http://www.asyura2.com/13/senkyo147/msg/334.html
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朝日を久しぶりに読んだ。1面トップからアベノミックスのマヤカシを暴いている。連続シリーズで、今日は韓国と日本企業が法人税の大減税や首切り自由化政策にもかかわらず、金融介入政策の恩恵を利用して、寧ろ海外に逃亡し、国内の貧困化が進んでいるとルポ。
※以下「」内は朝日記事の引用部分
1.「サムソン村」に吸い寄せられる日本の素材産業(朝日1面)
参照「(限界にっぽん)サムスン村へ、海渡る企業」
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305050312.html?ref=reca
「経団連会長企業の住友化学はサムソンに商品力で敗れたシャープ等を見捨てて、韓国の「サムソン村」に巨額投資を行い、韓国で2500人の正社員を雇用した。TDKや三井金属やチッソにHOYA・・・など、日本企業が「サムソン村」に吸い寄せられる動きは続く」
2.円安でも潮流変わらず(朝日1面)
「米倉経団連会長『空洞化はグローバル化という世界経済の大きなうねりの結果、各社は海外投資を続けてゆく』。ベトナムに生産拠点を移す企業が増えている。前経団連企業のキャノンもハノイ郊外の工業団地に2万3千人を雇用する工場を建設した」。
「だが、隣にサムソンが4万人を雇用する工場を建設中」で、キャノンの工場従業員が引き抜かれてゆく。「従業員を奪い合って、ベトナムの賃金が高騰している」。
「『超国家企業』(国家規模に匹敵する日韓のグローバル企業)が利益を追求すればするほど」、日韓という国の法人税が減少し、雇用者の減少と低賃金化でも所得税が減少し、結局日本のように、消費税の増税で庶民生活を圧迫するほかなくなり、「国は貧しくなる」。
参照「(限界にっぽん)第3部・超国家企業と雇用:3 ベトナム、従業員争奪戦」
http://www.asahi.com/shimen/articles/TKY201305050370.html
3.見放された操業の地(2面)
「TDKは1年前に秋田県湯沢市の創業工場を突然閉鎖した。同社の海外生産比率は8割を超えた。多少の円安になってもキャノンやTDKが工場を日本に戻すことはないし、下請けに発注が戻ることもない。彼等はもう日本を向いていない」。
4.成長の果実 偏る日韓(2面)
グルーバル化した企業がアベノミックスで栄えても、「増えるのはワーキングプアと非正規社員ばかり」。それは日本も韓国も同じ。「一握りの企業集団が膨張を続ける韓国経済。その支えが、アベノミックスの先を行くような、通貨安と企業の負担軽減策を柱にした政策だ」。
「アベノミックスで果実を得るのは一部の輸出企業だけで」、輸入に頼る業界と庶民は生活必需品のインフレに翻弄される。そうなれば「政府自体が国民に支持されなくなる」。
5.アベノミックスの行く先は、戦争のスリルと言う快感にのめり込む政治家像
安倍晋三の政治家目標はオバマでもレーガンでもなくブッシュ(息子)かニクソン。レーガンもニクソンも晩年は自らの政治イデオロギーを恥じて、懺悔行動を見せたが、岸信介というファシスト官僚の孫はその気配が無い。
ブッシュはテロ戦争を発明し、アフガンとイラクを軍事攻撃し政権を崩壊させた。両国の国民には米国に対する恨みと復讐の念が残された。米軍は両国から撃退される。その軍事は天文学的である。米国政府は当然として国民生活も崩壊し、崩壊から逃れんと不良資産投資ギャンブルにのめり込んだ。
米国経済は大破綻した。付き合わされたEU金融は更に激しい破綻を回避するために国家財政をも破綻させた。そんな世界的巨大迷惑を撒き散らした米国だけが相対的に生き延びている。
「ワシントン市だけが繁栄する」。「戦争が起こり」、財政危機となり、一般消費も減少する、そういう局面になるほどに「ワシントン市が繁栄」を極める。「世界が不安定になり、米国が不況で苦しむとき、逆にワシントンは活気づく」。(「戦争と不況、首都は活気づく」8面)
同市内には「軍事ハイテク、軍事通信、軍事バイオ関連の企業」が林立し、軍事関係の下請け企業が増えるだけでなく、財政逼迫で民営化される政府事業にも企業が群がる。『北朝鮮が米国にミサイルを発射すれば、バージニアは持ち直すよ』。そんな皮肉を聞いた。
◆それを捩ると『北朝鮮が霞が関にミサイルを発射すれば、日本全体が持ち直すよ』になる。安倍晋三が目指す美しく強いニッポンとは、それを褒め言葉で飾ったとしても、『世界が戦争の恐怖に苛まれるほどに繁栄する霞が関』としか言いようがない。今も懲りずにインドに手を突っ込んでいる。
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