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党は2番になってしまった
http://shukan.bunshun.jp/articles/-/2653
週刊文春 2013年5月16日号
「とことん話し合ってみたい。何がそんなにダメだったのか」
こう銘打った民主党のイベントが党内で物議を醸している。そのイベントとは、5月11日に開かれる青年委員会が企画した「民主党公開大反省会」。「30歳以下の若者×元総理・元大臣の、逃げられない夜。」とあるように、菅直人元首相、枝野幸男元官房長官、長妻昭元厚生労働相の3人に厳しい質問を浴びせてもらい、民主党政権のどこに問題があったかを考えようというのだ。
鳩山由紀夫元首相や小沢一郎元幹事長ら、「A級戦犯」は他にもいるが、民主党の現職議員の中で選べば、東日本大震災時の対応などで突っ込みどころ満載の菅元首相は文句なしの主犯格。これまで「俺は悪くない」と抗弁してきた菅氏が若者の声に耳を傾け、謙虚に反省する姿勢を見せれば、党への厳しい見方が変わるきっかけになる。「われわれが党再生のエンジンになる」と津村啓介・青年委員長らが企画したイベントだった。参加申し込みは好調で、会場を党本部から日本橋のイベントホールに変更し、定員も600人に増やしたほどだった。
ところが、4月30日の両院議員懇談会では反対論が続出した。
「大反省会をやるようだが、反省はどうでもいい。ポジティブにやった方がいい。くだらないことで炎上させたら、都議選、参院選の候補者に跳ね返ってくる」
と口火を切ったのは蓮舫元行政刷新担当相だ。
「蓮舫さんの意見に同意する。『アベノミクスは駄目』『憲法改正反対』のネガティブ選挙ではなく、自分たちで土俵を設定していこう」と原口一博元総務相らも続いた。
民主党関係者が指摘する。
「両院懇が開かれたのは参院山口補選の直後。なすすべなく惨敗した執行部への不満が反省会に向かった面もある。アベノミクス批判や憲法96条の先行改正反対は、海江田万里代表が補選の遊説で言ったこと。『執行部がウジウジやっているから駄目なんだ』という苛立ちが根っこにあり、反省会をやっている場合かという批判になった」
中堅議員は、登場する面々を不安視する。
「菅、枝野、長妻の3人はいずれ劣らず口達者で『ああ言えばこう言う』タイプ。逆に反感を買ってしまい、それこそ『炎上』してしまうのでは」
反省だけならサルでもできると言うが、果たして……。
文「週刊文春」編集部
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