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TPPに加盟したら、日本でもこんな事態になる→スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/476.html
投稿者 taked4700 日時 2013 年 5 月 10 日 14:10:41: 9XFNe/BiX575U
 

http://blog.livedoor.jp/ginzanico/archives/6651703.html
October 03, 2012
TPPに加盟したら、日本でもこんな事態になる→スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影

日経産業新聞より→スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影

日経電子版はこちら↓
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2101W_R20C12A9XX1000/


スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影
2012/10/1 12:00

 除草剤を使っても枯れない「スーパー雑草」が米国やカナダの農地で勢力を拡大している。遺伝子組み換え作物の普及によって一つの除草剤を大量に使い続けた結果、突然変異で耐性を持つようになった。収量が減るなど深刻な影響が出た農家もある。今後被害が世界に広がる可能性が高く、各国の農業関係者は米国の対策を注視している。

■除草剤、1種集中使用で耐性

 スーパー雑草はかつては各地に点在する程度だったが、今では推定1400万エーカー(560万ヘクタール)と、日本の国土の6分の1に相当する面積に広がった。米国の全耕作面積では5%以下だが、2007年以降で5倍に拡大したという。2メートル近くに成長するものもあり、コンバインの刃が折れるなどの被害も出ている。

----------

つまり、こういうことだ。

アメリカの大手種苗メーカーのモンサント社は、自社が販売している除草剤に耐えるように遺伝子を組み換えたトウモロコシやダイズといった作物を開発。90年代後半から本格的に商業栽培が始まった。

こうした遺伝子組み換え作物は、手間を省くことで生産コストを下げて、アメリカの農業の競争力アップに一応は貢献した。

しかし、自然界は人間の人智に及ばないことをたびたび示す。

今回のスーパー雑草もそうだ。

雑草の生命力は、人間の浅はかな想像をらくらくと超え、1種類の除草剤(つまりはモンサント社製)を使い続けることに耐性を示し始めた。それは突然変異により、自己(雑草)を守ろうという自然界の原理の顕れであった。黄色ブドウ球菌の中に、抗生物質に対して耐性を持つものが顕れたのと同じである。

これが、遺伝子組み換え作物の栽培が盛んなエリアにスーパー雑草が多い理由だ。

この現状に対し、モンサント社やデュポン社、ダウケミカル社などは、複数の除草剤を使うように推奨している。そして、さらに、複数の除草剤でも枯れない遺伝子組み換え作物を開発し、スーパー雑草を抑え込もうとしている。

スーパー雑草の出現に懲りずに、さらなる強力な遺伝子組み換え作物を開発する理由、それは、遺伝子組み換え作物の種子の利益率が高いからだ。

たとえば、遺伝子組み換え作物は、自家受粉出来ないように変異させられているものが多く、農家は毎年種子をメーカーから購入せねばならない。その上、価格には特許使用料が上乗せされ、以前の価格(非遺伝子組み換え作物)に比べ、5倍以上とも言われている。

さらに、遺伝子組み換え作物を取り入れて栽培しているインドやブラジル、アルゼンチンなどでは、スーパー雑草以外にも様々な問題が出てきている。

それぞれに関しては、下記ブログ記事が秀逸なので、リンクを張る。

印鑰智哉:モンサント、ブラジルの遺伝子組み換え大豆「開国」の手口
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/01/post_722.html

遺伝子組換え作物で、飢餓が増えている 安濃一樹
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/Q_A/idennsi/hatake_0512_idennsi.htm


また、日本においても、既に茨城県で遺伝子組み換え作物の試験栽培がされている。

http://www.monsanto.co.jp/monsanto/monsanto.html


詳細は、田中龍作さんの記事を。

【Occupy モンサント】 遺伝子組み換え作物 すでに茨城で栽培
http://tanakaryusaku.jp/2012/03/0003898
(ルナ・オーガニックの安田美絵氏によれば、アメリカやカナダでは、同社の花粉を受粉した近隣の農家が訴えられたケースが何百件とある。破産した農家も多い。)

なお、TPPの脅威はこれに留まらない。TPPは、簡単にいえば、国家の枠組みを解体し、アメリカへの資金融通ルートを作るようなものである。

21世紀における、目に見えない植民地政策、と言っても過言ではない。

ラチェット規定、ISD条項など恐ろしい毒が含まれている。

■ラチェット規定 とは
現状の自由化よりも後退を許さないという規定。
締約国が、後で何らかの事情により、市場開放をし過ぎたと思っても、規制を強化することが許されないこと。加えて、アメリカと条約締結後、第3の国と同じ分野で別条約を締結し、その条件が対アメリカよりもその第3の国が有利な場合は、無条件でアメリカにもそれを適用すること。

たとえば、アメリカの製薬を国内で販売し、その後健康被害が分かったので、それを国が規制をしようとしても、ひょっとしたら、それが出来ない可能性がある、ということである。

第3の国と特別にある分野においての関税を撤廃した場合、アメリカに対しても無条件で適用するということである。

■ISD条項 とは
ある国家が自国の公共も利益のために制定した政策によって、海外の投資家が不利益を被った場合には、世界銀行傘下の「国際投資紛争解決センター」という第三者機関に訴えることができる制度。

だた、この「国際投資紛争解決センター」、中身がほぼアメリカ政府、と言えるくらい職員の大半はアメリカ人である。

実際にこのような例がある。

>カナダでは、ある神経性物質の燃料への使用を禁止していた。同様の規制は、ヨーロッパや米国のほとんどの州にある。ところが、米国のある燃料企業が、この規制で不利益を被ったとして、ISD条項に基づいてカナダ政府を訴えた。そして審査の結果、カナダ政府は敗訴し、巨額の賠償金を支払った上、この規制を撤廃せざるを得なくなった。

>ある米国の廃棄物処理業者が、カナダで処理をした廃棄物(PCB)を米国国内に輸送してリサイクルする計画を立てたところ、カナダ政府は環境上の理由から米国への廃棄物の輸出を一定期間禁止した。これに対し、米国の廃棄物処理業者はISD条項に従ってカナダ政府を提訴し、カナダ政府は823万ドルの賠償を支払わなければならなくなった。

>メキシコでは、地方自治体がある米国企業による有害物質の埋め立て計画の危険性を考慮して、その許可を取り消した。すると、この米国企業はメキシコ政府を訴え、1670万ドルの賠償金を獲得することに成功したのである。

>米韓FTAの場合には、このISD条項は韓国にだけ適用されるのである。つまり、アメリカ企業が韓国国内のとある市場を独占し韓国企業を不当に排除しても、韓国は訴え出ることすら許されない。

日本は、TPP参加に先駆けて、アメリカとカナダからの牛肉輸入規制の緩和することを意思表示してしまった。これはBSE騒動の際に、アメリカ・カナダの牛肉のトレーサビリティが確立されていなかったため、日本国民の健康被害防止の目的で、月齢「20カ月以下」のものを輸入規制していたにもかかわらず、これを「30カ月以下」に引き下げることを検討しているのだ。

これに関しては、さらに下記記事を参照すること、強くお勧めする。

アメリカ産牛肉輸入規制緩和の危険性 問題はBSEではない
http://seetell.jp/22188

TPPは、今以上に国を破壊する条約である。
 

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コメント
 
01. 日高見連邦共和国 2013年5月10日 14:20:14 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A

まずさあ、狂牛病の“危険部位混入問題”はどうケリついたのさ?

アメリカの婆あの“ブレーククレーム問題(冤罪)”であんだけ日本の自動車会社をぶっ叩いておいて。
んで、知らぬ間に『出荷可能年齢の引き下げ』と来たもんだ!!
自分の都合の悪い話題には“頬か被り”かよ、アメリカさんよ〜〜〜

“食の安全の保障”以前の、人間・社会としても“モラル”のお話しだ。
何を“信じよ”というんだい、アメリカの自由主義経済の!?


02. 日高見連邦共和国 2013年5月10日 14:21:28 : ZtjAE5Qu8buIw : Ihir5pcR5A

01です。誤記訂正

×(誤): アメリカの婆あの“ブレーククレーム問題(冤罪)”であんだけ日本の自動車会社をぶっ叩いておいて。

○(正): 
アメリカの婆あの“ブレーキクレーム問題(冤罪)”であんだけ日本の自動車会社をぶっ叩いておいて。


03. taked4700 2013年5月10日 14:34:49 : 9XFNe/BiX575U : lL965uNJuw
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/01/post_722.html

印鑰智哉:モンサント、ブラジルの遺伝子組み換え大豆「開国」の手口

ブラジルがいかに遺伝子組み換え大豆栽培の「開国」を迫られたか、そのプロセスを今ここでまとめておきたいと思う。

それは、WikiLeaksが暴露した米国政府へのEUへの恫喝よりもおぞましいやり方と言わざるをえない。交渉での威嚇というレベルどころか一国の法律も主権も無視した非合法手段を使ったものだからだ。しかし、違法な手段で開国させてしまったからといって、ブラジルの民衆はおめおめとそれを受け入れたわけではない。さまざまなレベルで闘いが繰り広げられた。そして今なお闘っている。ただし、その犠牲はあまりに大きいものであるが。

EUそしてブラジルでの遺伝子組み換え技術に対する抵抗を見る時、今の日本の民主党政権の遺伝子組み換え大豆栽培の承認に向けた動きを見せていることがいかにも異様に見えてくる。

このまとめが日本の遺伝子組み換え技術に対して取るべき選択について考える一つの材料となれば幸いである[注1]。

* * * * *
世界最大の非遺伝子組み換え大豆の輸出国が狙われたー非合法活動で強引に既成事実化

ブラジルはかつて世界最大の非遺伝子組み換え大豆の輸出国だった。遺伝子組み換え大豆の耕作は禁止されていた。しかし、現在ブラジルでは75%ほどの大豆が遺伝子組み換えとなってしまった。

遺伝子組み換え大豆の栽培はルラ前大統領の前のフェルナンド・エンヒキ・カルドーゾ(FHC)政権時代の1998年にアルゼンチンから遺伝子組み換え大豆の種子が国境沿いのマトグロッソドスル州に非合法に持ち込まれることで始まった。

持ち込まれた遺伝子組み換え大豆はいわば密輸品であり、FHC政権は持ち込まれた大豆を即時に処分し、持ち込んだ関係者の処罰をする義務があるにも関わらず、実際には遺伝子組み換え大豆の耕作実態をつかむ調査すら十分には行わなかった。そのためにどれだけ広範囲に遺伝子組み換え大豆が持ち込まれたのか正確につかむことができない。

この事態を理解するにはブラジルの地方の政治状況を知る必要があるだろう。ブラジルでは軍事独裁政権との闘いの中で民主化運動が大きく成長し、その中心にあった労働者党のルラ大統領が選挙で選ばれるまでに至っている。しかし、その一方で、農地はごく一部の大土地所有者に握られ、極端な富の偏在がまだ残っている。地方では大土地所有者の力は強く、マトグロッソドスル州では特にその傾向が強い。行政の力は時に弱く、地方の権力者の協力を得てしまえば、非合法行為もなかなか処罰されない傾向がある。

こうして大土地所有者への密輸という方法を通じて、モンサントはブラジルを遺伝子組み換え大豆生産国に強引に変えて、それを既成事実化してしまったのだ。

政治をめぐる攻防ー憲法を無視する法案

同時にモンサントが試みたのは強力なロビー活動を通じての法律の変更だ。1998年、モンサントは除草剤Roundupに耐性のある種子Roundup Ready大豆のバイオ食料国家技術委員会(CTNBio) による承認を勝ち取った。

しかし、これに対して、GreenpeaceブラジルとInstituto de Defesa do Consumidor (消費者保護協会、IDEC)はモンサントとブラジル政府を相手に訴訟を起こし、この承認の取り消しを求めた。この訴訟はGreenpeaceらの側の勝利となり、1998年から2003年まで、遺伝子組み換え大豆の栽培はモラトリアム(停止処分)となった。

2002年、大統領選挙で労働者党のルラは「環境と生活の質」をテーマに掲げ、非合法の遺伝子組み換え大豆の耕作の停止を公約した。大統領選でのルラの勝利で、環境問題、農業問題に取り組む広範な人びとから、遺伝子組み換え作物の栽培禁止の継続の期待が高まった。しかし、議会で影響力を強く持つ大土地所有者、アグリビジネスの利益代表者に対して、ルラ政権は妥協を重ねた。

2003年、政権が発足すると、ルラは遺伝子組み換え促進派を農務省大臣に据える一方、環境大臣には遺伝子組み換え技術に対して予防原則の適用の立場から反対するマリナ・シウバを起用した(後に大臣を辞任、緑の党の候補として2010年大統領選挙で善戦する)。

大統領に就任するやいなやルラは難問に直面する。すでに非合法に植えられていた大豆の収穫期が迫っており、モンサント、リオグランジドスル州政府、非合法に大豆を植えた大土地所有者からその収穫される大豆を承認するように大きな圧力を受けたからだ。

その結果、ルラ大統領は2003年3月に人や家畜への遺伝子組み換え大豆の 2004年1月までの利用を承認する暫定措置令を出した。これはルラの選挙公約に反したものだった。この暫定措置令は連邦地方裁判所の決定を無視し、この種の決定には環境影響調査が必要とする憲法に反するものだった。

この暫定措置令に対しては、遺伝子組み換え大豆に反対する大多数の農民、消費者、社会運動や環境保護運動から大きな反対が起こり、80の団体が反対する声明を出したが、政府はこれを無視した。

2番目の暫定措置令は2003年9月に出され、これは2003/2004の収穫に遺伝子組み換え大豆を承認するものだったが、この承認は遺伝子組み換え大豆の種子をすでに確保していた農家に対してのみ適用されるもので、2004年2月初めまでに8万1612農家が申請を行った。これに対して公共省が連邦最高裁判所にこの遺伝子組み換え大豆の承認は憲法違反であるという訴えを起こしている。しかし裁判所は未だ何も応えていない(2005年4月時点)

遺伝子組み換え大豆を連邦政府が承認する決定を行った後、ブラジルで2番目の大豆生産量を誇るパラナ州政府が、遺伝子組み換え大豆の州内栽培、輸送、船積みを禁止する法律を制定した(パラナ州はリオグランジドスル州に近隣州)。それに対して、リオグランジドスル州政府は最高裁に、パラナ州政府を訴え、パラナ州政府の遺伝子組み換えを禁止する権限は否定されてしまった。

一国の主権が、憲法が骨抜きに

モンサントのまったくの非合法な行為がブラジルの地方寡占勢力と結びつくことで、なし崩し的に承認され、その後のバイオセキュリティ法の成立過程で憲法が次々に骨抜きになっていく様がはっきり見える。

2004 年2月、バイオセキュリティ法案が下院で承認された。この法案はバイオ食料国家技術委員会のみが遺伝子組み換え作物の実験農場での評価をするというものだが、この時点ではバイオ食料国家技術委員会だけでなく、関係省庁も審議会とは別途、評価を行うことになっており、モンサントの遺伝子組み換え大豆は 2005年末までの耕作と期限付きで使用が許された。

8ヶ月後、法案がさらに改訂される。今度はバイオ食料国家技術委員会は遺伝子組み換え作物利用承認の唯一の機関となり、関係省庁の権限は削除された。憲法に規定された環境許可に関してはまたしても無視された。

2005 年3月、ルラ大統領が署名し、成立したバイオセキュリティ法では、遺伝子組み換え作物を栽培したり、商業化したい企業は、バイオ食料国家技術委員会に請求を出せばよく、委員会が承認の評価をすればバイオ食料国家審議会が最終判断を行うというものとなり、最終的に憲法で規定された環境や人間の健康に与える影響調査の義務も不要とされてしまった。この法の下では保健省と環境省は以前持っていた遺伝子組み換え種の自由化に対してそれぞれの領域で調査を行い、影響を評価する権限も失われた。

ブラジル社会の反応とブラジルにおける遺伝子組み換え食品表示規定

2003年12月の調査によるとブラジル社会は92%が遺伝子組み換え食品の表示は必要と考え、74%は遺伝子組み換え食品を食べたくないと考え、73%が遺伝子組み換え作物の自由化に反対であるとなっており、遺伝子組み換え技術に対しては強い反対がある。

遺伝子組み換え問題は98年以来、ブラジル社会での大きな論争点であり、前述の通り、大統領選での大きな争点にもなった。遺伝子組み換え大豆のモノカルチャーの拡大は環境問題のみではなく、農地改革や地方の人権問題にも密接に関わるため、広範な社会運動団体やNGOが取り組んでいる。土地なし地方労働者(農園労働者)運動(MST)は遺伝子組み換え大豆問題を大きくとりあげ、非合法に植えられている遺伝子組み換え大豆畑の大豆を破壊する直接行動にも訴えている。

2004年3月26日、遺伝子組み換え食品の表示規定を定めた政令が有効になり、1%を超える遺伝子組み換えの原料を含む人あるいは家畜用の食品には遺伝子組み換えの表示をすることが義務づけられた。これは日本の表示基準よりもはるかに厳しいものだ[注2]。しかし、ブラジル政府はこの政令の完全な実施をする具体策を示していない。

広がる不安−大豆モノカルチャーの拡大、除草剤被害、そして狂豆病

遺伝子組み換え大豆の生産が本格的に始まり、おりしも、気候変動問題でバイオ燃料の採用を先進国が決めたため、バイオ燃料の原料としての大豆の需要が伸びている。 現在(2010/11)では75%程度が遺伝子組み換えとなっているとされるが、さまざまな問題が持ち上がっている。

大豆増産のための農地開拓の矛先は森林の破壊であったり、先住民族や小農民の土地からの追い出しであったり、さまざまだ。また、大規模な大豆農場は軽飛行機で除草剤を撒き、大型コンバインで収穫するため、広大な土地で生まれる雇用はわずかだ。モノカルチャーは自然と同時に社会を破壊する。追い出された先住民族と小農民は日雇い労働者として劣悪な労働条件で働くか、都市スラムへと流れ込むか、選択は限られてしまう。

さらに追い打ちをかけるのが、遺伝子組み換え大豆の導入と同時に増加したモンサントの猛毒除草剤(その起源はベトナム戦争時の枯れ葉剤だろう)の使用である。除草剤に汚染された水を飲む周辺住民からベトナム戦争の時にたくさん生み出された先天性欠損症などの健康被害が続発している(それはアルゼンチンのレポートと共通する症状だ[注3])。

また、遺伝子組み換え大豆に狂豆病と名付けられた、狂牛病と同様に治癒不可能な病気が広がっているという[注4]。

大豆生産農家からも非遺伝子組み換え大豆を求める動き

遺伝子組み換え大豆は遺伝子組み換え種子と除草剤を売る遺伝子組み換え企業には利益を与えるが農家にとっては除草剤の負担や種子のロイヤルティの支払いなど負荷が大きい。Roundup Ready大豆の除草剤が結局効果を発揮しないという大きな問題も発生している。しかも、消費者が求めるのは、非遺伝子組み換え大豆であり、遺伝子組み換え大豆を一度選択した農家も非遺伝子組み換え大豆を要望するようになってきている。

しかし、大豆種子の流通を独占するようになったモンサントは非遺伝子組み換え大豆の供給を制限し始めて、農家から不満が高まっている。

この声に押されるようにブラジル政府はSoja Livre(自由な大豆)計画を2010年に発表した[注5]。これは遺伝子組み換えでない大豆の栽培を後押しするもの。

ヨーロッパから遺伝子組み換えでない大豆をブラジルに求める市場の要求は実はかなり高い。決して、ブラジルは遺伝子組み換え大豆にそまったわけではなく、非遺伝子組み換えに活路を求める農家も存在している。

結語

昨年の大統領選挙と同時に行われた総選挙では大土地所有層、アグリビジネスの利益代表者は相次いで落選した。ブラジルの民主化はルラの着任時よりもさらに進んでいる。

この遺伝子組み換えの「開国」はブラジルの民主化の進みきらない過程の中で、モンサントと寡占大土地所有者の連携によってぎりぎりのところで生み出されたクーデタのようなものといえよう。実際に検証すれば、この過程は法的プロセスとしても整合性を持たず、抜け駆け的な動きの連続でしかない。

正当に真正面から国会審議で検討され、しかるべき公聴会などで市民の参加も得て議論されていれば、現在のような形で遺伝子組み換えが合法化されることはありえなかったであろう。

ルラ政権はブラジル政権として始めて反貧困に積極に取り組んだ政権であり、評価されるべき部分も少なくないが、モンサントと大土地所有者に対しての妥協は後世に残る汚点となったといわざるをえない。

そして、その結果、モンサントの開発した大量の猛毒グリフォサートがブラジルの大地にまかれ、環境を汚染し、社会的にも先住民族や小農民に大きな苦しみを生み出すことになってしまった。この解決はさらに長い時間を必要とするだろう。

日本は果たしてこの「開国」要求に対して、どう対応すべきだろうか?

日本の農林水産省は12月24日から遺伝子組み換え大豆栽培の承認を前提としたパブリックコメントを始めている。これに対して、アジア太平洋資料センター(PARC)が市民からコメントを集めるオンラインキャンペーンを開始している。多くの方にご注目をよびかけたい。

この問題などのフォローはTwitterでも書いています。

http://twitter.com/tomo_nada


04. 2013年5月10日 14:39:34 : 2x41b1WttY
要するにアメリカが日本に要求するやり方はヤクザの因縁付けて金を毟り取る手法と全く同じということ。
早い話、アメリカはヤクザ国家という事。
で、ヤクザのパシリが日本国内でヤクザには丸裸になるまで貢ぎましょうとあれこれ制度を変えようとしている訳で、その代表が◉泉であり野◉であったし、今は安◉に麻生など。
コレらアメリカのパシリがウジャウジャ居るのが日本の今の姿。

コレらパシリは売国奴なのであって、日本から追い出すべき


05. taked4700 2013年5月10日 14:46:35 : 9XFNe/BiX575U : lL965uNJuw
03のコメントの注を付けるのを忘れていました。

【注・出典】

1.このまとめの多くは Greenpeace Brasil "O CONTEXTO POLÍTICO DOS TRANSGÊNICOS NO BRASIL Abril de 2005" (原文、ポルトガル語)によっている(pdfファイル)

http://www.greenpeace.org/raw/content/brasil/documentos/transgenicos/greenpeacebr_050430_transgenicos_documento_contexto_politico_port_v1.pdf

2.日本での遺伝子組み換え表示は、原材料欄に記載されている原料の3番目まで、少なくとも原材料の重量に占める割合が5%以上であることという緩いものだ。遺伝子組み換えを使っていても表示しなくていいケースが多いことに注意が必要

参考: あいまいな日本の遺伝子組み換え表示(なお、残念ながらグリーンピース・ジャパンの遺伝子組み換えに対する取り組みは中断されている)。

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/basic/label_html

3.「南米を襲う遺伝子組み換え大豆と枯れ葉剤」参照

http://www.nikkanberita.com/read.cgi?id=201101060905584

4.狂豆病について:Brazil battles spread of "mad soy disease" (英語)

http://www.gmwatch.eu/latest-listing/1-news-items/12554-brazil-battles-spread-of-qmad-soy-diseaseq

5.ブラジル政府 Aprosoja, Abrange e Embrapa lançam Programa Soja Livre (ポルトガル語)

http://www.embrapa.gov.br/imprensa/noticias/2010/novembro/1a-semana/aprosoja-abrange-e-embrapa-lancam-programa-soja-livre/

(この記事は「日刊ベリタ」から許可を得て転載しました)

投稿者: 《THE JOURNAL》編集部 日時: 2011年1月12日 09:29 |


06. 2013年5月10日 15:45:11 : eiAxw1MXpU
命を次の世代に引き継げない種は生物ではない。

全ての動物も植物も次の世代を作り、種が継続していくように行動するのが優先事項。動物のオスがメスをめぐって争うのもそう。

君が男だとして女にそれも妊娠に有利な年代の女に魅力を感じるのもそう。
女が自分にエサを持って帰ると見込まれる男を選択するのもそう。
どちらもうまくいくとは限らないがその行動原理は遺伝子のプログラムしっかりに書き込まれている。

実際に値打ちがあるかどうかは別に、差をつけることが出来る高級車やブランド商品を買うのもそうである。

従って次の世代を作れない遺伝子組み換え作物はある意味、生物ではない。


07. 2013年5月10日 16:02:17 : ZuvBR3nj2c

 政府よりも法律よりも投資家の方が強いISD条項は狂気だ。

 これが暴走したらもう誰も止められない。


08. 2013年5月10日 17:07:31 : isVOy9ZXIs
日本人は知ってはいけない
フリーメイソンとイルミナティ
http://cosmo-world.seesaa.net/archives/201010-2.html

(借用開始)

食料問題については、カーギルやモンサント社(ロックフェラー傘下)などが、世界中の種子に特許権を設定し、自然界にある種子にすら自分たちの利権を設定し、それを有料で使わせることになるのでしょう。

モンサント特許の種子は、自然界に氾濫し、そこで交雑することで種の取れないF1型に変異してゆく。

一般の農場で、昔ながらの自家採種をしている農場に、モンサント種子を上空から散布し、そこで勝手に生えてきた農産物を特許侵害として訴え、莫大な賠償金をせしめて農地を取り上げてしまう。
これがモンサントの有名な常套手段である。

(終り)

鬼畜どころじゃないよ。魔王の所業だ。


09. 2013年5月10日 17:43:40 : cIkmTyypTY

 愛です

 スーパー根切虫 というのも出てきている

 ===
 
 ですからね 愛は モンサントを それほど評価していないです

 長い歴史の中で 突然出てきた 遺伝子組み換え食品 といっても

 単なる 突然変異の一つでしかないし それが 永遠の価値を持つかどうか?

 評価は もう少し長くなる

 ===

 確かに モンサントの主張通りなら 人類にとっては 幸福なことで

 食糧問題が 解決する可能性(功績)を 評価しますが

 長続きしない 技術なら 単なる 徒労かもしれないですよね〜〜

 ===

 だから TPPと 遺伝子組み換えは 別の物だと 思いますよ〜〜〜
 
 ===

 TPP関連でいうと アメリカのコストコという会社が 日本に進出してきた

 そこで 「アメリカ産のトウモロコシ」を 売っているが それには

 どのように書いてあるでしょうか??

 1. このトウモロコシは 遺伝子組み換えです

 2. このトウモロコシは 遺伝子組み換えでは 有りません

 3. 表示なし

 ===
 
 さて 仮に 2が正解なら

 モンサントは 誰を告訴するでしょうか??

 1. モンサントは 日本政府を ISDSで告訴する

 2. モンサントは コストコと 殴り合いのケンカをする

 3. モンサントは 何もしない
 

 ===


 さあ さあ TPP 反対の皆さん   お考えください!!
 


10. 2013年5月10日 17:45:38 : cWIBtbognM
TPP参加したら狂牛病のへたれ牛、モンサントの危険な
遺伝子組み換え食品、農薬たっぷりの野菜や果物などを
輸入され無理矢理食べなければならなくなる。食の安全が
壊される。湯田は金儲けと人工削減のために毒物を食べさせ
ようとしている。絶対にTPPは反対です。

11. 2013年5月10日 20:03:12 : KO4C9oEhYU
破壊と放置がアメリカです。なんら責任を取りません。戦争しかり、金融しかり、もちろん農業もです。そうゆう意味ではアメリカとかかわっては駄目なのです。
略奪されて捨てられるということです。それにすがりつく国賊が日本には大量にいるのです。

12. 2013年5月10日 21:47:52 : zm4hjOlYEM
>09. 2013年5月10日 17:43:40 : cIkmTyypTY

例のTPP馬鹿出現www


13. 2013年5月10日 22:58:49 : cIkmTyypTY

 11さん

 シンガポールは アメリカから 搾取されてるんですか〜〜〜
 
 放置されてるんですか〜〜
 


14. 2013年5月10日 23:11:05 : cIkmTyypTY
例えば、1999年に世界第3位の綿花生産国インドに進出したモンサントは、害虫に強く、収穫量と利益を増やすという宣伝文句で、GMOの種子を販売した。ところが、この種子に組み込んでいた害虫駆除の遺伝子は、インドにいる害虫にはほとんど効果がなく、しかも2006年は干ばつの影響もあって綿花栽培農家は打撃を受けたが、インドに限らず干ばつや環境変化により世界中で被害が出ている[11]と非難する向きもある。しかし、一方では実際には害虫抵抗性ワタ(Btワタ)[12]の方が経済的な利益が多いという報告もある[13]。更に、国際アグリバイオ事業団 (The International Service for the Acquisition of Agri-biotech Applications ; ISAAA)の新しい調査によると[14]、現在ではインドの各地方に適した様々な遺伝子組換え品種が開発されており、インドにおいて2008年には綿花栽培面積の80%が、2009年には87%(約840万ha)がBtワタになっている。2009年には560万人の小農がBtワタをインドで栽培している。遺伝子組換えワタを導入する以前と比較すると綿花栽培に使用される農薬使用量の大幅な減少と単位面積当たりの収量の大幅な増加(2001-2002年では308 kg/ha、2009-2010年では568 kg/ha)によって、実際にはインドの農民に広く受け入れられている。

 モンサントを 選ぶことも 選ばない選択もあるが

 インドの 農家はモンサントを 選んだわけだ

 その綿花が 中国に入って ユニクロに変わり 君たちがきている下着や

 パンツになっている 
 


15. 2013年5月10日 23:17:44 : cIkmTyypTY
虚偽広告の判決 [編集]

1996年、ニューヨークで、モンサントのグリホサート製品のラウンドアップ除草剤に関し、「ラウンドアップが生分解性で土壌に蓄積されません」「安全で人や環境への有害な影響を引き起こすことはありません」といった一連の安全性に関する広告が、虚偽かつ誤解を招く広告と判決された[16]。

フランスの最高裁は、ラウンドアップの主な成分のグリホサートは、欧州連合(EU)が環境に危険だと分類しているため争われていた裁判で、生分解性できれいな土壌を残すという広告を虚偽広告と判決した[17]。

 モンサントだって 裁判には 負ける
 


16. 2013年5月10日 23:47:31 : KO4C9oEhYU
>13
シンガポールはアメリカの植民地ですか。両国の関係は。

17. 2013年5月11日 08:56:48 : RufpgDo1AM
モンサントって死神の会社だな。
利益のためには、何でもする。
悪魔の製造すらやり遂げてしまう。

18. 2013年5月11日 09:36:50 : sYQGxwJagA
モンサントはロックフェラー系だから

既に化学肥料や除草剤という形で日本には流通してるだろ

ましてやモンサント製造物を食うか食う食わないか

それは消費者の勝手だ


19. 2013年5月11日 10:23:36 : nYqO3uLJhE
●『テキサスで爆発した化学工場はモンサント社を訴えていた』
http://ginga-uchuu.cocolog-nifty.com/blog/2013/04/post-a9ce.html

−−−−−−

この会社が裁判を起こした原因はモンサント社の除草剤ラウンドアップとのことです。ラウンドアップとはモンサント社が開発した除草剤で、人間や動物に強い毒性を持っていることが判明しています。アンドレス・カラスコ教授が率いる国際科学者チームが実施した最新の科学調査では「モンサント社などが組織的にラウンドアップの安全性を偽ってきた」ことが判明しており、専門家たちの間からも抗議の声が挙がっていました。

ラウンドアップはモンサント社の主力製品の1つなので、これがアウトになってしまったら会社として非常にまずい状態になってしまいます。ですので、今回のラウンドアップに対する裁判というのはモンサント社から見れば、何としても潰しておきたかったのだと考えられます。

TPPを締結するとモンサント社の製品が流れ込んでくる日本も他人事ではありません。アメリカで行われているモンサント社への抗議が失敗してしまうと、その影響は日本にも来るということを覚悟しておきましょう。

−−−−−−−−−−−

●『モンサントのコーンが日本で承認 』
http://ameblo.jp/homoeopathykawagoe/entry-11429832314.html

昨年末の選挙騒動のどさくさに紛れて2012年12月5日にモンサントの遺伝子組み換えコーンが日本で承認されていた。

ひっそりと選挙騒動の陰に隠れて、なにも話題にされることもなく承認されていたのである。

−−−−−−−(引用させていただきます)

モンサントの枯葉剤=除草剤 に耐性のある遺伝子組み換えトウモロコシがついに日本で承認!!ですよ。

あー、終わった。トウモロコシもう食べられないな。

ベトナムでまかれた枯葉剤と同じものがモンサントの除草剤 ラウンドアップ。
それを使って育てられるトウモロコシ。

コーンフレーク、コーンスープ、トルティーヤ、ポップコーン

妊婦さんは特に気をつけて!ベトナムで胎児がどうなりましたか?

そして、男性もとらないように。精子がなくなりますよ。

−−−−−−−−−−−

そして更に原発事故と除染新薬の話が続く。

−−−−−−−−−−−

ちなみにモンサントと提携してる住友化学は米倉経団連会長の会社。

そして原発の「除染」新薬を、なぜか原発爆発前に開発を開始し、販売してるの日本メジフィックスは、住友化学とGEヘルスケア(原発メーカー GEの子会社)が半分ずつ出資して作った会社。
http://www.nmp.co.jp/company/about/index3.html

経団連が原発推進の理由がよくわかるよね。

−−−−−−−−−−−−−−


20. 2013年5月11日 10:47:50 : nYqO3uLJhE
19補足情報です。

●『農水省が除草剤耐性の遺伝子組換えトウモ ロコシを承認』
http://merx.me/archives/29391

2012年12月5日の選挙騒動のまっただ中に密かに承認された遺伝子組み換え種子。

とりあえずモンサントに次ぐ遺伝子組み換え種子&農薬の大手であるダウ・ケミカルのものが対象のようです。

当然、モンサントもOKになるでしょう。(あるいはこの時点でモンサントも同じ扱いを受けられるのかも知れませんね)

−−−−−−−−−−

農林水産省が12月5日、アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性の遺伝子組換えトウモロコシを承認しました。承認を取得したのは、米化学大手ダウ・ケミカル・カンパニー(The Dow Chemical Company)の日本法人のダウ・ケミカル日本株式会社。

第一種使用等の内容の「食用」、「飼料用」とは、食用又は飼料用のための「輸入及び流通」について認められるということ。

(注)アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシ

アリルオキシアルカノエート系除草剤耐性トウモロコシは、ダウ・ケミカルにより開発された2,4-D耐性トウモロコシ。

ベトナム戦争で米軍が森林や作物を破壊するために使用した枯葉剤“Agent Orange”の原料として用いられた2,4-Dは不妊症、先天性欠損症、臓器障害、神経障害など様々な病気と関連付けられていることを多くの研究が示しているとして米国でも反対派が多い。ラットによる実験では、死亡率の増加や腹腔内における臓器損傷が確認されているという。
Source:gmwatch.org

---------------------------------------------------------


21. 2013年5月11日 11:09:31 : fcpJGIitj2
03,05さん、情報ありがとうございます。特に海外の情報を含め紹介いただけるのは参考になります。

>この遺伝子組み換えの「開国」はブラジルの民主化の進みきらない過程の中で、モンサントと寡占大土地所有者の連携によってぎりぎりのところで生み出されたクーデタのようなものといえよう。
>実際に検証すれば、この過程は法的プロセスとしても整合性を持たず、抜け駆け的な動きの連続でしかない。

19、20さんの情報と合わせて考えると、「民主化の進みきらない」日本においても「法的プロセスとしても整合性を持たず」あるいは「抜け駆け的な動きの連続」でなし崩し的にやられてしまいそうですね。

まさに「クーデター」です。



22. 2013年5月11日 12:23:26 : nYqO3uLJhE
大変重要な事だと思いますので連投をお許し下さい。

■『攻めの農業と言う前に』(東京新聞、社説、2013/4/14)

−−−−(一部引用します)

環太平洋連携協定(TPP)の不安をかき消すように”攻めの農業”が叫ばれます。だがその前に、農家と消費者が守るべきものがあるはずです。
(略)

<救世主にはなれない>
そもそも"攻めの農業”って何だろう。まず例に挙げられるのが輸出です。
(略)
政府は、例年五千億円前後で推移している農林水産物の輸出額の倍増を考えました。もちろんそれ自体、容易ではありません。

一昨年の輸出額四千五百十一億円のうち約半分が加工品、四分の一が盆栽や真珠といった非食料品でした。食料品の多くは、サケ、マスなどの水産物が占め、純粋な農産物は百八十億円しかありません。

農業の救世主とは言い難い。

農地を集約し、経営の大規模化を図るにしても、地平線のかなたまで続く大農園に飛行機で種をまくような国々に、結局は太刀打ちできません。
(略)

<持続可能性の問題だ>
(略)
勇ましく海外へ打って出るのもいいでしょう。だが、その前に守りを固める必要がありそうです。

環境、防災、水循環、それにエネルギーなど食糧生産以外の機能も含め、地域に不可欠な農業という価値をどうやって維持してゆくか。

総合的には持続可能性が実現できるかどうか、に帰着するでしょう。

農家、消費者それぞれに、考え直す時なのです。

−−−−−−−−−−−

●ベトナム戦争の枯れ葉剤による悲惨な状況が日本で再現される!

米国やブラジルのように広大な農地を持つ国では飛行機で種をまき除草剤を散布しても、住宅地等への飛散はある程度防げるかも知れない。
(現実には遺伝子組み換え植物の増殖は防ぎようもないようだ)

狭い国土の日本で強烈な除草剤が散布されたら、瞬く間に住宅地への飛散、河川への流入、地下水の汚染などを引き起こしベトナム戦争の枯れ葉剤で経験した悲惨な状況が日本で再現されるであろう。

「妊婦さんは特に気をつけて!ベトナムで胎児がどうなりましたか?
そして、男性もとらないように。精子がなくなりますよ。」

『ベトナム戦争から37年 ようやく始まる枯れ葉剤除去』
http://www.nhk.or.jp/worldwave/marugoto/2012/08/0814.html

−−−−(一部引用します)

アメリカ軍による枯れ葉剤の散布がもたらした深刻な傷あとは、いまだに癒えていません。枯れ葉剤は具体的にどのような被害をもたらしたのでしょうか。

1986年、治療のため来日した結合性双生児、ベトさんとドクさん。
この2人の障害も枯れ葉剤による影響と見られています。

健康被害は、枯れ葉剤に汚染された土壌で栽培された作物を摂取するなどして起こるとされていまして、体内にダイオキシンが蓄積して、ガンを誘発したり、遺伝機能に影響を与えるとされています。

枯れ葉剤被害者を支援する団体によりますと、現在、ベトナム全土で300万人以上が何らかの影響を受けていて、ベトナム戦争のずっと後になって生まれた孫や、ひ孫の世代にも影響は広がっているということです。

(対策が遅れたのは)アメリカは、枯れ葉剤の影響を認めれば、多額の補償を行わなくてはならなくなると考えたため、及び腰にならざるをえなかったという事情があります。

除去作業が始まった今でも、アメリカは、人体の健康や障害と枯れ葉剤の散布による因果関係は完全に証明されていないという立場です。

ベトナム全土には、今でもダイオキシンが高濃度で検出される、いわゆる『ホットスポット』が全部で28か所あるとされています。

アメリカとベトナムの専門家による試算では、これらの場所のダイオキシンを全て除去するためには、数億ドルの資金がかかるとも言われていまして、汚染地域全てで元通りにすることは非常に困難なのが現状です。

−−−−−−−−−−−−−−−−−

●企業の社会的責任そして持続可能性の問題

「ラウンドアップはモンサント社の主力製品の1つなので、これがアウトになってしまったら会社として非常にまずい状態になってしまいます。」

モンサントにとっては、膨大な開発費用を回収するために、そして世界の食糧を支配しビジネスを発展させるために、いかなる手段を使ってでも遺伝子組み換え種子と除草剤を世界中に売り込もうとする。

そしてその結果犠牲になるのが食品や水の安全であり、即ち人間の健康や安全なのである。人間の健康や安全を犠牲にして企業が利益を得るという状況を許していいのだろうか。

また、既に除草剤に耐性を持つ雑草の繁殖や遺伝子組み換えでない植物への影響、突然変異種の発生など不気味な変化が起こり始めている。

こうした変化は我々の生きる環境の持続可能性を失わせる恐れがあると考えるべきではないか。

持続可能性の観点からこうしたビジネスへの取り組みを企業自らが企画段階からアセスメントし進出の適否を検討すべきなのである。

そうしない限り、人間の健康や安全を犠牲にするビジネスはなくならず、特にそれがモンサントにようなグローバル企業である場合、その大きな権力ゆえにどのような手段を使っても強行されてゆくことになる。



23. 2013年5月11日 17:31:13 : 5X9i5O4NWc
「フード・インク」、「キング・コーン」、「いのちの食べ方」、「シッコ」
全部見といた方がいいね、
マスコミは真実を伝えないが大体これらの映画みとけばわかるよ


フード・インクなんかどうやって農民がモンサントのような所に追いつめられるか、莫大な裁判費用で収入のない農民は勝てない。
一度契約したら、それこそ1%の金持ちと99%の奴隷だね


24. taked4700 2013年5月12日 17:43:31 : 9XFNe/BiX575U : Lu9tiVn33k
>>22

>ベトナム戦争から37年 ようやく始まる枯れ葉剤除去

2012年の報道なのですね。この時期はちょうどベトナムへの原発売込みが始まったときですよ。

http://www.mekongwatch.org/report/vietnam/npp.html
>日本のベトナムへの原発輸出計画について
2010年10月31日、グエン・タン・ズン首相と菅直人首相がハノイ市で会談し、ベトナム中部のニントゥアン省ビンハイ地区で計画されている原子力発電所第2基の建設について、日本を戦略パートナーとすることを発表しました。報道によると、事業規模は約1兆円と見積もられています。

アメリカは放射能漏れが起こることと予期していて、それが枯葉剤による被害ではないと事前に工作をしようとしているのではないだろうか。


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