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ウォルフレンとの共著『独立の思考』出版に際して:孫崎享氏の視点(本音言いまっせー! )
http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/422.html
投稿者 クマのプーさん 日時 2013 年 5 月 08 日 22:02:24: twUjz/PjYItws
 

http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63943175.htm

★孫崎享氏の視点ー(2013/05/08)★
2013/5/8(水) 午前 8:13

ウォルフレンとの共著『独立の思考』出版
に際して(24日発売)

はじめに――日本を思考停止させる「対米追随」のシステム 孫崎 享

 アメリカと良好な関係を築いてさえいれば、日本の平和は保証され、
経済もまた繁栄する――。そんな神話≠ェ、日本ではいまだまかり
通っている。

 民主党から政権を奪還した自民党は、安倍晋三首相を先頭に
「対米追随路線」を突き進んでいる。民主党政権が模索した
在日米軍普天間基地の沖繩「県外移転」の可能性は、安倍政権になって
完全に消え失せた。自民党内にも反対が根強いTPP(環太平洋経済連携協定)
への交渉参加問題も、いち早く「賛成」が表明された。
いずれもアメリカの顔色を窺ってのことだ。

 一九八〇年代末まで続いた東西冷戦下で、日本は戦争に巻き込まれる
ことなく経済大国と成り得た。その背景にアメリカの庇護があったことは
確かである。しかし、冷戦は終結し、世界の情勢は大きく変わった。
ソ連崩壊によって世界唯一の超大国となったアメリカにしろ、
かつての「アメリカ」とは全く違う国になってしまっている。

 もし、アメリカへの追随が、日本に「平和」ではなく、近隣諸国との「緊張」
をもたらしているとしたら、皆さんはどう考えるだろうか。
そして経済面では、「繁栄」よりも「停滞」の原因となっているとしたら……。

 対米一辺倒の日本を尻目に、近隣諸国は着々と連携を強めつつある。
ウラジミール・プーチンは二〇一二年にロシア大統領へと返り咲いた直後、
先進国で構成されるG8首脳会議には出席せず、中国も参加するG20を選んで
出向いた。さらにロシアは一三年三月、中国が新興国を率いて進めた
「BRICs基金」の創設にも加わった。外交のみならず国際金融の分野でも
中国と連携し、先進国主導の体制に影響力を発揮しようというのである。

 ロシアと同様、韓国もまた中国との関係強化に乗り出しており、
とりわけ経済分野での連携が強化されつつある。
韓国経済界の意を受けてのことだが、同国では保守層までもが中国との連携に
前向きだ。最近になって北朝鮮が韓国との休戦協定を一方的に破棄するなど
「瀬戸際外交」を強める背景には、中韓の接近が影響していると私は見る。
中国にとっては韓国との結びつきが深まれば、北朝鮮という「緩衝地帯」も
必要なくなってしまう。それは北朝鮮にすれば、唯一の後ろ盾である中国から
見捨てられることを意味する。だから北朝鮮は危機感を募らせているわけだ。

 こうして近隣諸国がそれぞれに連携を模索するなかでも、日本だけが
相も変わらず「対米追随路線」を続けている。もちろん、対米追随が
日本の国益に適うなら構わない。だが、現実を冷静に分析すれば、決して
そうとは言えない状況が見えてくる。

 九〇年代初めにバブル経済が崩壊して以降、日本は長い不況から抜け出せて
いない。注目すべきは、その間に日本とアメリカの経済は一体化が大きく
進んだことだ。経済復活のキーワードとなってきた「規制緩和」や
「新自由主義路線」は、言い換えれば日本経済のアメリカ化に他ならない。
結果はどうだったか。経済が立ち直る兆しはなく、世界における日本の
存在感は低下していくばかりだ。にもかかわらず、日本はアメリカ主導の
TPPに参加するという。一刻も早く、日本人は「対米追随」がもたらす
繁栄という幻想から目を覚まさなくてはならない。

 その意味でも、私たち日本人はカレル・ヴァン・ウォルフレンの言葉に
耳を傾ける必要がある。ウォルフレンといえば、著作に接した読者ならば
誰もが認める慧眼のジャーナリストだ。外国人の目から、官僚独裁に蝕まれた
日本社会の本質を鋭く暴いたことで知られている。
私も彼の処女作となった『日本/権力構造の謎』(一九九〇年、早川書房)
には深い感銘を受けた者の一人である。

しかしその後、メディアで見かけることが少なくなっていた。
「もはや、ウォルフレンにかつての切れ味はなくなったのか」
 今回の対談が実現するまで彼と面識がなかった私には、そうした思い込みも
あった。しかし、長時間に及ぶ対談を経て、私のウォルフレン観は一気に
変わった。彼の切れ味は衰えるどころか、さらに鋭く、深化していたのである。

 ウォルフレンが成功して以降、「官僚批判」は日本社会で一種の流行と
なった感がある。だが、いくら官僚批判が盛り上がろうとも、官僚機構は
びくともしないし、日本社会が変わるわけでもない。そのことは外務官僚
として、長く官僚社会で生きてきた私が断言できる。

 今回、私が思い知ったウォルフレンの深化とは、もはや陳腐になった
「官僚批判」という枠を超え、日本が抱える「タブー」の本質にまで
切り込んでいることだった。

 例えば、「小沢一郎」に関しての考察だ。小沢一郎という政治家が、
なぜメディアや検察から執拗な攻撃を受け続けてきたのか。
その答えを初めて明確に示したのが、外国人のウォルフレンである。
日本社会には、政治や官僚機構、メディアに至るまで「対米追随」のシステム
ができ上がっている。そんなシステムを小沢は根底から破壊しようとした。
だから彼は、検察やメディアによる「人物破壊」のターゲットとなった
というのだ。

「外交」から日本の問題を読み解いてきた私と、「官僚」を出発点に
日本社会を論じてきたウォルフレンが、ともに「対米追随」という元凶に
行き着いた。別々の道で山を登ってきた二人が、頂で出会ったような
ものである。

 いつから日本人は、アメリカからの独立≠ノついて真剣に論じなく
なったのか。メディアも、官僚も、そして政治も、すべてが思考を停止して
しまっている。そんな事実に私は、ウォルフレンとの会話を通じて改めて
気づかされた。この本を読み終えた後、読者もまた私と同じ思いを抱く
のではなかろうか。
独立≠ニは、決して日本の平和と繁栄を妨げるものではない。
むしろ、この国が将来にわたって繁栄を築くために必須の思考なのである。

 

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コメント
 
01. オロンテーア 2013年5月08日 22:12:33 : LjwfVSkSJX/2w : JPbg9JOHQb
文藝評論家・山崎行太郎の政治ブログ「毒蛇山荘日記」!!!

2013-05-06 
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20130506/1367795331

台湾旅行中、「月刊日本」編集部のN君から、メールが送られて来た。何事だろうと思って、メールを開いてみると、最近、「月刊 日本」にもしばしば登場する奥山真司氏も、「孫崎批判」をやっているので、ご参考までに・・・というメールだった 。実は、N君は、僕の孫崎批判に関心を持ち、フォローしているらしく、佐藤優氏の「孫崎批判」の論文を教えてくれたのもN君だった。つまり 、「孫崎批判」の同志=仲間の一人なのだ。ところで、僕は台湾旅行にも孫崎の本も何冊か持参していて、夜中、目が覚めると、近刊予定の『保守論壇亡国論』の原稿整理のかたわら、 暇つぶしに読んでいたのだが、旅行中は、孫崎のことは書きたくなかった。しかし、無事台湾旅行も終わり、帰国できたのであらためて、書くことにする。まず、奥山氏の記事を引用する。


http://geopoli.exblog.jp/20366954/

孫崎享氏といえば、『日米同盟の正体』や『戦後史の正体』、そして最近ベストセラーとなった『アメリカに潰された政治家たち』という著書で有名です。

もちろんネットを見るとかなり評価が割れている人物でして、私はTwitterの発言などを見て「過激な人だなぁ」と感じていたくらいなのですが、彼の著書はいままで読んだことがなく(元政府関係者に評判は聞いておりましたが)、私自身が日本人と戦略の話について少し調べなければと思って行き当たった本の一冊がたまたま彼の本だったので、今回初めて真剣に手にとって読んでみたわけです。

で、読んでみた感想なんですが、うーん、矛盾だらけですね。

といっても私が自ら「戦略は矛盾だ」と言っているので、そこは逆に突っ込まれても困ってしまうわけですが(苦笑)

まず初歩的な間違いとして挙げられるのは、リデルハートを、なぜか「リデル・ハート」という風に「リデル」をファーストネームと勘違いしていることや(本当はバジル・ヘンリー・リデル=ハート)、スティーブン・ウォルトをなぜか「ステファ・ウォルツ」と書いてしまっていることなど(ついでにリベラルだとか書いてますが)。

といってもこれなどは誤植の範囲なのでまだマシですが、問題は彼の議論の中に多くの矛盾が見受けられることです。

その数が多いので、ここではとりあえず最後の「あとがき」の部分から一箇所。

孫崎氏は「戦略論として、この本は新境地を開いたと思う」(p.261)と書いておりまして、その理由を三つ挙げております。その三つとは、

1、日本人の誰よりも馬鹿な戦争を見てきたから。

2、アメリカで「日本人は戦略思考をできない」と馬鹿にされているのを見たから。

3、日本を取り巻く環境が変わってきていて、新しい戦略を考える必要があるから。

ということみたいです。

しかしこれってそもそも「新境地を開いた」理由になっているのか微妙なような気が・・・・。

ついでにもう一つ挙げます。

孫崎氏はシェリングやゲーム理論の説明をしながら「戦略の最適解は相手の出方によって変わる」ということを述べつつ、「クラウゼヴィッツはもう古い」ということを誇らしげに述べているわけですが、どう考えてもクラウゼヴィッツを読まずに批判するという悪しき伝統にハマっております。

たとえばクラウゼヴィッツは戦略をトランプのゲームに例えたりしておりますが、これこそが「彼我との相互作用」ということで、まさに「戦略の最適解は相手の出方によって変わる」ということを言っているわけです。

まあこれは、ゲーム理論が出てきたおかげで70年代になってクラウゼヴィッツの「再発見」がなされたという歴史上の事情が背景にあるわけですが、どうも孫崎氏はそこらへんをまったく調べずに、非常に表層的な「クラウゼヴィッツ批判」だけさらっと書いて終えているのです(そのわりには文献紹介で読めと勧めている)。

もちろん彼の異様なほどの米国への不信感と、それとは対照的な中国への楽観(というか、あえて何も論じていないというほうが正確か)についてはすでに様々な方々が述べているので、あえて私が何か言うまでもないことかと。

ということで、この本は「日本人には戦略がない!」と主張している本人が一番戦略について調べきれていないという矛盾を教えてくれた意味で勉強になりましたが、批判的に読めない人が盲目的に読むとかなり危険な本だなぁという気が。

米国はそんな甘い国ではない。自分の国の国益を考える。(p.164)

とありますが、この「米国」を「中国」に代えても全く同じことが言えるかと。

孫崎氏に「中国論」を書いていただきたいと思っているのは私だけでしょうか?期待して待ちたいと思います。


02. 2013年5月08日 22:17:23 : 4nXS1dD4sg
ウォルフレンは20年以上前から日本にまともな報道はない。報道らしきものがあるだけだ。と書いている。

また小沢一郎の実名まで出して、マスコミや検察から攻撃されることを予見していた。(人間を幸福にしない日本)

驚くべき慧眼と言わなければならない。


03. 2013年5月08日 22:43:07 : KO4C9oEhYU
独立の思考いいですね。早速買います。みんなにも教えます。

04. Panbet 2013年5月09日 00:10:16 : 4eawpyhzNkpGg : rm02dQkHSY


03さんに同じく。ぜひ読んでみます。


05. 2013年5月09日 04:39:45 : YxpFguEt7k
伊波洋一氏
「孫崎享さんが主権を侵害するTPPについて書いている。ISD条項(投資家対国家間の紛争解決条項)の具体例だ。投資した違法な事業への規制を当事国に賠償請求できるようだ。TPPは農業だけでなく国民健康保険やすべての産業に影響が及ぶ。」
https://twitter.com/ihayoichi/statuses/331983328502747136

全ての分野で主権が侵される。その前に独立国になろう。


06. 日高見連邦共和国 2013年5月09日 08:41:46 : ZtjAE5Qu8buIw : C7Wqvb1wZA

>01 『オロンテーア』=『真相の道』

自分の投稿に“コメント”も書かないくいせに、なんでこんなトコに出張ってくんの?
(投稿禁止措置喰らったか、また)

引用の文章なのか、貴殿のコメント(見解)なのか、さっぱり分からんゾ?

内容は・・・薄くて見るべき理論も無いので反論のしようもないがな〜。
っで、だから何?としか言いようが無い。


07. 2013年5月09日 09:50:09 : fhEvQsi64M
日本の評論家(マスゴミも)は保身のために権力の走狗になつている。そこで異端の説を唱える者(或は政治家)を叩けば、自分は権力の走狗である証明となり、権力の攻撃から身を守られ安心である。

08. 2013年5月09日 10:05:23 : Q1AShcAlNU
小沢一郎氏は反米ではない。反米どころが、過去23年間も日中と日米の交流に貢献している稀有な政治家だ。それは、小沢氏は、自費でアメリカから毎年20人の小中学生を日本に招き日本の文化を紹介している。去年の10月に小沢氏は、無罪が確定した直後、真っ先に向かったのは、招待したアメリカの子供たちの所だった。小沢さんの民間レベルでのたゆまない日米友好のための努力が、オバマ大統領に伝わっていないのが残念で仕方がない。

孫崎享氏は、多くの講演を通して小沢氏率いる生活の党を応援してしている貴重な存在。対する哲学者を自称する山崎行太郎なる人物は、異常ともいえる執拗さで孫崎氏の「戦後史の正体」を批判し、孫崎氏の言葉尻に難癖をつけ、「小沢一郎氏が孫崎氏を擁護するなら、夏の参院選挙は生活の党の壊滅につながる」とまで言いきる。カリスマ性のない作家の醜い嫉妬心をみるようだ。

孫崎氏は、学者よろしく資料に基づいた事実を書いているだけなのに。


09. 2013年5月09日 13:11:39 : BzLDONmXjk
08さん
山崎某氏なる人物評価は、現実に見たり話したりすれば直ぐに偽物と分かります。
小沢一郎にくっ付き食事に有り付きたいだけの「世川行介」的な人物です。

10. 2013年5月09日 19:08:50 : EoRbSWc0xE
「独立の思考」購入して早く読みたいと思います.孫崎さんの著書には、いつも感銘を受けます。ウオルフレンさんとの共著とのことすばらしい。日本のこんごのために孫崎さんの活躍に期待します。

11. 2013年5月09日 20:47:41 : FfzzRIbxkp
ウォルフレンの本を読むのを忘れてました〜!
読みます。

12. ダメ息子 2013年5月10日 07:28:41 : XhLw9PCvoeVY6 : ifmqMFgJv6


ウオルフレンと孫崎享ですか?

「負け犬の遠吠え」コンボですな。

孫崎享にウオルフレンじゃー、ますますジリ貧でしょうな。

孫崎享のインチキを実証的に明らかにしていく

山崎行太郎の慧眼に注目だな 。



13. 2013年5月10日 07:39:48 : LRyCeeyAYs
孫崎氏の発言がよほど脅威なんだろうな。

慌ててる様子がよくわかる。

安倍は小泉のように北朝鮮にひとっ飛びすればいいのに。



14. yama1391 2013年5月10日 17:14:20 : dW1cTk9pzUzes : jCaDRWFwSA
米議会の調査委員会が「安倍首相の言動が米の国益を害する恐れがある」というリポートを出したそうだ。
国益を害するとは、日中の対立が進み万一戦争状態になったら安保の責任上「米は無意味な戦争を戦わざるを得ない」ということと、日韓が対立し続けると「北朝鮮を利することになる」ということのようだ。
安倍さんは日米関係さえちゃんとすれば、近隣の紛争は問題じゃないと考えているふしがあるが肝心の米が「いい加減にしたら?」て言っているみたいです。

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