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★「天木直人氏の視点ー(2013/05/09)」★ :本音言いまっせー!
発売中の週刊エコノミスト5月14日号に
「異次元緩和で得をするのは米国」という興味深い記事を見つけたので
紹介したい。
国際金融アナリスト南喜多雄なる人が書いたものである。
その要旨はこうだ。
来年1月で退任を示唆しているバーナンキFRB(米連邦準備制度
理事会)議長は大恐慌研究の大家で、不況回避のための緩和策を
打ち出すのが得意であっても、それを終わらせる出口戦略には長けて
いない。
量的緩和政策の結果FRBは、国内総生産(GDP)の2割に相当する
3兆ドル(約300兆円)もの資産を国債や住宅ローン担保証券などで
抱えることになった。
その膨れ上がった資産の圧縮(出口戦略)こそ難問である。
これだけの資産を売却すれば長期金利は大きく上昇し、景気を冷やす
ことになるからだ。
そしてその難問を引き継ぐのがFBRのイエレン副議長である。
そのイエレン副議長が黒田日銀総裁の異次元緩和策を「完全に適切だ」
と絶賛した。
異次元緩和の結果、日銀はFBRを超える資産を抱える事になる
(FRDがGDPの2割の資産を抱えるのに対し、日銀はGDPの
約6割の資産を抱えることになる)のにである。
これを要するに、米国が出口戦略を進める上で、日本の支援がぜひとも
必要であるということだ。
これまで米国債を大量に買ってくれた中国が少なくともこの1年で
買わなくなってしまい、FRBが大量の米国債を抱え込むことになって
いた。
だからFRBに変わる米国債の買い手がどうしても必要だった。
日本の大規模な金融緩和で資金が大量に流れ出し、米国債購入に
結び付くのを期待してのことだ。
日本の金融機関にしてみれば、日銀による異次元緩和によって米国債
などにシフトせざるを得ない状況に追い込まれる。
それを見越して世界有数の債権運用会社ピムコの責任者である
ビル・グロース氏が米国債への運用割合を28%から33%に引き上げ
ようとしている。
グロース氏は常々、米国財政は長年量的緩和という麻薬に冒され、
腐りきっていると酷評していたのに、今度の黒田異次元緩和を見て
豹変したのだ。
FRBにとっても、ピムコにとっても、黒田日銀総裁の緩和は絶好の
支援材料となることがわかる・・・
以上が要旨である。
そして南氏は次のように締めくくっている。
「・・・(異次元緩和によって)最後は日本が大きなツケを払う羽目に
なる・・・」
アベノミックスもまた対米従属のなせるわざであった事を見事に証明
している記事である。
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