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日本は常に戦争の総括をしないままここまで来ました。第二次世界大戦の総括はかなり難しいものがありますが、しかし、最近では米国の大義なきイラク侵略戦争に日本は加担しました。しかしその事に対しては日本は何の総括をしていません。この様な国が、戦争が出来る憲法に変える事はとても危険です。本来改憲論者であった保守の『小林よしのり・鈴木邦男』氏がその危険性を訴えています。
安易な右傾化に警鐘 小林よしのり・鈴木邦男
黒煙が上がる戦場で兵士が手りゅう弾を投げようとしている。彼は振り返り、読者に叫ぶ。「わしらも誇りにしようじゃないか 差別主義者の白人と戦った祖父を持つことを!」
漫画家小林よしのりさん(59)が1998年に発表した「新ゴーマニズム宣言スベシャル 戦争論」。太平洋戦争を肯定的に描いたこの作品が賛否両論を巻き起こしてから15年。4月、東京都内の仕事場を訪ねると、小林さんは「日本が極右化している」と憂えていた。
「愛国心」に疑問
「当時は戦前を全否定する状況があり、肯定する発言をしただけで大臣が辞めさせられていた。『これではまずい』という意識で書いてきたが…」と、執筆時の思いを語る。今や反中嫌韓の世論が強まり、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を目指す安倍晋三政権が高支持率を誇る。「思えば右傾化したもんだ」。昨年の衆院選直後に発売された近著でそう慨嘆した。
小林さんは自民党改憲草案を「おかしな所だらけ」と批判する。「9条改正を言うならまずイラク戦争を総括しなければならない。日本は米国の大義なき侵略戦争に加担した。それを総括しないまま改正するのは危ない。徹底的に防がなければ」そもそも首相の「愛国心」が疑わしいー。「真の保守」を自任する小林さんにはそう見える。環太平洋連携協定(TPP)参加も「日本の産業構造や文化を崩壊させるもの。靖国参拝などナショナリズムを隠れみのにして、国柄や伝統を破壊している」と指摘する。
小林さんは自らを改憲派と位置づけるが、改憲や憲法自体に過大な意味づけをすることに距離を置く。「憲法さえ変えれば誇りある強い国になり、ばら色の未来が開けれるわけではない。それ以前に日本をどのような国にしたいのかが問題だ」
「物言えぬ空気」
もう一人、保守の側から改憲ムードを批判する人がいる。右翼団体「一水会」顧問の鈴木邦男さん(69)。「草案では個入の権利や自由が束縛される。自由のない自主憲法ならば、自由ある押しつけ憲法の方がいい」鈴木さんは「時代にそぐわい部分は修正すればいい」とう改憲論者。ただ「自衛隊は過去の亡霊のような軍隊に後退せる必要はない」と言う。
「右翼」の枠にとらわれない言動に「変節漢」「裏切り者」の中傷も飛ぶ。そんな「物言えぬ空気」は憲法論議にも通じるという。「昔は非武装中立とか理想を語る人もいたけど、 今は中国や北朝鮮の脅威を持ち出されて『バカか』で終わり。だから護憲論者も議論を避け『平和憲法に指一本触れるな』と唱えるだけになっている」
自衛隊のイラク本格派遺が始まった2004年、かつて「タ力派」と呼ばれた元自民党衆院議員の箕輪登元郵政相(小樽市出身)が、国に派遣差し止めを求めて札幌地裁に提訴した。箕輪さんは82歳で亡くなる直前の06年2月、病室から車いすで出廷。親しい同僚だった小泉純一郎首相(当時)を相手に提訴に至った心境を問われ、絞り出すようにこう答えた。「やむにやまれぬ大和魂が私に行動を起こさせた」「平和に右も左もない」。箕輪さんは生前、口癖のように語っていたという。「日本をどのような国にしたいのか」。その問いへの答えは、「護憲派」「改憲派」といった壁を越えた対話から見つかるのかもしれない。
http://maiko.cocolog-nifty.com/kuma/2013/05/post-1255.html
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