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http://ameblo.jp/shimarny/entry-11525381979.html
2013-05-06 21:33:00NEW ! Shimarnyのブログ
長嶋茂雄氏と松井秀喜氏への国民栄誉賞授与式で、両氏から安倍総理に背番号「96」の巨人軍のユニホームが贈られるという演出は、憲法96条の改正が本格的にスタートさせることを意味させるには持って来いとなった。
そして、授賞式後の安倍総理の記者団への質問から下記の言葉からも判断できる。
「まだ十分に国民的世論が深まっているとは言えないし理解が十分とも言えない」
この「理解が不十分」という言葉は、これまでも国を二分する議論となった「消費税増税の賛否」「原発再稼動の賛否」「TPP交渉参加の賛否」においても、時間軸を計るバロメーターとして使用されてきた言葉である。
そして、この言葉が使用される場合、政府が結論ありきで進めて、時間がある程度経過すれば、最終的に多数決で押し切ったという結論が待っている。
今回、「憲法96条改正の賛否」もこの工程表にセットしたことになるのだろう。
[5月5日 時事通信]96条改正「理解は不十分」=安倍首相が認識
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2013050500123
安倍晋三首相は5日、憲法改正の発議要件を緩和するための96条見直しについて「まだ十分に国民的世論が深まっているとは言えないし、理解が十分とも言えない。やはり憲法改正だから、十分な議論、熟議が必要だろうと思う」と述べた。東京ドームでの国民栄誉賞表彰式後、記者団の質問に答えた。
首相は夏の参院選で96条改正を自民党の公約に掲げ、日本維新の会など先行改正に前向きな勢力とともに多数派形成を目指すとしている。ただ、最近の一部世論調査で改正反対が賛成を上回ったことから、参院選に向けて粘り強く見直しの必要性を訴えていく考えを示したとみられる。与党の公明党が96条の先行改正に慎重姿勢を示していることに関しては、「山口那津男代表をはじめ(同党の)皆さんとも丁寧に議論していきたい」と語った。
しかし、憲法96条改正で考慮すべきは改正できない理由を調査することである。
憲法96条は憲法の改正手続きについて規定しており、衆参両院の総議員の3分の2以上が賛成して、国民投票の過半数の賛成することが必要となっている。
憲法96条改正に賛成派は、日本がこれまで憲法が改正できなかった理由をこの憲法96条の憲法改正要件が厳しいことを理由に要件緩和すべきと主張する。
しかし、先進国も日本の憲法96条と同程度の要件で憲法改正しているのである。
つまり、日本が憲法改正できなかった理由は憲法96条が原因ではないのである。
そして先日、先進国と日本の比較で、日本だけ憲法改正できなかった理由は先進国でも国民への影響力が突出している大手紙の存在であるとの結論を出した。
参考記事:憲法改正ができない理由は第4権力にアリ、大手紙の影響力の排除無くして憲法改正なし
http://ameblo.jp/shimarny/entry-11522729789.html
少なくとも、国民の過半数を占める大手紙の発行部数を3分の1程度まで抑えることができれば、国民も大手紙に扇動されるというバイアスも無くなるだろう。
しかし、先進国と比較もせず、過去のデータを無視して、根拠も無く憲法96条改正には大手紙が必要と論じるのが、日本維新の会の橋下共同代表である。
連休中もストレス発散にツイートしていたが憲法や歴史では本性が丸出しとなる。
ここまで日本国憲法を軽んじて、憲法改正の動機が不純な政治家も珍しいだろう。
[5月4日 15:45]橋下徹twitter @t_ishin
今の憲法論議は、日本の民主主義を成熟させることになる。良いことだ。これは憲法が変わる現実的な可能性が出てきたから。これまでの憲法論議は、どうせ憲法は変わらないと言う下で、ポーズとしての、ファッションとしての、そしてメディアや学者、コメンテーターなどの飯の種としての憲法論議だった。
[5月4日 15:47]橋下徹twitter @t_ishin
朝日、毎日が96条改正反対にフルパワーになってきた。読売、産経は96条改正にフルパワー。予想通りの展開。良い、良い。これが96条改正が争点にならなければ、ここまで盛り上がらなかっただろう。59条や、63条じゃ、ここまでにはならない。いきなりの9条でも、単純なイデオロギー闘争。
[5月4日 15:49]橋下徹twitter @t_ishin
96条改正だからこそ、立憲主義など憲法の原点に返る議論となった。ここまで議論されているのだから、やはり議論の最終決着は国民投票で決するべきだ。そのような環境を常に持っておくことが、日本の民主主義を成熟させる。96条が改正されれば、日本のメディアは常に今の状態になる。
日本の歴史も日本の教育も無視して、43年の人生価値で語るからこうなるのだ。
憲法の何処が悪いのか何処が良いのかではなく、メディアが盛り上がるのか盛り上がらないのか、メディアが議論するのか議論しないのかが重要なのである。
そして、大手紙の偏った意見が憲法論議の全てとして、憲法96条改正に反対する「朝日、毎日」と憲法96条改正に賛成する読売、産経の4つから国民に選択させることが日本の民主主義の成熟と言っているのである。
このことは、橋下共同代表の大手紙を信奉する下記のツイートから明らかだろう。
[5月4日 15:52]橋下徹twitter @t_ishin
自ら血を流して自由と平等を勝ち獲ったわけではない日本国においては、憲法が変わるかも知れない現実的な可能性を保持することが民主主義に緊張感を持たせる。これまでの新聞メディアの政治欄を見てよ。酷いもん。誰が誰と会った。誰と組む。党内の見解が不一致。しょうもない記事ばかり。
[5月4日 15:54]橋下徹twitter @t_ishin
それが今や、堂々たる憲法論に生まれ変わった。こうなると俄然、新聞社が強くなる。テレビは、政治家の討論の場となる。新聞社は国民への情報提供の最強ツール。生の事実を伝えるに長けているネットも、政治論議の基礎材料を提供するには不向き。ここにこそ新聞社の活路がある。
[5月4日 15:56]橋下徹twitter @t_ishin
新聞が読まれなくなった時代になったとよく言われるが、この憲法論議においては、新聞がなければ国民は判断できない。96条を改正して、憲法が変わるかもしれない民主主義の緊張感が少し高まれば、販売部数低迷に悩んでいる新聞社にも活路が見い出せるだろう。どう?朝日、毎日さん。
憲法論議については、大手紙が情報提供の最強ツールであり、ネットは不向きであるから、国民は憲法議論で大手紙を見て判断すべきと言っているのである。
つまり、橋下共同代表が望む日本の将来像は、大手4紙が言論統制する国となる。
国政で、大手4紙が賛成と反対に分かれ偏向報道を繰り返し、議論を盛り上げて国民を錯覚させて、4種類の選択肢を提示して国民に選択させるのである。
そして、世界で新聞の発行部数が上位独占する日本の新聞で、「新聞が読まれなくなった時代になった」と国民が錯覚を起こすような発言をするのである。
先進国で日本だけ、大手4紙の系列による偏向報道に国民の約7割が扇動される。
もっと言えば橋下共同代表は大手4紙をプロパガンダとして活用したいのである。
国民の7割と言わず、大手4紙の系列の偏向報道の影響力を拡大させて、日本を新自由主義の国家にするため、言論統制を敷いて国民を洗脳するのである。
そして、これらが愛国心から生まれたのであればまだしも、橋下共同代表の国旗掲揚や国歌斉唱はフェイクであり、日本への愛国心というものが皆無である。
それが、先日の産経新聞の憲法案について「あんな憲法が通ったら日本を脱出する」という発言であり、戦争当時の政府指導者について「こんな政治家のために自分の命は落としたくない」というツイートである。
もし、愛国心があれば「日本を脱出する」という言葉は絶対に出ないだろう。さらに、国民を代表する政治家が決して口に出してはいけない言葉だろう。
もし、愛国心があれば「命は落としたくない」という言葉は絶対に出ないだろう。家族や国を守るために命を落とした日本人に尊崇の念が無いのだろう。
愛国心もない人間が政治家になって欲するものは権力以外の何物でもないだろう。
似非保守を標榜して、私利私欲のために国民を騙すことだけは止めるべきである。
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