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October 03, 2012
TPPに加盟したら、日本でもこんな事態になる→スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影
日経産業新聞より→スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影
日経電子版はこちら↓
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDD2101W_R20C12A9XX1000/
スーパー雑草、米国覆う 組み換え全盛、突然変異の影
2012/10/1 12:00
除草剤を使っても枯れない「スーパー雑草」が米国やカナダの農地で勢力を拡大している。遺伝子組み換え作物の普及によって一つの除草剤を大量に使い続けた結果、突然変異で耐性を持つようになった。収量が減るなど深刻な影響が出た農家もある。今後被害が世界に広がる可能性が高く、各国の農業関係者は米国の対策を注視している。
■除草剤、1種集中使用で耐性
スーパー雑草はかつては各地に点在する程度だったが、今では推定1400万エーカー(560万ヘクタール)と、日本の国土の6分の1に相当する面積に広がった。米国の全耕作面積では5%以下だが、2007年以降で5倍に拡大したという。2メートル近くに成長するものもあり、コンバインの刃が折れるなどの被害も出ている。
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つまり、こういうことだ。
アメリカの大手種苗メーカーのモンサント社は、自社が販売している除草剤に耐えるように遺伝子を組み換えたトウモロコシやダイズといった作物を開発。90年代後半から本格的に商業栽培が始まった。
こうした遺伝子組み換え作物は、手間を省くことで生産コストを下げて、アメリカの農業の競争力アップに一応は貢献した。
しかし、自然界は人間の人智に及ばないことをたびたび示す。
今回のスーパー雑草もそうだ。
雑草の生命力は、人間の浅はかな想像をらくらくと超え、1種類の除草剤(つまりはモンサント社製)を使い続けることに耐性を示し始めた。それは突然変異により、自己(雑草)を守ろうという自然界の原理の顕れであった。黄色ブドウ球菌の中に、抗生物質に対して耐性を持つものが顕れたのと同じである。
これが、遺伝子組み換え作物の栽培が盛んなエリアにスーパー雑草が多い理由だ。
この現状に対し、モンサント社やデュポン社、ダウケミカル社などは、複数の除草剤を使うように推奨している。そして、さらに、複数の除草剤でも枯れない遺伝子組み換え作物を開発し、スーパー雑草を抑え込もうとしている。
スーパー雑草の出現に懲りずに、さらなる強力な遺伝子組み換え作物を開発する理由、それは、遺伝子組み換え作物の種子の利益率が高いからだ。
たとえば、遺伝子組み換え作物は、自家受粉出来ないように変異させられているものが多く、農家は毎年種子をメーカーから購入せねばならない。その上、価格には特許使用料が上乗せされ、以前の価格(非遺伝子組み換え作物)に比べ、5倍以上とも言われている。
さらに、遺伝子組み換え作物を取り入れて栽培しているインドやブラジル、アルゼンチンなどでは、スーパー雑草以外にも様々な問題が出てきている。
それぞれに関しては、下記ブログ記事が秀逸なので、リンクを張る。
印鑰智哉:モンサント、ブラジルの遺伝子組み換え大豆「開国」の手口
http://www.the-journal.jp/contents/newsspiral/2011/01/post_722.html
遺伝子組換え作物で、飢餓が増えている 安濃一樹
http://www5.plala.or.jp/nijiya231-9288/Q_A/idennsi/hatake_0512_idennsi.htm
また、日本においても、既に茨城県で遺伝子組み換え作物の試験栽培がされている。
http://www.monsanto.co.jp/monsanto/monsanto.html
詳細は、田中龍作さんの記事を。
【Occupy モンサント】 遺伝子組み換え作物 すでに茨城で栽培
http://tanakaryusaku.jp/2012/03/0003898
(ルナ・オーガニックの安田美絵氏によれば、アメリカやカナダでは、同社の花粉を受粉した近隣の農家が訴えられたケースが何百件とある。破産した農家も多い。)
なお、TPPの脅威はこれに留まらない。TPPは、簡単にいえば、国家の枠組みを解体し、アメリカへの資金融通ルートを作るようなものである。
21世紀における、目に見えない植民地政策、と言っても過言ではない。
ラチェット規定、ISD条項など恐ろしい毒が含まれている。
■ラチェット規定 とは
現状の自由化よりも後退を許さないという規定。
締約国が、後で何らかの事情により、市場開放をし過ぎたと思っても、規制を強化することが許されないこと。加えて、アメリカと条約締結後、第3の国と同じ分野で別条約を締結し、その条件が対アメリカよりもその第3の国が有利な場合は、無条件でアメリカにもそれを適用すること。
たとえば、アメリカの製薬を国内で販売し、その後健康被害が分かったので、それを国が規制をしようとしても、ひょっとしたら、それが出来ない可能性がある、ということである。
第3の国と特別にある分野においての関税を撤廃した場合、アメリカに対しても無条件で適用するということである。
■ISD条項 とは
ある国家が自国の公共も利益のために制定した政策によって、海外の投資家が不利益を被った場合には、世界銀行傘下の「国際投資紛争解決センター」という第三者機関に訴えることができる制度。
だた、この「国際投資紛争解決センター」、中身がほぼアメリカ政府、と言えるくらい職員の大半はアメリカ人である。
実際にこのような例がある。
>カナダでは、ある神経性物質の燃料への使用を禁止していた。同様の規制は、ヨーロッパや米国のほとんどの州にある。ところが、米国のある燃料企業が、この規制で不利益を被ったとして、ISD条項に基づいてカナダ政府を訴えた。そして審査の結果、カナダ政府は敗訴し、巨額の賠償金を支払った上、この規制を撤廃せざるを得なくなった。
>ある米国の廃棄物処理業者が、カナダで処理をした廃棄物(PCB)を米国国内に輸送してリサイクルする計画を立てたところ、カナダ政府は環境上の理由から米国への廃棄物の輸出を一定期間禁止した。これに対し、米国の廃棄物処理業者はISD条項に従ってカナダ政府を提訴し、カナダ政府は823万ドルの賠償を支払わなければならなくなった。
>メキシコでは、地方自治体がある米国企業による有害物質の埋め立て計画の危険性を考慮して、その許可を取り消した。すると、この米国企業はメキシコ政府を訴え、1670万ドルの賠償金を獲得することに成功したのである。
>米韓FTAの場合には、このISD条項は韓国にだけ適用されるのである。つまり、アメリカ企業が韓国国内のとある市場を独占し韓国企業を不当に排除しても、韓国は訴え出ることすら許されない。
日本は、TPP参加に先駆けて、アメリカとカナダからの牛肉輸入規制の緩和することを意思表示してしまった。これはBSE騒動の際に、アメリカ・カナダの牛肉のトレーサビリティが確立されていなかったため、日本国民の健康被害防止の目的で、月齢「20カ月以下」のものを輸入規制していたにもかかわらず、これを「30カ月以下」に引き下げることを検討しているのだ。
これに関しては、さらに下記記事を参照すること、強くお勧めする。
アメリカ産牛肉輸入規制緩和の危険性 問題はBSEではない
http://seetell.jp/22188
TPPは、今以上に国を破壊する条約である。
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- 遺伝子組換え作物で、飢餓が増えている 安濃一樹 taked4700 2013/5/10 14:50:32
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