2&k=2013050900733
「人民日報論文「極めて筋違い」=山本沖縄相」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013051000278
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- 釣魚島の“施政権”ではなく、“主権”の問題であることを米国に分からせる(香港紙・文匯報) SukiyakiSong 2013/5/10 17:05:31
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