http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/338.html
Tweet |
http://blogs.yahoo.co.jp/hellotomhanks/63939628.html
★孫崎享氏の視点ー(2013/05/06)★ :本音言いまっせー!
まず、「思いやり予算」の概略を知っておこう。
とりあえずウィキペヂアから引用する。
・思いやり予算とは、防衛省予算に計上されている在日米軍駐留経費負担
の通称である。
・1978年6月、時の防衛庁長官・金丸信が、在日米軍基地で働く日本人従業員
の給与の一部(62億円)を日本側が負担すると決めたことから始まる。
日米地位協定の枠を超える法的根拠のない負担に対して、円高ドル安など
によってアメリカの負担増を考慮した金丸が、
「思いやりの立場で対処すべき」などと答弁したことから、思いやり予算と
呼ばれるようになった。
・2011年1月21日、外務大臣前原誠司は「米軍が(日本に)駐留し、ある程度
必要な経費を日本が負担することは、日本の安全保障、外交における戦略的な
特別協定であるという観点から、もはや「思いやり予算」という言葉は
適当ではないというのが、私(大臣)の思い」と述べ、
今後は「ホスト・ネーション・サポート」を使用する考えを示し、
マスコミ各社にも協力を呼び掛けた。
・「思いやり予算」以外にも、日本が拠出している在日米軍関連経費は
存在する。防衛省公式サイトの「在日米軍関係経費(平成23年度)」によれば、
平成23年度の在日米軍関連経費の内訳は、いわゆる「思いやり予算」は
1,858億円であるが、それとは別に、 基地周辺対策費など 1,739億円
沖縄に関する特別行動委員会(SACO)
[4]関係費 101億円 米軍再編関係費 1,161億円 提供普通財産上試算
(土地の賃料) 1,658億円(防衛省の予算外) 基地交付金 394億円
(防衛省の予算外、これのみ22年度予算の額)が存在する。
先般、田岡 俊次氏(元朝日新聞記者)とトークショウ―で一緒になった。
そして、彼は「思いやり予算」誕生のいきさつを話してくれた。
・日米地位協定では日本は米軍の基地負担の義務は何らおっていない。
米国が当然払うことになっている。
・それを金丸防衛大臣が、米軍基地費の一部を負担することにした。
金丸防衛大臣は当然、日米地位協定では日本側が支払うということに
なっていないことを知っている。それで自分(田岡)が記者会談で
追及した時に、窮した金丸大臣が「思いやり」という法的根拠に
もとづかない、情緒的言葉を使った。
日米地位協定を見てみよう。
第24条(経費の負担)
1 日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は、
2に規定するところにより日本国が負担すべきものを除くほか、この協定の
存続期間中日本国に負担をかけないで合衆国が負担することが合意される。
2 日本国は、第二条及び第三条に定めるすべての施設及び区域並びに
路線権(飛行場及び港における施設及び区域のように共同に使用される
施設及び区域を含む。)をこの協定の存続期間中合衆国に負担をかけないで
提供し、かつ、相当の場合には、施設 及び区域並びに路線権の所有者
及び提供者に補償を行なうことが合意される。
つまり、原則は「日本国に合衆国軍隊を維持することに伴うすべての経費は
合衆国が負担することが合意される」である。
それをアメリカにポチ的存在の外務大臣前原誠司氏等が、は
「米軍が(日本に)駐留し、ある程度必要な経費を日本が負担することは当然」
の議論を行っているのである。
村田良平元外務次官が死の直前、遺書のように書いた本がある。
『何処へ行くのか、この国は』、
「湾岸戦争の際日本は再び負担増額を求められ、駐留費の日本側負担は
1995年には72%になった、、、駐留費20%しか負担していないドイツ
との差は大きすぎる。この問題の根源は日本政府の
“安保上米国に依存している”という一方的思い込みにより、その後無方針に
ずるずると増額してきたのである」
今日海兵隊が日本にいるのは日本防衛のためではない。
思いやり予算で、日本に駐留するのが、経費的に最も効率的なだけである。
思いやり予算がなければ、海兵隊はとっとと、どっかへ行っている。
この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます(表示まで20秒程度時間がかかります。)
▲このページのTOPへ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK147掲示板
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。