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2013年05月05日 世相を斬る あいば達也
生活の党の小沢一郎代表と堀江貴文元ライブドア社長の対談がブッツケ本番で行われた。ホリエモンの方向性は規制撤廃、市場原理に傾いており、小泉純一郎や橋下徹にシンパシーを感じているであろうことは、想定内だった。そのホリエモンと小沢が、初対面で話を始めようと云うのだから、面白いように話のキャッチボールがなされる筈もない。危惧していた通りの展開で、手探りの両人は、2時間の制限時間の大半を、空気を読むために費やした。まったく無駄な対談のように思えたのだが、後半の30分過ぎた頃から、ホリエモンにエンジンが掛かり、それに呼応するように小沢にもエンジンが掛かった。
話の中身なんてのは、初対面なのだから、どうでも良い。ただ、みていて感じたことだが、茂木健一郎氏の共通の友と云うことで、異質の極めて個性的な二人、小沢とホリエモンが苦労しながらも、接点を求めている姿は、微笑ましくもあった。最後の時間を延長した20分くらいは、ちらちらと本音も語られた。袖触れ合うも多少の縁と云うものの中継を見させて貰った感じだ。今後、この二人で対談をする可能性はないだろうが、今後小沢もホリエモンも、少なくとも嫌悪感を持つ関係にはならないだろう。
ホリエモンが、小沢の正論、建前論では、大きく支持も伸ばせないし、もっとインパクトが欲しい。ネット選挙に合わせ、ネット支部制の導入など、小沢にとっても有意義なアドバイスがホリエモンの口から飛び出している。殆どの人間は“憲法なんて興味がない”と云う現実論を語り、ベンチャー企業のリーダーとしての蘊蓄を語り、小沢は中央集権の問題点を語る等、すれ違いだらけだったが、両者のキャラクターが、そのかみ合わない対談を退屈させずに過ごさせた。
小沢は対談の中で、次期参議院選は自民党が勝つ可能性が強いが、対自民に対抗し得る勢力の受け皿さえ出来れば、必ず政権は取れる、と強調した。ホリエモンは、それに対して「小沢さんがやったことで一番素晴らしいのは、小選挙区制を根づかせたところだ(風が吹けば、オセロのように逆転できる)」そして「小泉チルドレンや小沢チルドレンとかは、風に流される人たちかも知れないが、この人たちは当選1回でもいいやと割り切って大量に兵隊を集め、政策を変える流れができればいい」「小選挙区制の長所だ」ホリエモンはドラスティックなことが好きなんだな〜、とつくづく思った。
そのホリエモンの考えに呼応するように「「民主党でも改憲論者と、そうでない人がいる。きちっと改憲を大きなテーマにするなら、そっちの方の人はそっちではっきりすればいい。そこが今ウニャウニャ混在しているから、国民が選択できない」と、民主党の分党を促すような発言をしていた。また、ホリエモンは小沢氏や僕の写真は、常に一番悪い表情のものが使われる。茂木が産経の写真が最も悪いようだ。産経さん、宜しく頼みますよ、と会場を見まわしたが、面白い事に、昨夜の産経サイトの一部では小沢の顔は呵呵大笑の表情を捉えている。頼んでみるもんだ(笑)。
また、旧ソ連崩壊後、ロシアは北方四島を買い取りたいと言ったのは、当時自民党幹事長だった小沢一郎だ、としていたが、小沢の今日の発言では、旧ソ連時代のゴルバチョフ大統領の側近から「『北方領土を返す』という話があった。カネで買うという話だった」と語った。本人が語っているのだから、嘘はないだろうし、当時のソ連の状況から考えてあり得る話である。当時なら、シベリアや北方四島など統治するだけでも厄介だった筈。東ドイツに比べれば、ハードルは低かった。推測だが、ゴルバチョフが躊躇した意味合いには、米国がちょっかいを出した気がする。
まぁ折に触れ、少々変な組み合わせかなと思っても、マスメディアが鉄のカーテンで政治家小沢一郎とその人格そのもとまでを隠蔽してしまおうと云う意図であるなら、疲れるだろうが、小沢はかみ合わない相手とでも対談する努力を続けるしかない。読売や毎日、日経サイトでは、トピックス扱いしてなかった。筆者の感覚で言えば、社会学者の古市氏とか、政治性の色がついていない若者と話す趣向を凝らしておくべきだろう。そして、小沢一郎自身も、身の丈で生きる若者に、大志を抱け、だけではなく、彼らの心情を読みとる努力もして貰いたい。たしかに、正論過ぎる小沢一郎の姿勢に、ついていけない人々も多い事を自覚しておく必要がある、と感じさせる対談であったと思う。
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