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憲法第96条改正に絶対反対する!
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投稿者 ニューロドクター乱夢 日時 2013 年 5 月 03 日 20:47:52: wyCbfwX.95FPw
 

  憲法第96条改正に絶対反対する!

最近まで、憲法第96条についてまったく知らなかった。安倍政権は第96条を改正し、現行の「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」を「過半数以上の賛成」にして、容易に憲法の改正をできるようするということを次の参議院選挙の争点にするということを昨日の民放のニュースで詳しく解説がされていた。憲法改正には賛成している大学教授が出演していたが、この改正には反対すると述べていた。国会議員の過半数で憲法の改正の発議が可能となると、憲法改正が時の政権の思いのままに改正される危険性が大いにあり、憲法が不安定になり、国が国民の権利を制約する方向に向かってしまうことを危惧している。自民党の改正案では
「公共の福祉」が「公益及び公の秩序」に置き換えられている。「秩序」ということ言葉は戦前の治安維持法を連想させる。

昨日の中日新聞夕刊で、映画監督の想田和弘氏の論評が掲載されていた。中日新聞と讀賣新聞を購読しているが、中日新聞だけにしようと思う。中日新聞の報道姿勢は中立的であり、納得できる内容が多い。

人権を制限する自民党改憲案 民主主義「崖」への行進―憲法記念日を前に

この論評を読んで愕然とした。

[現行憲法] 第二一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
[自民党改憲案]第二一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。ニ 前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的とした結社をすることは認められない。
筆者は次のように述べている。

 例えば、今僕が書いているこの文章が「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動」に当たると判断されれば、政府は僕の文章や『中日新聞』を違法とすることができるであろう。そして関係者を逮捕し新聞社を閉鎖することもできる。少なくとも、戦前・戦中に「政治犯」を取り締まった治安維持法のような法律を制定することは、憲法違反でなくなるのだ。(中略)

 「憲法なんて自分の生活に関係ない」などとタカをくくるなかれ。これは誰にとっても、極めて実際的な問題だ。例えば、ツイッターやフェイスブックをやっている人は、政府への批判や不満はおろか、皮肉さえ書けなくなる。脱原発デモやTPP反対デモなどに参加するなら、逮捕・投獄されることを覚悟せねばならない。(中略:国民の生存権や幸福追求権、財産権の制限など述べている)

 僕は、これほどの重大事が一部のメディアを除いて、ほとんど話題になっていないことに不可解を通り越して不条理を感じている。一方で、自民党や日本維新の会が第九六条の憲法改正発議要件を両院の「三分の二」から「過半数」に緩和しようとしていることに危機を感じる。

 厳しい改正発議要件は、国家権力の暴走を食い止めるための安全装置である。それを憲法に縛られている当の権力者たちが外したかっている。しかし、そのことに気づいて警鐘を鳴らしている人や言論機関があまりに少ない。そして改憲を争点とした参議院選は刻々と近づいている。

 日本の民主主義は、そうとはほとんどの人が気づかぬまま、いま崖に向かって行進しているのではないか。くどいようだが、これは決して誇張ではないのである。(引用終了)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/egawashoko/20130503-00024690/

改憲バスに乗る前に

江川 紹子 | ジャーナリスト2013年5月3日 0時9分

安倍首相は、念願の憲法改正に向けてテンションが高まっているらしい。外遊先でも、改憲を夏の参院選の争点にする意向を改めて示し、「まず国民投票法の宿題をやる。その後に96条から始めたい」と述べた。
サウジアラビアでスピーチする安倍首相(首相官邸HPより)
第96条は、憲法改正の手続きを定めた条文。改正の発議のために必要な「各議院の総議員の3分の2以上の賛成」を「過半数以上の賛成」にして、改正を容易にしようというのが、今回の改正の狙い。ただ、「96条から」との発言からも明らかなように、これはほんのとば口に過ぎない。では、ゴールはどこにあるのか。

自民党は、昨年4月に「日本国憲法改正草案」を決定している。マスメディアでは、この問題となると、第9条を書き換えて軍隊である「国防軍」を設置することばかりがクローズアップされがち。確かに、それは重要なテーマではあるが、自民党が目指すゴールは、そういうレベルの(と敢えて言うが)ものではない。まさに「革命」に匹敵するほどの価値観の変容を、国民に迫るものとなっている。

「個人の尊重」が消えて…

まず注目すべきは、「個人の尊重」の消滅。

日本国憲法第13条は、まず最初にこう書かれている。

〈すべて国民は、個人として尊重される〉

一人ひとりの「個人」が等しい価値の存在として尊重される。一人ひとりが、自らの生存と自由を守り幸福を追求していく権利を有する。その権利もまた等しく尊重されなければならないーーこれは、憲法の土台であり出発点であり、憲法全体を貫く価値観と言えるだろう。

これによって、立法その他の国政は、個人の人権を最大限に尊重しなければならない。人権と人権がぶつかり合う場合などは、「公共の福祉」の観点から調整し一部の権利が制限されることはある。だが、それは「個人」より「国家」が優先される、という類の発想とは本質的に異なっている。

ところが、「草案」ではこうなっている。

〈全て国民は、人として尊重される〉

国民は、一人ひとりの違いを認め合う「個人」として扱われるのではなく、包括的な「人」というくくりの中に汲み入れられる。違いよりも「人グループ」としての同質性に重きが置かれる。しかも、その人権には、「公益及び公の秩序に反しない限り」という条件がついた。ここには、明らかに「人権」より「公益及び公の秩序」、「個人」より「国家」を優先する発想がある。

「公益」や「公の秩序」に反すると認定されれば、「個人」の言論や思想の自由も認められないことになる。ツイッターやフェイスブックなどが普及した今、表現の自由は、多くの人にとって、情報の受け手としての「知る権利」だけでなく、発信者としての「言論の自由」に関わってくる。

戦前の大日本国憲法は、表現の自由に「法律ノ範囲内ニ於テ」という条件をつけていた。この旧憲法下で、様々な言論が制約され、弾圧が行われた。曖昧な「公益」「公の秩序」は、国家の方針やその時の状況によって、いくらでも恣意的な規制や制約ができそうだ。

表現の自由に限らず、「個人」より「国家」を尊重する。「人権」は「公益及び公の秩序」の下に置かれる。これが、自民党「草案」の基本。日本国憲法と似た体裁をとっているが、まったく別物であり、その価値観は天と地ほども違うと言わなければならない。

憲法が国民を縛る

憲法の役割も、180度変えてしまおうとする。現行憲法は国民の権利を謳い、平和主義を宣言し、国の統治機構を定めた後、こう締めくくっている。

〈第99条 天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ。〉
憲法が縛るものは…
天皇陛下が即位直後に、「日本国憲法を守り、これに従って責務を果たす」と誓われたのは、この条文を意識されてのことだろう。

憲法は、この条文によって、政治家が法律を作ったり、公務員などがそれを執行する時に、憲法で定めた国民の権利を侵害するようなことがないよう、釘を刺しているのだ。つまり、憲法は、国民を縛るのではなく、政治家や公務員らの行動を縛るために存在していると、ここで念押している、といえる。

では、自民党「草案」はどうか。

これに当たる条文のまず最初に、こう書かれている。

〈全て国民は、この憲法を尊重しなければならない〉

憲法を「国民」の言動を律するものに変えよう、というのである。

ちなみに大日本国憲法は、「臣民」が「憲法ニ対シ永遠ニ従順ノ義務ヲ負フ」としていた。自民党「草案」は、この点でも明治憲法に先祖返りしている。

戦争ができる国に

そして、平和主義と安全保障の問題。

「草案」によれば、「国防軍」の活動範囲は、自衛のための活動のみならず、相当に広い。一応、「武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない」としているが、「国際社会の平和と安全を確保するために国際的に協調して行われる活動」ならOK。これによって、国連が武力行使容認決議を行っていない多国籍軍に参加し、戦闘行為、すなわち殺傷行為を行うことも可能となる。

また、「軍人」の職務実施に伴う罪や「国防軍」の機密に関する罪についての裁判は、「軍」内部に置いた「審判所」で裁く、とされる。いわゆる軍法会議の復活だろう。これについての問題点は、軍事ジャーナリスト田岡俊二さんの論稿に詳しい。

もう1つ見過ごされがちなのが、「草案」の第9章として新しく設けられた「緊急事態」。「我が国に対する外部からの武力攻撃、内乱等による社会秩序の混乱、地震等による大規模な自然災害その他の法律に定める緊急事態」が起きた時に、内閣総理大臣が「緊急事態の宣言」をすることができる、とする。

とってつけたように「自然災害」が加えられているが、東日本大震災のような大規模な(しかも、原発事故を伴う)災害が起きても、日本では「公の秩序」が破壊されるような暴動など起きていない。法律や災害時の対応策をきちんと整備しておけば、憲法でわざわざ「緊急事態」の規定を置く必要はない。また、そのような「内乱」や「武力革命」が起きることも、日本では想定し難い。

要するに、「緊急事態」は戦争を想定した規定なのだ。現行憲法に規定がないのは、戦争をしないのが前提だから。9条の改変に加え、「緊急事態」の規定を入れることで、日本は戦争ができる国へと変貌する。

ひとたび「宣言」が出ると、内閣は強大な権限を持つ。法律と同じ効力を持つ政令を発することができる。つまり、国会抜きで国民の権利を制限することが可能。この「宣言」が発せられると、「何人も…国その他公の機関の指示に従わなければならない」とある。

まさに、総動員態勢で国民が総力を挙げて戦争に協力する態勢を作るための基礎を固めるのが、この「緊急事態」の規定と言える。

バスに乗る前に必要なこと

第96条改正の問題を考える時には、その先に、このような国家観、憲法観、人権などについての価値観が広がっていることを、まずは知っておく必要があるだろう。それを知ったうえで、自分の意見をまとめたい。

マスコミも改憲ありきの雰囲気になっているし、よく分からないけど96条だけなら変えてもいいかも…という人がいるかもしれない。でもそれは、行き先も確かめずにバスに飛び乗るようなもの。

バスに乗る前に、切符を買う前に、行き先と停まる停留所は確かめよう。

ニューロドクター乱夢随想録
http://marugametorao.wordpress.com/
 

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コメント
 
01. 2013年5月03日 21:21:15 : xqfwwCkqRI
憲法違反、不正選挙で選ばれている国会議員が憲法改悪とはおかしいのではないか。しかも、漢字が書けない安倍総理が、憲法の内容を理解しているはずがないではないか。

02. 佐助 2013年5月03日 22:34:02 : YZ1JBFFO77mpI : TUhrPgEJIU
改憲投票前に,民間中心の護憲統一連合が誕生すると参議院選挙は政治的対立概念の中心になるでしょう。過去に村山内閣登場で,憲法解釈は政治的対立概念から脱落した。このことが護憲を第一とする,共産と社民党の不振の根因である。

これまで,少数者は多数者の意見を尊重し,多数者は少数者の意見に耳を傾けるシステムとして民主主義のルールは誕生してきた。それを憲法改正で,「多数者の決定は常に正義であり,少数者は沈黙し決定に服従すべきだ」に解釈することになる。これは専制君主や独裁者の発想と紙一重である。多数者の決定は常に正義であると唱える自民党・維新・みんなの党等は,民主主義を根底から否定していることになる。彼らは常に「多数者の決定は常に正義であり,少数者は沈黙し決定に服従すべきだ」としている。

戦後の日本の選挙は,対米隷属をいいことに買収選挙の慣習を引きずり,振り回していることになる。憲法改正議論は,政治的対立概念の転換点の前兆なのかもしれない。右翼原理主義の活性化は左翼原理主義やイスラム原理主義からキリスト教原理種゛までを活性化させ,「古い政治概念の破壊」ルールの破壊が失われる革命期の現象なのかも知れない。


03. 2013年5月04日 17:21:10 : BIgfJMRMNE
憲法と言う国の根幹に関わる大事なものを、気に入らないからホイホイと簡単に改正できるものなのか?
それこそご都合主義国家と同じだ。要するに北朝鮮と同じ。

04. 2013年5月11日 10:21:23 : gf5yC0rFdc
20130510 報道するラジオ「デモ参加で逮捕〜憲法の表現の自由を考える」
http://www.youtube.com/watch?v=lxfvXy7T2O8

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